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連合兵庫ユニオン第9回定期大会
ユニオン運動の強化・発展をめざして!!
連合兵庫ユニオン第9回定期大会ひらく
◆連合兵庫ユニオンは、12月7日(土)・8日(日)に、城崎の「まつや」で第9回定期大会をひらきました。
◆役員、代議員合わせて40名が出席し、この1年間の活動について報告と総括をおこなうとともに、向後1年間の活動方針を決定、あわせて新年度役員を選出しました。
◆大会は元田副委員長(東播ユニオン・ハリマ化成労組)の司会で、小林執行委員(但馬地協ユニオン事務局長)が議長をつとめ、冒頭、松島委員長(明石ユニオン・日工労組)があいさつにたちました。ひきつづき来賓あいさつでは、連合兵庫・辻会長、民主党兵庫県連代表・水岡俊一参議院議員秘書の小幡恵大様よりごあいさつをいただきました。
松島 雅也:連合兵庫ユニオン委員長
◆今日から、旧暦では大雪(大きい雪)と書きますが、大雪に入ります。いよいよ、冬本番で特に但馬地方では厳しい寒さの到来となります。風邪など召されないように、健康には十分気をつけていただきたいと思います。 ◆連合兵庫も先般の定期大会で新体制となって、森本前会長から辻会長へ、辻前事務局長から福永事務局長へバトンが渡されました。連合兵庫ユニオンは、発足当初より森本前会長や辻会長には大変お世話になりました。今日、非常に残念なのは、連合兵庫ユニオンの副執行委員長を務めていただいておりました土肥さんも先般の連合兵庫の大会を持って退任されました。今日、この大会に是非にと誘いをしておりましたが、出席が叶わず、大変残念に思っています。今日は居られませんが、改めて土肥さんにも感謝の意を表したいと思います。 ◆さて、話は変わりますが、今年も12月という事で年末を迎えていくこととなります。今年もいろいろなことがありました。振り返ってみますと、日本経済は、震災復興需要の下支え効果はあったものの、海外経済の減速や日中韓関係の領土をめぐる問題などを背景に景気が低迷していました。しかし年明けより政府の打ち出したアベノミクス効果から、円高・株安の流れが大きく反転し、輸出環境の改善によって企業業績の持ち直しに向かう動きがみられました。 ◆今年の春闘は、そういう背景の中で展開され、デフレ脱却に向けて政府が経営者側に賃上げ要請を伺わせるなど、異常な形での展開となりました。しかしながら、労使は極めて冷静に、日本経済の状態を賢察して、賃上げは例年程度に収まり、一時金については業績の上がっているところは改善する形で回答がされました。 ◆連合の示す春闘は、「働くことを軸とする安心社会」の実現の元に、十分な賃上げを実施するためには、デフレ環境から早期に脱却し、持続可能で安定的な成長軌道に回帰させることを目的として展開されました。春闘以降も国内の経済環境は順調に推移し、完全失業率や有効求人倍率などの雇用環境も改善が見られました。 ◆7月に入り、参議院選挙や知事選が行われました。結果については皆さんもご存じのとおりです。組織として取り組んできても、いろいろな状況の中で、なかなか一枚岩になれないのが実態ではなかったかと感じています。 ◆9月には各大手企業の上期の業績が発表されました。上期の業績や今年度の見通しも上々で、早々と来年の春闘に向けて、久方ぶりに「ベア」が実施されそうな気配です。我々、中小企業もその流れに乗って、この春闘は賃上げ交渉に臨みたいと思っています。企業の大小にかかわらず日本全体の景気回復のために、賃上げの底上げが必要であると思います。 ◆連合兵庫は、「40万連合兵庫」を目指しています。組織拡大を充実させ、組織を活性化して働くものを支援する立法府の確立や働くものの結束を確かなものにして「ゆとりある豊かな生活」を目指さなければならないと思います。連合兵庫ユニオンもその一役を担い、組織拡大に努めていきたいと思っていますので、皆さんのご協力をお願いいたします。 ◆最後に、連合兵庫の前会長の森本洋平さんが就任当初からのブログを認めておられましたが、退任を機に冊子にされ、皆さんの手元に届いている方もいらっしゃると思います。この標題が、「苦しい時が上り坂、いつも隣に仲間がいた。」こんなタイトルが書かれています。労働運動を推進していくうえでは、仲間というものが非常に大切であり、手を取り合って信じることに邁進する。この坂を登りつめれば光が見える。仲間とともに一緒にその光を見る活動が労働運動の基本ではないかと思います。これからも、このタイトルのような状況を常に意識しながら労働運動に励みたい。また、励んでいただきたいという事をお願いして挨拶にかえさせていただきます。 |
