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2013連合白書学習会
賃上げ・労働条件改善でデフレからの早期脱却を
2013春季生活闘争方針・連合白書学習会
◆連合兵庫は1月25日(金)、神戸市教育会館で 『2013春季生活闘争方針・連合白書学 習会』 を開催しました。
◆構成組織・地域協議会から代表者・担当役員が約140名出席し、連合本部から招いた安永貴夫:連合副事務局長の連合白書にもとづいた講義、具体的闘争方針に関する辻芳治:連合兵庫事務局長の説明に、熱心に耳を傾けました。
◆学習会は伊藤副事務局長の司会ですすめられ、まずはじめに森本会長が主催者代表あいさつに立ちました。
◆主催者代表あいさつ
ごあいさつ 連合兵庫 会長 森 本 洋 平 ◆例年であれば 『闘争開始宣言集会』 から春闘の具体的取り組みを開 始するわけですが、本年はとくに経済状況が複雑化していることから、前段で連合白書と重要労働法制の学習をしておこうということで、本部から安永副事務局長をお招きして白書学習会として開催させていただきました。 ◆具体的な内容については、後ほど講師のほうからご説明いただくとして、わたしのほうからは総選挙後のアベノミクスについて注意を喚起しておきたいと思います。 ◆その1つは、日銀がいかに仕事をしていないかということ。腹立たしいくらいです。日銀の仕事は円の価値を高めると同時に通貨を安定させることです。アベノミクスでは、3本の矢と称して金融政策・財政政策・成長戦略を掲げており、マスコミ等は今のところ比較的好意的に取り上げています。ただし、日本が円安に傾いていくことで、他国も負けじと自国通貨安に走り、世界的に下げ競争が起きては世界経済の混乱を招くということです。 ◆現在、円安・株高で推移しており、製造業中心に一息ついています。ただし、輸入原材料は高くなり、電力・ガス等の値上げに注意が必要です。 ◆そして、金融緩和政策がわたしたちの生活にどのような影響を及ぼすか。一般的には、サラリーマンの給料に反映されるまでには2~3年はかかると言われています。2%のインフレターゲットで物価は上がるが給料は伸びない状況が現出する恐れがあります。なにごとも行き過ぎると反作用が大きくなるのは道理と言えます。 ◆また、そもそも紙幣を大量に刷って市中にばら撒くことは禁じ手です。アベノミクスではなく、安倍のバブルになる恐れすらあります。そして結果は、株主・経営者だけが肥り、庶民には何の恩恵もないということになりかねない。強い者がより強くなり、格差拡大、貧困問題の拡大を呼ぶ可能性もあるわけです。 ◆わたしの個人的な感覚では1ドル:95円前後が妥当なところかと思いますが、専門家の中には110円~120円という方もおられる。いずれにしても、あまり急激な為替変動は国内的にも国際的にも問題を生じやすいので注意が要る。
◆2013年春季生活闘争も、よく労使で議論を交わし、賃上げ・労働条件の改善について立ち位置を正確に認識しなければならないと思います。 |
◆連合白書学習会
テーマ 【2013春季生活闘争方針を中心とする当面の課題】
講師 連合本部 副事務局長 安 永 貴 夫 氏
◆経団連 『2013年版経営労働政策委員会報告』 に対する連合見解について
http://www.jtuc-rengo.or.jp/news/kenkai/2013/20130122_1358838071.html
◆重要労働関係法(改正派遣法・改正労働契約法・改正高齢法)成立に伴う今後のとりくみ
1.連合『改正労働者派遣法』に関するとりくみについて(内容省略)
2.連合『改正労働契約法』に関するとりくみについて(内容省略)
3.連合『改正高年齢者雇用安定法』に関するとりくみについて(内容省略)
◆連合兵庫2013春季生活闘争について
【連合兵庫2013春季生活闘争方針(案)・当面のとりくみ】
連合兵庫 事務局長 辻 芳 治
