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第34回無名戦士の碑合祀祭

第34回 兵庫県解放運動無名戦士の碑合祀祭

20131002第34回無名戦士の碑合祀祭00003.jpg ◆10月2日、恒例の兵庫県解放運動無名戦士の碑合祀祭が、神戸市中央区の大倉山公園でおこなわれました。

◆本年は、昨年の合祀祭から1年間に亡くなられた方々11柱を新規に合祀。これによって碑に合祀されている御霊は合計813柱となっています。

◆合祀祭は、連合兵庫の土肥淳二:事務局長代理の司会で幕を開け、冒頭、河口勲:兵庫県労働者福祉協議会会長が新合祀者の紹介をおこないました。(連合兵庫関係団体からの新合祀者は下のとおり)

 氏         名 

享年 

主な経歴 

推薦団体 


味噌野明三郎
 

90


大阪機工労組執行委員
 
JAM大阪機工労組 


上 原  隆 生
 

81

CSG連合兵庫地方連合会事務局長 UAゼンセン兵庫県支部 


花 原  義 明
 

63

全但バス労組委員長
連合兵庫但馬地協議長 

全但バス労組 


白 井     清
 

83

神鋼尼崎労組委員長 神鋼労組神戸支部 


田 中  健 造
 

75

自治労兵庫県本部執行委員
神戸市会議員 
神戸市労組連合会 


川 邊  高 一
 

84

社民党兵庫県連常任幹事
豊岡市会議員 
社民党兵庫県連合 


真 殿  富 男
 

80

兵庫県教職員組合副委員長
県総評議長・兵庫県会議員 
兵庫県教職員組合 


江 原  信 芳
 

88

全逓兵庫地区本部会計監査
全逓兵庫退職者会副会長 
JP労組近畿地方本部兵庫連協 


園 田  節 生
 

79

川崎重工労組書記長
中央執行委員長 

川崎重工労組神戸支部 

 

◆そのあと、北条勝利:無名戦士の碑運営委員会代表委員が祭文を読み上げ、つづいて労働団体を代表して森本洋平:連合兵庫会長が追悼の辞をささげました。

追  悼  の  辞

 本日ここに兵庫県解放運動無名戦士の碑第三十四回合祀祭を執り行うにあたり、今回新たに合祀されます十一柱をあわせ、合計八一三柱の先達・同志諸氏の御霊に対し、謹んで敬意と感謝の誠をささげます。

 現在、わたしたち働く者が置かれた状況は、非正規雇用労働者の激増にあらわれているように、雇用の多様化・自由化が進展し、その結果、雇用の不安定化がすすむととともに、ワーキングプアと呼ばれる層を生みだすに至っています。

 自由主義経済は必ず最大多数の最大幸福を生みだすはずなのに、現実がそうならないのは、この社会に自由を阻害する要因が存在するからで、その原因は社会構造が歪んでいるからにほか 20131002第34回無名戦士の碑合祀祭00002.jpg なりません。つまり、政策・制度による意図的な利益誘導が富の偏在を生み、社会構造をいびつなものにしてしまっているのです。

 また、すべての労働者に適用されるべき労働基準法についても、国家戦略特区構想の展開の中で、その普遍性を減殺しようとする動きがありますが、現在の我が国社会の風潮は、こうした不平等が自由と同義として扱われかねない危険性を孕んでいます。

 働く人々は、特別な権利をもっています。それは労働こそが全ての価値の源泉だからです。その権利とは、創造した価値に相応しい分配を受ける権利です。それによって、生き、産み育て、幸福を得る権利です。これは労働者の自然権とも言うべき侵すべからざる権利であり、労働運動が封建的支配階層から奪還し、守り続けてきたものです。

 わたしたち連合兵庫は、先達諸氏がそうして正義の道を歩んで来られたことを手本として、このような惨憺たる時代状況に異を唱え、『労働の尊厳』、ひいては『人間の尊厳』の守り手たるべく、すべての働く仲間から信頼される社会正義に根差した運動を推し進め、労働者が安心して働き暮らせる社会を構築していく覚悟であります。労働者の権利は労働者の手に。

 いま我が国は、東日本大震災の傷跡の癒えぬままに自然災害が頻発し、復旧・復興への険しい道を歩みつづけていますが、過去幾多の難局を乗り越えてきた『労働者の底力』によって、現下の窮境もまた克服できるものと確信しています。連合兵庫はその先頭に立ち、『希望』の旗を高々と掲げて前進してまいります。

 運動の前途には幾多の難関が待ち受けていると思いますが、ここに眠る先達八一三柱の御霊の御心をわが心とし、たゆまず精進してまいることをお誓い申し上げ、本日の合祀祭執行にあたっての追悼のことばといたします。

     二〇一三年一〇月二日

日本労働組合総連合会兵庫県連合会
会    長    森    本    洋    平

 

◆追悼の辞を述べた人々。

      ・若山忠義:近畿労働金庫兵庫地区統括本部長
      ・梶川美佐男:社民党兵庫県連合代表
      ・高田巌:兵庫県民社協会常任顧問
      ・井上光孝:日本共産党兵庫県委員会常任委員
      ・水岡俊一:民主党兵庫県連代表
      ・境照司:兵庫県産業労働部労政福祉課長
      ・中塚弘明:神戸市市民参画推進局市民生活部長

◆各団体代表が追悼の辞を述べたあと、北条:代表委員が新合祀 20131002第34回無名戦士の碑合祀祭00001.jpg 者の名簿を碑に納め、新合祀者ご遺族をはじめ参列者全員が白菊の献花をおこないました。