森本洋平会長ブログ.com

２０１２/０８/２２（水） 遅れが気にかかる

◆皆さんお久しぶりです。お盆休みも終わり少々疲れた体で仕事に取り組んでおら れることでしょう。夏休みを楽しんでいた子どもたちも、そろそろ自由研究の宿題が気になり始めて、親御さんと悩んでいるのではないでしょうか。

◆ロンドンオリンピックも終了いたしました。日本も良く頑張りました、頑張った割には金メダル３００万円とは如何にも日本らしい額面だと感心いたします。下世話な話ですが、努力と感動に報いるには少々恥ずかしい気がいたします。

◆それにしても、何ともスッキリしないのが負けて銀メダルは盛り上がりません。トーナメント方式の宿命でしょうが、準決勝で勝って銀メダル以上確定となりながら、決勝で負けて銀メダル。３位決定戦で勝って銅メダルと対象的です。しかし素人の私に評論する資格はありません、関係者の皆さん考えて下さい。

◆とは云いつつ、毎回のことながら如何に日本の競技が国際化していないか、如実に感じられました。スポーツの国際化に付いていけていた競技と、そうでない競技で大きく明暗が出てしまったのではないかと思います。

◆柔道については決定的に国際化が遅れているなあとの感想を持ちました。１９６４年の東京オリンピックから正式種目になりましたが、国際的に非常に人気が出て、ヨーロッパを中心に競技人口も増え、国際化に向かってルールから、試合様式、決まり手など大きく変化してきました。

◆日本の関係者の方々も十分熟知していたと思われますが、国際柔道についていけてないなあと感じたのは私だけではないと思います。今の国際柔道はどう見ても日本伝統の「柔の道」ではなく、完全にカタカナの「ＪＵＤＯ」です。

◆一度今の日本柔道のあり方をゼロリセットして、再構築する必要があるのではないでしょうか。例えばコーチも、名選手が経験と実績でコーチになるのではなく、語学、生理学、栄養学、競技ルール理解度、海外留学、競技実績、などを総合的に加味して、コーチの資格認定をしてみてはどうでしょうか。
　私の好きな競技だけに、気になってしかたありません。今後に期待です。

◆政治の方も、三党合意による「一体改革」が成立、解散時期について色々取りざたされていますが、「特例公債法案」や「一票の格差問題」といった、待ったなしの重要法案が待っています。早く国会審議を始めて下さい、どう見ても私の目にはスピード感が感じられません。オスプレイで頭が痛いからといって、ミスプレイは許されませんよ、普通に国会やって下さい、お願いします。

◆今日の言葉　「轍鮒の急（てっぷのきゅう）」

　 目前に迫った危機の意味。「轍」は車のわだちのこと。その中のわずかな水で鮒が苦しみもがいている様を言った諺。今の日本も、外交、防衛、エネルギー、情報、などなど。轍鮒の急と思うのですが、政治にスピードが全く感じられないのは私だけでしょうか。拙速な判断は慎むべきだが、決められないでは？？

（森本洋平）