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森本洋平会長ブログ.com

2013/01/18(金) 天災に備えよう

◆私の出身組織である、三菱重工労働組合の本部は東京駅から10分の「田町駅」の前、「新田町 H&Asuinsaisyasin0001.gif ビル」7Fに事務所を構えています。平成7年、私は三菱重工労働組合、本部中央執行委員、総務部長として赴任しておりました。

◆その日もいつものように6時半に起きてテレビを付けると、もの凄い火災現場の航空カメラの映像が映し出され、それがすぐに神戸であることが分かり、続いて大きな地震が発生したというニュースが流されていました。

◆私が家を出るときの情報では、死者は100名を超えるのではないかとの情報、その日は本部の内部会計監査の日で、総務担当の私は取り敢えず出勤しました。
  
8時過ぎに事務所について、テレビニュースを見ると死者1000人以上に上るとのこと、茫然とする一方で神戸に電話が全く繋がらない状態でした。

◆今から18年前の神戸、早朝5時46分も今日のように寒い朝だったのでしょうか。悪夢の阪神大震災でした。神戸造船支部はどうなっているのか、親戚の者は無事だったのだろうか、電話を掛けても「ツーッ」というだけで繋がりません。10時前に神船支部の書記長からホットラインで連絡が入りました。
  
「森本ちゃん、神戸全滅や、この電話が最後や、支部は何とかするから。」

◆死者6400人以上、全壊家屋10万棟以上、いまだに3人の方が行方不明のままだと言われています。そんな思いを込めて「ひょうご安全の日、1.17のつどい」に参加してまいりました。県民の言葉として今年成人を迎えた淡路出身の二人の被災者が挨拶され、なぎさ小学校の生徒による献唱曲 「しあわせ運べるように」 を聞いていて、思わず目頭が熱くなってくる思いがいたしました。

◆改めて、震災の犠牲となられた方々に哀悼の意を捧げると同時に、未来に向けて力強く歩む決意をいたしました。月並みな言葉ですが、震災の教訓を風化させずに「伝えること」そして「備えること」を震災を経験した兵庫県から発信していくことが、私たちの責任であると痛感させられました。

◆「天災は忘れたころにやってくる」ではなく、いつ来てもおかしくない状況なのです、家庭で、学校で、地域で、各組織で、考えようではありませんか。

◆今日の言葉 「乱世の英雄(らんせのえいゆう)」

  乱世に天下統一を成し遂げるような英雄のこと。中国は三国志の時代、曹操を「治世の姦賊、乱世の英雄」と称したとされます。さしずめ日本では、平安時代の「平清盛」か、戦国時代の「織田信長」か。現代の政治家に置き換えると誰になるのでしょう、AかIかHか、はたまたOか、どうでしょう。

(森本洋平)