◆連合兵庫は12月20日開催の連合第64回中央委員会で確認された2 013春季生活闘争方針を受け、12月26日開催の連合兵庫中小労働対策委員会(拡大構成開催)において、連合兵庫2013春季生活闘争方針および当面の取り組みを協議し、2月12日開催の連合兵庫第10回執行委員会において闘争方針の確認および闘争開始宣言をもって2013春季生活闘争を開始する。
◆2013春季生活闘争では、「働くことを軸とする安心社会」の実現をめざし、「傷んだ雇用・労働条件」の復元をはかっていく必要がある。最低賃金の引き上げやパート・非正規労働者の均等・均衡処遇、就業率向上につながる職業訓練・就労支援、ワーク・ライフ・バランスの推進等、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)実現の取り組みを進めるために、労働条件全般の課題解決をめざした運動を進める。 ◆◆◆連合兵庫の闘いの進め方(案)◆◆◆ 1.闘争機関の設置 (1)2月12日開催の連合兵庫第10回執行委員会において連合兵庫春季生活闘争方針を確認し、直ちに春季生活闘争本部を設置する。 (2)闘争本部は、闘争本部長に会長、副本部長に会長代理、闘争本部構成員として副会長、闘争本部事務局長に事務局長、事務局次長に事務局長代理・副事務局長を配置する。 (3)春季生活闘争本部の下に、構成組織の自主的な参加による「中小共闘センター」を設置する。センターは、ミニマム運動課題の徹底と賃上げ集計、各種情報提供やその共有化を行いながら中小・地場労組への闘争支援を行う。また、本部方針にもとづく共闘体制(共闘連絡会議、パート・有期契約、非正規労働者等、地域共闘)の構築をはかる。 2.効果的な相場波及と中小・地場共闘の強化 (1)要求書は原則として2月末までに提出する。 (2)共闘連絡会議のヤマ場を踏まえて、交渉日程の調整や必要な戦術設定の準備を進め、最大のヤマ場に集中と3月月内決着が図れるよう努めるものとする。 ・ 3/11~15 :第1先行組合回答ゾーン ・ 3/13~14 :最大のヤマ場 ・ 3/18~22 :第2先行組合回答ゾーン ・ 3/25~29 :中小集中回答ゾーン ・ 4/中旬 :中小回答ゾーン を基本とし地域共闘体制の強化をはかる。 ・ 5~6月以降の闘い方と取り組みについて検討する。 (3)効果的な相場波及に結びつけるため、産別は主要組合の平均的・標準的な賃金カーブ維持分や定期昇給相当分を公開する。各組合は協力して情報の開示に努める。 (4)上記の活動を進めるための情報提供としての兵庫県下における賃金改定等の速報の定期的発信と地域激励行動を強化する。
(5)各地域協議会における情報交換と共有化を前提に地域での中小・地場共闘での活動の展開を目指す。 ◆◆◆当面の具体的な取り組みについて(案)◆◆◆ 1.当面の具体的な取り組みと行動について
(1)2013春季生活闘争本部ならびに中小共闘センターの設置・立ち上げ。(要請済み)
(2)連合兵庫2013春季生活闘争開始宣言
(3)連合兵庫2013春季生活闘争総決起集会・全県一斉街頭総行動 (添付資料①) 2)各地域協議会は、3月6日(水)~9日(土)を中心とした3月上旬をメドに決起集会・街頭行動を各地協の実状に応じて行う。
(4)構成組織(産別・組合)激励行動・懇談会
(5)情報の発信について
1)賃金改定・労働条件交渉関係 連合本部 ・3月中旬~末 ・4月上旬 ・4月末 連合本部中小共闘 3月中旬以降本部共闘センターの日程 連合兵庫 ・3月中旬より随時
(8)その他取り組みについて 2)連合兵庫青年委員会 『2013春季学習会』
3)シンポジウム『生活満足感を高める環境要因についてⅡ』(別途要請済み) 4)ひょうご仕事と生活センターとの連携
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◆日程終了後、辻事務局長のリードで 『ガンバロー三唱』 をおこないました。
以上