森本洋平会長ブログ.com
2012/12/27(木) 再生への道
◆いよいよ年の瀬、クリスマスも終わり、もう幾つ寝るとお正月、寒い中それぞれが思いを持って年越し される事だろうと思います。ある程度の予想はしていたものの、衆議院総選挙の結果はショックでした。ある評論家が、民主党は絶滅危惧種だと言っておりました、その時は絶滅危惧種ならもっと大切に保護して、増やしていく努力をしてもよいのではと思っていましたが、残念です。
◆この総選挙の結果を受けて、国会では首班指名が行われ「第2次安部内閣」が誕生いたしました。ご本人は「危機突破内閣」だと豪語されていますが、果たして思うような政権運営ができるのでしょうか。最優先課題として大型補正予算を組んで、経済対策優先の思いを持たれているようです。
◆お手並み拝見というところですが、金融緩和で景気回復との思いは結構ですが、ばら撒いたお金が国民の末端まで行きわたる方策を是非取っていただきたいと思います。小泉・竹中、改革のように、格差拡大、強い者がより強く、弱い立場の者が、より苦しむようなことのないようお願いしておきたいと思います。
◆「築城3年、落城3日」ではありませんが、選挙での負けは負け、支持した私たちも反省すべきは反省して、明日に向かってしっかりと政策実現のために行動を始めたいと思います。少しもたつきましたが、民主党も新党首に「海江田万里」さんが就任し、新生「民主党」として再出発することとなりました。
◆そんな思いで、ネットを開いて「イギリス労働党」について調べてみました。解説を読んでみますと、保守党との政権交替を繰り返す中で育っていることが良くわかります。「ゆりかごから墓場まで」という言葉に象徴された労働党政権が、「英国病」と呼ばれる状況におちいり、保守党に政権を取られます。
◆その後、トニー・ブレアー党首が、既存の福祉政策でもなく、サッチャリズムでもない、自由主義経済と福祉政策の両立を謳った「第三の道」路線を提唱し、政権奪還に成功するのです。思えば日本では、戦後55年体制が長く続き過ぎて国民も少しマヒしていたと思いますが、3年前に始めて政権交替が実現いたしました。そう考えれば、新生民主党が国民に理解される政策を提言していけば、必ず国民の支持も回復することだろうと思います。
◆ちなみに、イギリス労働党の現在の党首は、「エド・ミリバンド」で年齢はなんと43歳(1969年生まれ)、非常にフレッシュです。オバマ大統領だって51歳ですよ。海江田さんは幾つですか?・・・・・・頑張りましょう。では皆さん、良いお年をお迎え下さい。
◆今日の言葉 「有為転変は世の習い(ういてんぺんはよのならい)」
常に移り変わるのが、この世の現実だということ。振り返って世の無常を現す言葉として使われる。「有為」は仏教語といわれ、色んなめぐりあわせにより、現れたり消えたりすること。俗語で、「変わりやすきは世の習い」ともいう。
(森本洋平)