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女性委員会が「男女共同参画研修会」を開催(詳細版)
◆連合では、毎年6月を「男女平等月間」と位置づけており、それにあわせて連合兵庫女性委員会では、男女がともに働きやすい職場、働き続けることのできる職場の実現をめざして、さまざまなテーマを掲げて研修会を企画しています。
◆今回の研修会では、働き方が多様化している中、それぞれの職場における人間関係も複雑化していることから、誰もが気持よく意欲的に働くことのできる職場にするための「職場のコミュニケーション力」を高めることを目的とした、「体験・参加型」の研修としました。
◆研修会を開催するにあたっては、ひょうご仕事と生活センターのご協力により、同センターの外部相談員で、オフィス・ハーモの喜田菜穂子さんを講師に迎え、参加者同士がそれぞれにペアを組み、実際に会話をしながら実践的なコミュニケーション術について学びました。
↓ 研修会の内容を掲載しました ↓
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司会:南 副委員長 |
◆研修会は、南 副委員長(電機連合:東芝労組)の司会・進行ですすめられ、まずはじめに主催者を代表して、女性委員会の福島委員長(UAゼンセン:コープこうべ労組)があいさつに 立ちました。
主催者代表あいさつ
連合兵庫女性委員会 ◆本日はお暑い中、またお休みのところを本研修会にご参加いただき、有難うございます。女性委員会では、昨年の11月の総会後、「男女平等参画をすすめ、活力ある社会をつくろう!」ということで第22期の活動をすすめているところです。 ◆そのなかで大きく4つの活動方針を掲げ、連合兵庫の第2次男女平等参画推進計画の推進、女性委員会の視点から性別にかかわりなく個性や能力が発揮できる社会・職場づくり、また、家庭的責任をもつ男女労働者の両立支援ということで「ワーク・ライフ・バランス」の推進、そして働く女性の権利・人権確立に向けて取り組んでおり、これらの取り組みをもとに、連合が提唱する「ディーセント・ワーク」(働きがいのある人間らしい仕事)の実現をめざしております。 ◆本日の研修会は、女性委員会の活動方針にそって、男女がともに働き続けることのできる職場づくりを目的に、ワーク・ライフ・バランスへのアプローチの一つとして、コミュニケーションを切り口に、ひょうご仕事と生活センターの外部相談員の喜田先生に講演をお願いしました。
◆本日は机を使わず椅子のみの配置となっていることからもお分かりのように、会場内を移動しながら、お互いにコミュニケーションをとっていただく形となりますので、皆さまの積極的なご参加をお願い致します。 ◆ひょうご仕事と生活センターについて◆ ひょうご仕事と生活センターは、兵庫県・連合兵庫・兵庫県経営者協会の三者が共同で設立し、兵庫県下の事業所における仕事と生活のバランス推進事業の拠点となっており、職場のワーク・ライフ・バランスをすすめるための講師派遣のほか、さまざまな情報発信、また、育児・介護等で離職した人の再雇用に対する助成活動などもおこなっています。 |
◆つづいて、連合兵庫を代表して、辻事務局長より連帯と激励のあいさつがありました。
連合兵庫 あいさつ 事務局長 辻 芳治 ◆本日は、連合兵庫女性委員会の男女共同参画研修会に、このように多数ご参加いただきましたことに、連合兵庫の立場からもお礼申し上げます。本研修会が、組織や地域を越えた働く仲間の交流の場にもなればと思います。
◆さて、昨年末の衆議院議員選挙後に、私たちの応援する民主党政権にかわって安倍政権が誕生し、「アベノミクス」といわれる円安・株高などに象徴される経済成長戦略が注目されています。
◆その中で、皆さんも報道などでご存知かと思いますが、「育児休業3年」「女性手帳の配付」といった施策を打ち出しております。 ◆少子高齢化は社会の問題であり、女性や若年層の就業支援や、育児・介護については現行制度の利用促進など、将来の不安を払しょくするために社会を根本的に変えていかなければなりません。
◆連合では、連合の組織における男女平等参画をすすめるために策定した「第3次男女平等参画推進計画」が、当初の参画目標に届かないまま期間満了となったことにともない、この5月に、今年10月からの7年間を期間とする「第4次男女平等参画推進計画」が確認されました。
◆日本は諸外国と比べても、あらゆる分野の女性の参画率が低いとされており、労働組合においても、女性の参画率が低い現状があります。
◆以上のようなことをふまえて、連合兵庫では、秋の大会に向けて、連合兵庫男女共同参画推進委員会、女性委員会の皆さんとも連携しながら次の計画にむけて議論を深めてまいります。 |
◆つづいての講演は、ひょうご仕事と生活センター外部相談員の喜田菜穂子さんの軽快なテンポですすめられ、参加者たちは男女混合でペアやグループをつくり、ときにはゲームを取り入れながら、与えられたさまざまなシチュエーションでの会話に挑戦しました。また、講師の喜田さんの体験談を交えた分かりやすい講義内容に、参加者たちは引き込まれ熱心に取り組んでいました。
「叱り方のプロが教える 居心地の良い職場の作り方」
講師:ひょうご仕事と生活センター外部相談員 1.人間関係の土台を改めて認識しましょう
・過去と他人は変えられない 2.安心感を持ってもらうためのポイント(周りの人すべてに)
・主人公を考えて聴くということ、関係を作る 3.チーム、組織が成熟すると何が得られるか・・・
・のりしろの意識 4.現場を変えるのはあなたです! ・「出来ない」から「出来る」へ |
◆参加者たちは、自分が一番自分らしくいられる呼び名(ニックネーム・愛称など)を名札に書いて胸に付けて互いに呼び合いないながら、相手の主体性を引き出すような会話や、相手の話を評価・判断せずにひたすらに聴く「傾聴」の大切さを実感し、何か問題が起こった時は、犯人捜しをするのではなく、一人ひとりが自立した判断・選択が出来るようにすることなど、組織の中で働く私たちにとって役立つコミュニケーションの方法を学びました。
◆参加者アンケートから◆
・人にどう伝えるかよりも、どう伝わったかが大事と聞いて、普段、自分が話していることがちゃんと伝わっているか考えさせられた。
・講師の先生が良く、楽しい時間が過ごせた。様々な問題の根底にあるコミュニケーションを取り上げていただき、勉強になった。
◆研修会を締めくくるにあたって、釜口事務局長(兵教協:兵教組)がまとめと閉会のあいさつをおこない、全日程を終えました。
研修会のまとめ、閉会あいさつ 連合兵庫女性委員会事務局長 釜口 清江 皆さん、たいへんお疲れ様でした。
◆私たちは女性委員会として、「女性が働きやすい職場」をテーマに活動をしておりますが、今、職場では、メンタルヘルスの問題などもあり、女性も男性も働きづらい環境になってきています。
◆連合兵庫がおこなっている労働相談でも、女性であればセクハラやマタニティー・ハラスメント等の問題、その他に男性も含めてパワー・ハラスメントのような嫌がらせなどに悩んでいる人が多いことが分かってきています。
◆女性委員会は、国のすすめる政策・制度にも注目しながら、職場の皆さんとともに働きやすい職場環境の実現に向けた活動をすすめていきます。 |