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第83回兵庫県メーデー神戸中央大会

日本全体でつながり、支え合おう!

すべての働くものの連帯で、働くことを軸とする安心社会を実現しよう!

第83回兵庫県メーデー神戸中央大会に1万人が結集

20120501meidai0001.jpg ◆5月1日(火)、神戸大倉山公園野球場で開催した第83回兵庫県メーデー神戸中央大会(実行委員会(連合兵庫・連合神戸・兵庫県労福協・神戸労福協))は、神戸地域の連合組合員約1万人が結集。東日本大震災被災支援の継続、働くことを軸とする安心社会の実現、また世界平和と北朝鮮による日本人拉致事件の全面解決、等を含むメーデー宣言を採択しました。 20120501meidai0002.jpg

◆このメーデーでは、当日の集合場所を湊川公園に設定。そこから約1Kmはなれた大倉山会場までを、参加者全員で東日本大震災復興支援のプラカードを掲げてデモ行進し、通行人・住民に支援活動への協力を訴えました。

◆また式典終了後には、会場に隣接する無名戦士の碑に対するメーデー実行委員会役員ならびに組合役員OBによるメーデー献花式をおこなうとともに、実行委員会メンバーによる東日本大震災復興支援募金活動をJR神戸駅周辺でおこないました。

 

【メーデー開会宣言】 松田計俊:実行委員会事務局長(連合兵庫副会長・情報労連) 20120501meidai0007.jpg

◆第83回兵庫県メーデー神戸中央大会式典は、デモ行進が長引いたため、定刻の午前10時30分を少し回ったところで開会しました。松田:実行委員会事務局長が 「昨年同様、東日本大震災復興支援を訴えつつこの会場までデモ行進していただいた。被災地の復旧・復興は、まだまだ先が見えない状況ですが、力を合わせて息長い支援活動を続けていきたいと思います。働く人々の連帯で、安心安全な社会を実現していくため、ともに頑張りましょう。」 と力強くのべて開会を宣言しました。

【実行委員長あいさつ】若山忠義:副実行委員長(連合兵庫会長代理・電機連合) 

◆森本:実行委員長急病のため、若山:副実行委員長が登壇。あいさつ冒頭、参加者全員に対し、東日本大震災犠牲者ならびにこの1年間に亡くなった仲間の冥福を祈り、黙祷を捧げることを提案。全員で黙とうを捧げました。

ごあいさつ 

◆第8 20120501meidai0008.jpg 3回兵庫県メーデー・神戸中央大会の開催を、会場に結集された参加者と、全ての働く仲間とともに祝いたいと思います。

◆また、公私とも大変ご多忙の中ご臨席賜りました、井戸兵庫県知事、中村神戸副市長、松本民主党兵庫県連代表、梶川社民党兵庫県連合代表、兵庫高齢退職者連合・藤江会長、部落解放同盟兵庫県連合会・坂本委員長、労働者福祉事業団体ご代表をはじめ、ご来賓の皆様方に対しまして、主催者を代表して心より御礼申し上げます。

◆東日本大震災から、1年1カ月余りが経過いたしましたが、復興道半ばであります、「被災地の復興無くして日本の再生なし」の言葉通り、一日も早い生活の再建と、地域の復興をお祈りいたします。

◆さて、2012春闘も大きな山場を越えて、終盤への戦いとなってまいりました。これまでの戦いの結果を見てみますと、概ね昨年同等もしくは若干のプラスとなっています。さらにパート・有期契約共闘会議では、時間給にして15.85円アップとなっており、昨年実績の11.84円を大きく上回っています。

◆連合兵庫では、連合兵庫共闘連絡会議の最新集計結果は、加重平均4953円で、対昨年比で若干の増額となっています。
連合兵庫はこれから中小・地場共闘、パート共闘の交渉が最終段階を迎えますが、残された交渉に全力を挙げて、取り組み強化をしてまいりたいと考えております。

◆一方で、車の両輪として取り組んでまいりました、政策制度実現については、「ねじれ国会」の影響を大きく受けて、残念ながら思うような状況になっておりません。加えて与野党の政局絡みの国会運営や地域政党の動きなどもあり、混迷の度を増しています。

◆「社会保障と税の一体改革」をはじめ、私たちに大きな影響がある法案が多く残っています。誰のための政治なのか、与野党とも国民の負託にしっかり応えるべく論議を尽くしていただきたいと思います。国会は永田町のためにあるのではありません、国家・国民のためにあることを、今一度再認識していただきたいと思います。

