ごあいさつ 

連合兵庫会長  森  本  洋  平

（政策フォーラム代表幹事） 

政策研究集会へのご参加ありがとございます。

◆神戸市長選挙を間近にひかえ、また堺市長選挙が折り返し点となり、なにかと騒がしい中での開催となりましたが、神戸市長選挙については既にご承知のとおり連合兵庫も久元喜造さんを推薦し、神戸地協を中心に支援活動を展開中です。震災復旧・復興から未来創造の時期に移りつつあるとき、働く者の政策を託すに足る人物だと判断しておりますので、最後までのご支援をよろしくお願いいたします。

◆また、堺市長選挙で連合は現職の竹山さんを推薦し、現状ではやや有利な闘いをすすめていると言われていますが、予断を許しません。選挙区は離れていますが、組織として、またご縁のある方々をとおして、ご支援のほどお願いいたします。

◆７年後のオリンピックの東京開催が決まり、アスリートたちの活躍よりも経済効果のほうに期待が集まっている感じがありますが、果たしてそれがあるべき姿かどうか。

安倍首相の政権運営は、成果を焦るためにお手盛り手法が目立ち、「表無し」の「裏ばかり」政治に陥ってしまっています。変にジタバタせず、震災復興をはじめ喫緊の課題が山積している中、早く臨時国会を開いて正々堂々と政治をすすめてもらいたいものです。ただし、一極集中や労働法制改悪などは加速させないようにお願いします。

◆さて、連合兵庫も１０月３１日の定期大会に向けて開催準備に追われていますが、議案づくりがこんなに難しいと感じたことはありません。書くことがなかなか浮かばない。政権再交代で一挙に立場が逆転してしまい、足場が崩れてしまいました。また、安倍首相も調子に乗り過ぎている感じで、そのうち派手に転ばないかと心配しています。自民党政権とはいえ、国民としては他人事ではありませんからね。

◆その一方で、民主党にまったく元気がないように見えるのも、これまた非常に心配しています。党再生に向けて再起動してほしいと願っているのですが、一体いつやってくれるのでしょう？  いまでしょ！  ということですね。

◆今日は中央の情勢、連合の政策、県政について勉強します。学ぶべきことは山ほどあって大変ですが、講師の方々がうまく的を絞ってくださいます。休みの日ですが、午後半日よろしくお願い申し上げます。

◆講  師  水岡俊一：参議院議員

政治情勢報告 ～ 安倍政権の動きから

  政労使協議会の在り方について

  歴史的使命という憲法改定について

  集団的自衛権とは

  国家戦略特区の問題点

◆などを取り上げ、問題点の指摘と解説をおこないました。
  また、安倍政権の、既定の結論に向かって強引に既成事実を積み重ねていくという手法を厳しく批判しました。

『連合２０１４～２０１５年度 政策・制度要求について』

◆講  師  菅  家      功  （連合副事務局長）

（１） 東日本大震災からの復興・再生の着実な推進

        街づくり ／ 原発問題 ／ メンタルケア

（２） 持続可能で健全な経済の発展

        「日本再興戦略」－成長戦略、政労使の懇談会 ／ 税制改革－社会保障・税一体改革 ／ ＴＰＰ

（３） 雇用の安定と公正な労働条件の確保

        「日本再興戦略」－「失業なき労働移動」「民間人材ビジネスの活用によるマッチング」「多様な方ら来方の実現」

（４） 「全世代支援型」社会保障制度のさらなる推進

        社会保障・税一体改革大綱（２０１２年２月） ／ 社会保障制度国民会議報告（２０１３年８月） ／ 「法制上の措置」の骨子（２０１３年８月）

（５） 社会インフラの整備・促進

        安心・安全な社会とまちづくりの推進

（６） くらし安心・安全の構築

        「革新的・エネルギー環境戦略」（２０１２年９月） ／ ＣＯＰ１９－２０１３年１１月 ワルシャワ ／ 農林水産業－６次産業化、安心・安全の確保、ＴＰＰ

（７） 民主主義の基盤強化と国民の権利保障

        公務員制度改革 ／ 地方分権－大阪都構想など ／ 公契約 ／ 教育制度－教育再生実行会議

（８） 公正なグローバル化を通じた持続可能な社会の実現

        社会対話の促進と中核的労働基準の遵守

（補） 「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けた政策パッケージ

        「働くこと」をつうじて社会に参画し、社会的・経済的に自立する。相互の支えあい、自己実現に挑戦できるセーフティーネットが気見込まれている参加型の社会 ／ ５つの安心の架け橋「教育と働くことをつなぐ」「家族と働くことをつなぐ」「働くかたちを変える」「失業から就労へつなぐ」「生涯現役社会をつくる」 

『県政・県議会報告』 

◆講  師  山本千恵：県会議員 （民主党・県民連合政務調査副会長）

民主党・県民連合としての重要政策提言について

◆わたしたちを取り巻く状況は・・・

・自然災害による深刻な被害 ／ ・景況感と実体経済との乖離 ／ ・社会保障制度の諸問題 ／ ・雇用・労働問題 ／ ・教育や医療・福祉  等々

◆国を取り巻く状況は・・・

・ＴＰＰ ／ ・領土問題、近隣諸外国との関係 ／ ・原発・エネルギー問題 ／ ・景気対策  等々

◆２０１４年度当初予算に対する重要政策提言全体構成

（１） 「地域主権社会」の確立に向けて

（２） 「持続可能な行財政構造基盤」の確立に向けて

（３） 「健康福祉社会」の実現に向けて

（４） 「子どもが輝く社会」の実現に向けて

（５） 「危機管理型社会」の実現に向けて

（６） 「産業活力社会」の実現に向けて

（７） 「環境循環型社会」の実現に向けて

（８） 「快適でうるおいのある社会」の実現に向けて

（９） 「こころ豊かな共生社会」の実現に向けて

まとめ・閉会あいさつ

連合兵庫 事務局長   辻  芳治
（政策フォーラム副幹事長）

◆政策研究集会も６回目となり、各地域の我々の仲間と、各級議員の皆さんとの認識共有と意見交換の場としての役割を果たしてきました。

◆本日は、水岡参議院議員から国政報告・情勢を、連合本部の菅家副事務局長からは連合の政策について、また、民主党・県民連合の山本政調副会長からは、県政における重点政策提言について講演をいただき、それぞれの内容について相互に認識を深めることができました。

◆連合兵庫の２０１３～２０１４年度 政策・制度の取り組みについては、働く者の視点に立った政策要求を中心とし、「政・労・使」三者の枠組みが成熟している兵庫県の特徴を活かしていくとともに、公契約条例制定に向けた取り組みなどをすすめていきます。

◆各地域協議会においては、地域政策フォーラム議員との意思疎通・連携をいっそう深めるとともに、首長・議員に対する政策要請・意見交換の場を積極的につくっていただきたい。

◆兵庫県下５ブロックの持ち回りで開催してきた政策研究集会ですが、今後も内容の充実をはかるとともに、運営方法についても検討していきたいと考えておりますので、皆さまのご協力をお願い申しあげます。
本日は有難うございました。