森本洋平会長ブログ.com

２０１３/０５/１７（金） 浮かれない

◆Ｇ・Ｗも終わり、５月病にも負けずしっかりとお仕事に精を出されていることと思います。淡路で薔 薇展が開催されているようです、これからが花の季節です。昨年も紹介いたしましたが県庁の北側、ラッセホールの南側に小さいですが薔薇園があり六分咲きになっています。一見の価値有り、是非見て下さい。

◆アベノミクス効果なのでしょうか、円安・株高が続いているようです。個人投資家の皆さんも朝の日経新聞を楽しみに見ておられる方も多いことでしょう。

◆見た目には結構な事でしょうが、少し行き過ぎているように思えて仕方ありません。アメリカ経済に牽引されているのだと思いますが、バブル期でもこんなに急速に円安・株高が続いた事は記憶しておりません。

◆個人投資家の皆さんも、長期にわたる景気低迷と円高・株安で相当損失も被っておられたと思います。その反動もあるかも知れませんが、今が儲ける絶好期と考えて運用されているのでしょう。儲けるのは結構な事ですが、リスクヘッジはしっかりと考えておくべきです。国債金利も高くなってきたようです。

◆平成２５年度予算案は参議院で否決されましたが、衆議院の優先条項で成立いたしました。総額９２兆円、政権交代したけれど与野党の論議は政権交代以前と同じです。これから「三本の矢」の三本目である「成長戦略」へと論議が移ってきます。選挙・政局対策でなく、国民のための論議を期待しておきます。

◆そんな時に、橋下大阪市長の「従軍慰安婦容認」発言が大きく報道されました。安倍政権が歴史認識問題で、中・韓・米の批判を浴びて腰砕けになりそうな雰囲気になってきたタイミングで、よくもまあ情けないことを発言したものです。

◆事実がどうこうとか、本音と建前がどうこうとか、言葉の意味がどうこうとか、の以前の問題です。いつの世も犠牲になるのは弱者と言われる方々なのです。

◆この問題は、「日本維新の会」が今後の選挙で不利になると言われる方も多いようですが、全く次元の違う論議がされているといってよいでしょう。戦後の日本が国際社会で名誉ある地位、尊敬される国家になるように努力してきた多くの諸先輩や政治家の努力が水泡に帰するような大問題だと認識すべきです。

◆日本人とは、かくも卑しき国民なのかと軽蔑の眼で見られることでしょう。橋下個人や政党とかの問題ではありません。嗚呼、忸怩たる思いがいたします。

◆今日の言葉　「内股膏薬（うちまたごうやく）」

  自らの意見や考え方を持たず、その時の雰囲気や自分の利害で、どちらにもつく態度のこと。膏薬を内股に貼ると、右の股や左の股についたりすることから出た喩。二股膏薬ともいわれます、以前週刊誌を賑わした二股交際がありましたが、最近の政治家にも多くみられる二股症候群とでも云うのでしょうか。

（森本洋平）