◆そして、連合は昨年、「働く事を軸とした安心社会」という、あるべき日本の将来像について提起いたしました。働く事に最も重要な価値を置き、働く事を通して自立し、自己実現しようと言う主旨です。全ての働く者と共に、このディーセントな将来像を目指して取り組みを進めて行こうではありませんか。

◆アメリカ・シカゴで、1886年5月1日、当時1日12時間以上の労働が当たり前であったときに、8時間労働制を要求して、統一ストライキを行ったことがメーデーの起源とされています。
その考え方は、「8時間は仕事のために、8時間は休息のために、残り8時間は労働者のやりたい事の為に」という、ごくごく当たり前の、働く者にとって誠に慎ましやかな要求だったのです。

◆この闘いに立ちあがった、労働者の勇気ある行動に敬意を込めて、全ての働く者の連帯で、「働く事を軸とする安心社会」の実現を目指し、共に頑張ることを御誓い申し上げ、主催者を代表してのご挨拶とさせていただきます。

◆第83回メーデー万歳。ありがとうございました。

【来賓あいさつ】 

井戸敏三:兵庫県知事

20120501meidai0010.jpg ◆産業・雇用の活性化をはじめ、現下の課題に県民あげて力を合わせ取り組んでいかなくてはなりませんが、このメーデーに結集された力が、その起点になると思っています。

◆東日本大震災からの復旧・復興はいまだ見通しがつかないような状況で、17年前の阪神・淡路大震災当時の状況から推し量っても、今後も息長く支援をつづけていく必要があると思います。

◆「創造と共生の舞台・兵庫」 。平成24年度の県政基本方針です。舞台は県土、出演者は県民。シナリオは施策です。1歩1歩、着実に前進を重ねていきたいと思います。

◆兵庫県も他と同様に人口減少に転じてしまいましたが、活力を失うわけではありません。県民老若男女が力を合わせれば、必ず明るい展望が開けてきます。

◆「新緑の水水らしき命こそ  明日を拓きわれらを励ます」

 

中村三郎:神戸市副市長 20120501meidai0011.jpg

◆働く仲間のみなさんが力強い連帯のもと、ここ大倉山公園に結集されましたことに祝意と敬意を表するものです。

◆世界情勢の変動により、これまでの行動様式の見直しが迫られてきています。働く人々の声が集められて、より元気で安心な日本づくりへ頑張っていく必要があると思います。

◆矢田市長のもとで、全ての市民のみなさんが安心して心豊かに暮らせるよう、心をくだいていますが、そのためには何といっても働く場の確保こそが最重要です。

◆神戸市では4万人雇用創出を目標にかかげて施策を展開中ですが、平成18年~21年の前期では2万人雇用創出を達成、現在平成22年度からの後期計画を進行中で、充分な達成見込みを持っています。

◆とくにポートアイランドの医療産業都市構想では200社を超える関係企業が立地、多くの雇用を生み出しています。また秋には京コンピューターが本格稼働しますが、この世界一の計算能力を充分に活かして、神戸の活性化につなげていきたいと考えています。

◆5月20日に神戸まつりを開催しますが、ここでは被災地の戦国武将隊と神戸の清盛隊が出陣することで大きな注目を浴びています。秋には神戸マラソンも開催します。元気な神戸を発信すると同時に、被災地へエールを一緒に送っていただきますようお願いいたします。

松本剛明:民主党兵庫県連代表 20120501meidai0012.jpg

◆あの大震災から1年余。政府・与党も全力で復旧・復興に努めてきましたが、被災地の状況はまだまだ明るさの兆しが見えません。皆様方のご協力も頂きながら、息長い支援を続けていきたいと考えています。

◆民主党政権は期待されたほどの成果を挙げ得ず、連合本部の古賀会長からも厳しい叱責を受け、深く反省しているところです。

◆社会保障と税の一体改革問題、高齢者雇用の取り組みなど、重要課題に着手していますが、政権交代直後から大震災への対応、世界情勢の激変などにより、思うに任せぬ状況ですが、必ず状況を克服して国民生活の安心安全につなげてまいります。