辻 芳治:連合兵庫会長 |
小幡恵大:水岡議員秘書 |
◆つづいて小澤:ユニオン事務局長が活動経過報告・会計監査を、中津:会計監査(姫路ユニオン・蔦機械金属労組)をそれぞれがおこない、満場の拍手で承認されました。
◆つぎに審議事項にはいり、第1号議案「2014年度活動方針(案)」を事務局より提案、要旨次の内容が満場の拍手で決定しました。
【連合兵庫ユニオンの具体的な活動の推進について】
1.雇用の確保と労働諸条件改善の取り組みについて 雇用不安は労働者にとって生活不安に直結するもので、自らの職場を守り、企 業の健全化(格差是正に向けて労使で働き方のルールを確立)に向けた取り組 みが必要で、以下の7項目に従って「雇用の維持安定」「労働条件の向上」の確 立を図っていかねばならない。 ①労使協議の充実をめざして団体交渉や労使協議会の活性化、労使における 事前協議制度の確立をはかる。 ②労働協約の未締結解消と協約内容の点検活動の実施につとめる。 ③2014年春季生活闘争をはじめ、退職金改定、長時間労働を含む労働時間 短縮闘争等に取り組むとともに各地協ユニオンと連携をはかり、加盟組織・組 合員の労働諸条件の維持向上に向けて取り組む。 ④中小共闘、非正規労働者に対する取り組みで格差是正、底上げと待遇改善 に向けた運動を強化する。 ⑤加盟組合の賃金体系の整備、年齢による不当な格差改善に向けて「地域ミ ニマム運動」に取り組む。 ⑥企業の経営施策を点検するため、経営分析などの活動を加盟組合が取り組 めるよう弁護士、社労士などの専門的なアドバイスができる体制づくりをする。 ⑦労働実態調査、組織実態調査を定期的に実施していく。 2.組織の拡大・強化に向けた取り組みについて 組織拡大・強化は労働運動の前進・発展に最も重要な課題であり、地域労働運 動の強化と発展に向けて、地場の未組織企業、当該業種の関連企業、パート、 派遣労働者、有期労働契約者等の非正規労働者の組織拡大は重要である。 とくに、パートタイム労働者や契約社員、派遣労働者など非正規雇用という形 態で働く労働者1800万人を超え、雇用労働者の3人に1人が非正規労働者 である。連合がかかげる「職場から始めよう運動」に賛同し、非正規労働者が労 働組合に加入して労働組合活動に積極的に参加できる労働環境づくりの強化 につとめる。連合兵庫、各地協・地域ユニオンと今後も連携をはかり取り組む。 3.組織の充実に向けた取り組みについて 地域に根ざした運動をめざし、各地協・地域ユニオンと連携して地域活動の強 化と加盟組合の相互交流と連帯に向けて取り組む。 ①賃上げ、一時金闘争にあわせて各地協・地域ユニオンと連携して、各加盟組 合を定期的に訪問し、情報交換を行う。 ②各地協の活動をメインにメーデー、春季生活闘争決起集会、平和行動に積極 的に参加し行動していく。 ③加盟組合員相互の交流と連帯を深めるため、「単組課題発表会」を実施す る。また、労働にかかわる法律改正等の学習会を実施する。 ④安全衛生対策の一環として労使を対象に「労使安全衛生研修会」を実施す る。 ⑤他府県ユニオンとの意見交換会、また、それに変わる取り組みを検討してい く。 ⑥情報の共有化を図るため「ユニオンニュース」を発行する。 ⑦連合兵庫が毎年実施している「組織拡大実務者研修会」に積極的に参加す る。 ⑧連合兵庫の各種活動に積極的に参加する。 ⑨連合兵庫が推薦する各級議員選挙に対し、支援・支持していく。 ⑩連合兵庫ユニオン10周年イベントにむけて、企画・運営に取り 組んでいく。
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◆第2号議案「2014年度予算案(内容省略)」「第3号議案「2014年度新役員の選出(案)」について、事務局より提案しました。
◆最後に松島:ユニオン委員長が閉会あいさつを述べ、全員で「がんばろう」を三唱して、大会の幕を閉じました。