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2014連合白書学習会(内容掲載)
今こそ賃上げ、デフレからの脱却
すべての働く者の処遇改善と、底上げ・底支え・格差是正の実現を!
2014春季生活闘争方針・連合白書学習会を開催
◆連合兵庫は、1月31日(金)の13:30より神戸市のラッセホールで『2014春季生活闘争方針・ 連合白書学習会』を開催しました。
◆学習会には、構成組織・地域協議会から代表者・担当役員をはじめ140名の組合員が出席し、連合本部から須田 孝:総合労働局長を講師にむかえ、2014春闘方針と連合白書のポイントについて講義を受けたのち、具体的な闘争方針について福永 明:連合兵庫事務局長から説明があり、参加者たちは、熱心に耳を傾けました。
◆学習会は、辰巳:副事務局長の司会・進行ですすめられ、まずはじめに辻 会長が主催者あいさつに立ちました。
◆主催者代表あいさつ
あいさつ 連合兵庫 会長 辻 芳治
◆2014春闘は、連合方針をふまえた構成産別の方針が固まりつつあり、いよいよ来週には、「闘争開始宣言」を発する段階を迎えています。
◆現在、物価上昇と景気回復の局面にあると同時に、4月からは消費税増税も控えています。
◆『月例賃金の引き上げ』にトコトンこだわることで、社会的相場を形成し、未組織労働者の賃金にも波及させることが、GDPの約6割を占める個人消費を着実に回復させ、賃金デフレから脱却するカギを握っているということです。
◆一方、春闘に対する注目度が高まっている背景には、安倍首相の経済界への「賃上げ要請」という『パフォーマンス』による影響があるからともいえます。
◆しかし、安倍首相の対応は、限度を超えた労使自治への介入であり、わが国の労使関係を壊すことにもつながりかねないとの危惧を持つのは私だけではないと思います。
◆連合の総力を挙げた取り組みを通じて、組合員はもとよりすべての働く仲間に、今次春闘の意義や連合・労働組合の主体的取り組みが、正しく認識されるよう、積極的な「対話」の積み重ねや世論喚起の運動も重要視する必要があります。 ◆是非とも、本日の「学習会」を通して、今次春闘方針や連合の基本スタンスに対する認識を深め合っていただくとともに、決して楽観することなく、「要求実現は労働組合自らが闘い取るしかない」との決意をあらためて固め合う場として頂きますようお願い申し上げます。 最後まで粘り強く頑張ってまいりましょう! |
◆連合白書学習会
2014春季生活闘争方針・連合白書のポイントと課題 講師:須田 孝(連合本部 総合労働局長) (主な内容) ・2014春季生活闘争方針について ・2014春季生活闘争の情勢と問題認識について ・「経済の好循環実現に向けた政労使会議」の経過について ・経団連「2014年版経営労働政策委員会報告」に対する連合見解について ・その他 |
◆連合兵庫2014春季生活闘争について
【連合兵庫 連合兵庫事務局長 福永 明 ◆連合兵庫は12月3日開催の連合第66回中央委員会で確認された2014春季生活闘争方針を受け、12月25日開催の連合兵庫中小労働対策委員会(拡大構成開催)において、連合兵庫2014春季生活闘争方針および当面の取り組みを協議し、2月5日開催の連合兵庫第2回執行委員会において方針の確認および闘争開始宣言をもって、2014春季生活闘争を開始する。 ◆2014年春季生活闘争を「デフレから脱却し、経済の好循環をつくり出す」ことを実現するための「底上げ・底支え」「格差是正」に向けた取り組みとして位置付け、正規・非正規、組織・未組織に関わりなく、すべての働くものの処遇改善の実現とともに、公正で安心・安定的な社会の構築をめざす。 ◆特に月例賃金にこだわる闘いを進め、底上げ・底支えをはかるために、定昇・賃金カーブ維持相当分(約2%)を確保し、過年度物価上昇分はもとより、生産性向上分などを、賃上げ(1%以上)として求める。また、格差是正・配分のゆがみの是正(1%を目安)の要求を掲げ、「底上げ・底支え」「格差是正」に全力をあげる。 ◆「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現を追求し、非正規労働者の均等・均衡処遇の実現、最低賃金の引き上げ、職場における男女間格差の是正やワーク・ライフ・バランスの実現、ワークルール(労働関係法令遵守など)の取り組みをすすめる。 ◆また運動の両輪としての政策・制度実現の取り組みもあわせてすすめることとし、労働者保護ルール改悪反対の意見書採択を求める自治体・地方議会要請行動等もおこなう。 ◆◆◆◆◆◆ 連合兵庫の闘いの進め方(案)◆◆◆◆◆◆ 1.闘争機関の設置 (1)2月5日開催の第2回執行委員会において連合兵庫春季生活闘争方針を確認し、直ちに春季生活闘争本部を設置する。 (2)闘争本部は、闘争本部長に会長、副本部長に会長代理、闘争本部構成員として副会長、闘争本部事務局長に事務局長、事務局次長に副事務局長を配置する。
(3)春季生活闘争本部の下に、構成組織の自主的な参加による「中小共闘センター」を設置する。センターは、運動課題の徹底と賃上げ集計、各種情報提供やその共有化を行いながら中小・地場労組への闘争支援を行う。 2.効果的な相場波及と中小・地場共闘の強化 (1)要求書は原則として2月末までに提出する。 (2)共闘連絡会議のヤマ場を踏まえて、交渉日程の調整や必要な戦術設定の準備を進め、最大のヤマ場に集中と3月月内決着が図れるよう努めるものとする。 ・3月10日(月)~14日(金) 第1先行組合回答ゾーン ・3月12日(水) 最大のヤマ場 ・3月17日(月)~21日(金) 第2先行組合回答ゾーン ・3月24日(月)~28日(金) 中小集中回答ゾーン 中小組合の3月内決着を基本とし、4月以降の中小・地域共闘体制の強化をはかる。 (3)効果的な相場波及に結びつけるため、産別は主要組合の平均的・標準的な賃金カーブ維持分や定期昇給相当分を公開する。各組合は協力して情報の開示に努める。 (4)上記の活動を進めるための情報提供としての兵庫県下における賃金改定等の速報の定期的発信と地域激励行動を強化する。 (5)各地域協議会における情報交換と共有化を前提に、地域における中小・地場共闘の活動の展開を目指す。地協構成組合への情報提供と地協役員による激励行動等の実施の検討
◆◆◆◆◆◆ 当面の具体定期な取り組みについて(案◆◆◆◆◆◆ 1.当面の具体的な取り組みと行動について
(1)2014春季生活闘争本部ならびに中小共闘センターの設置・立ち上げ
(2)連合兵庫2014春季生活闘争開始宣言 (3)2014春季生活闘争「なんでも労働相談ダイヤル」強化月間(2月)
1)実施時間 2014年2月5日(水)~2月9日(日)【5日間】 (4)「消費税価格転嫁拒否通報ホットライン」の取り組み
具体的な宣伝活動計画と取り組みについて (5)連合兵庫2014春季生活闘争総決起集会・全県一斉街頭総行動
1)連合兵庫2014春季生活闘争・政策制度要求実現総決起集会 デモ行進・街頭行動を行う 要請規模 2,500名 2)各地域協議会は、3月7日(金) ~ 8日(土)を中心とした3月上旬をメドに決起集会・街頭行動を各地協の実状に応じて行う (6)構成組織(産別・組合)懇談会
連合兵庫より、構成組織【産別・組合】への激励行動・懇談会を計画する。
(7)情報の発信について
<賃金改定・労働条件交渉関係 >
(8)連合兵庫専門委員会・部門連絡会の取り組みについて ③連合兵庫青年委員会『2014春季学習会』の取り組み
(9)関係団体との連携による取り組みについて
②ひょうご仕事と生活センター
(10)行政・経営者団体との取り組み
②平成25年兵庫県労使懇談会 (兵庫県経営者協会・連合兵庫)
④第8回労使労働安全衛生研修会 (兵庫県経営者協会・連合兵庫) (ほか省略) |
◆最後に、切山副会長:連合兵庫中小労働対策委員会委員長のリードで、今春闘の成功にむけて『ガンバロー三唱』をおこない、学習会を終了しました。