◆民主党政権こそが働く人々の心を代表できる唯一の政権であると自負し、労働の原点、暮らしの原点を見定めつつ政策実現にまい進してまいります。
 

酒井行雄:全労済兵庫県本部長 20120501meidai0013.jpg

◆労働金庫・全労済を代表してご挨拶させていただきます。

◆近畿労金では昨年6月から東日本大震災被災者支援の一環としてサポートV預金のご協力をお願いしてきましたが、本年3月末現在で、近畿で300億円の目標に対して161億円、兵庫では74億円の目標に対して66億円のご協力をいただいており、あしなが育英会とゆめ風基金の2団体へ皆さん方の善意の結集として寄付をおこなうことができています。

◆また、全労済では東日本大震災関連で1200億円以上を支払い済みで、全力を挙げて被災者生活をサポートしています。労働福祉団体は組合員の安心安全な生活をサポートしていく務めを果たすべく、全職員が一丸となって努力しています。

【アピール文発表】山下輝男:副実行委員長(兵庫県労福協副会長・電機連合) 

 第83回メーデー中央大会における

連合東北ブロック代表アピール

砂金文昭:連合東北ブロック代表(連合岩手会長)

◆中央メーデーに連合東北ブロック代表としてお招きいただき、被災地か

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◆アピール文を読み上げ発表する山下:副実行委員長 

 

らの報告の機会を頂きましたこと、心から感謝申し上げます。

◆甚大な被害から1年が過ぎ、わたしたちは今やっと前に向かって歩き出そうとしています。家族や友を失い住み慣れた故郷を奪われながらも、失われた時間と生活を取り戻すため夢中になって駆け抜けた1年でした。

◆変わり果てた街にもう一度夢を描くことはたやすいことではありません。何度も絶望に襲われながら、「授かった命」「生かされていることの責任」を胸に、亡くなった人の分までもと必死に歩んでまいりました。

◆これまでもそうでしたが、今この時間もわたしたちは全国全世界の多くの皆さんに支えられながら生きています。命の光をともしていただいた義援金、命をつないだ救援物資、勇気をいただいた皆さんの温かい激励訪問や激励の言葉の数々。そして、わたしたちに前に向かって歩き出す決心を与えてくださった様々なボランティア活動。震災以来わたしたちは、ずうっと『心の絆』を感じてきました。ありがとうございました。

◆被災地東北は、新しい街づくりをどう進めるか、人々の生業をどう再生するか、住民一丸となって話し合いを進めています。国の支援やNPOなど全国連帯のおかげで、ライフラインは整い、仮設住宅での暮らしは少々の不自由さはあっても「生活の基盤」となっています。

◆町をうずめていた災害廃棄物は多くが仮置き場へ運ばれ、わずかに残った未撤去の構造物や建物が震災の傷あとを思い起こさせます。しかし、何もなくなった町で景色を見ていると、まだこれから途方もない長い時間がかかるような気がしてなりません。土台だけ残った土地、地盤が下がって波をかぶる道路や水田、破壊の爪痕がなまなましい防潮堤、ねじまがったガードレールや橋の欄干。時折悪臭を放つ仮置き場の「がれき」、持ち主が見つからない被災車両、走ることを忘れた線路。

◆福島を中心とした高い放射線量の地域、全国に散らばった家族や友人。風評の心配が絶えない農産物水産物。計画を推進するための専門的知識を持った人の確保、またそのために要する時間。被災地は、いま復興を着実に進めるためのいくつもの試練とたたかっています。そして、脳裏をよぎる家族との懐かしい思い出に涙をこらえながら、でも励ましあって暮らしています。

◆どうか皆さん、そんなわたしたち東北をどうか引き続き支えてください。「がんばろう日本」「つながろう日本」の言葉通り、がんばれば必ず町が元通りになる、がんばれば普通のくらしを取り戻せる、そう信じて暮らしているわたしたちです。日本がひとつになり、がんばることで訪れるであろう幸せを信じながら、東北は歩み続けます。

◆ふらっと遊びに来てください。おいしい食べ物もいっぱいあります。みなさんの町に住む東北からの避難者をよろしくお願いします。故郷を想い故郷のために頑張っている子どもたちを応援してください。

◆がんばろう日本、よみがえれ故郷。どうかわたしたちのことを記憶のどこかで覚えていて下さい。これが一番の願いです。ありがとうございました。

【メーデー宣言採択】 松村英洋:副実行委員長(連合神戸議長・情報労連)

メーデー宣言(案)

◆私たちは、本日第83回兵庫県メーデー神戸中央大会を開催した。 20120501meidai0015.jpg

◆昨年、3月11日 午後2時46分、地震、津波、そして原発事故という未曾有の大災害となった東日本大震災により多くの尊い命が奪われ、今なお被災地では、大変な苦労を強いられている状況下にある。

◆被災地では、復旧から復興・再生に向けた懸命な努力が続けられているが、その道のりは長く険しい。だからこそ一日も早く、安心で希望をもてる生活を取り戻すことができるよう、すべての働く者が団結して被災地を支援することが、復興・再生に大きな力を与えるものである。これからも被災地と「絆」「つながり」を深め、復興・再生を軸に「雇用と生活の再建」に向けて取り組まなければならない。

◆日本経済は東日本の復興・再生をめざすなか、デフレの進行、円高など、取り巻く環境は厳しい。また非正規労働者の増加、勤労者の雇用不安、賃金不安、社会保障への不安などが影響し低迷が続いている。

◆私たちは、あらゆる人々が公正で公平な権利が保障される社会に向けて、格差を是正し、消費と内需の拡大へつなげ、持続可能な安定的成長を達成しなければならない。

◆世界では、自由と平和を脅かす情勢が続いている。核開発・核実験の問題に加え、世界各地での地域紛争は深刻な状況にある。
私たちは、核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現、北朝鮮による日本人拉致事件の全面解決、人権侵害救済のため、訴え、行動していく。

◆メーデーは国際連帯の日である。依然として多くの国で労働者の基本的な権利が侵害されている。仕事に就けない若年者の増加や、社会的保護の未整備による貧困や格差、人権侵害は世界的な課題である。私たちは「国際労働組合総連合」(ITUC)や諸外国の労働組合と連帯し、自由で民主的な労働運動とすべての人に、「ディーセントワーク」(働きがいのある人間らしい仕事)が実現される取り組みを推進する。

◆今こそ、すべての働く者の連帯を背景に、NPO・NGOをはじめとする幅広い仲間との連携により「働くことを軸とする安心社会」を実現することを宣言する。

  がんばろう日本!

  2012年5月1日

第83回兵庫県メーデー・神戸中央大会

【ガンバロー三唱若山:副実行委員長

◆若山:副実行委員長のリードで、震災復興・安心社会づくりへ、参加者全員でガンバローを三唱し、第83回兵庫県メーデー神戸中央大会式典の幕を閉じました。


【 無名戦士の碑メーデー献花式 】 

◆メーデー式典終了後、会場に隣接する 「兵庫県解放運動無名戦士の碑」へのメーデー献花式を執り行いました。献花式には、メーデー実行委員会役員をはじめ、県下労働運動のOB多数が臨席し、先達の功績をしのびながら白菊をささげました。

ごあいさつ 

第83会兵庫県メーデー神戸中央大会実行委員会

副実行委員長  若  山    忠  義 

20120501meidai0018.jpg ◆本日、第83回メーデー献花式を執り行うにあたり、ここにお眠りになる諸先達へメーデー開催のご報告と、慰霊の言葉をお送りいたします。

 

◆私たちは多くの仲間と共にこの地に結集し、『働くことを軸とした安心社会』を実現する、と強い決意のもとに誓い合いました。

 

◆我が国は、いまだ東日本大震災のダメージから心身ともに立ち直っておらず、被災地では今なお瓦礫の処理、住宅・インフラ再建すら思うに任せぬ状況です。

 

◆私たちは『被災地の復興なくして日本の再生なし』との思いで、今後とも息長い被災地支援をおこなっていく、と同時に、震災復興を通じて働く者の連帯を強め、『働くことを軸とした安心社会』の実現を目指してまいります。

 

◆また、最終盤を迎えた今春闘でも、非正規雇用労働者の処遇改善を、我が闘いと位置付けて取り組んだ結果、昨年を 20120501meidai0019.jpg 超える成果を上げることに成功しています。

 

◆諸先達の心を、我が心とし、今後とも全ての労働者の福利の向上へ邁進してまいりますので、どうぞ我が行く手を照らし、お見守りくださいますようお願いし、ご報告と慰霊の言葉に代えさせていただきます。


【 東日本大震災復興支援募金活動 】 20120501meidai0021.jpg

 ◆メーデー終了後、実行委員会役員・実行委員会構成団体職 20120501meidai0020.jpg 員らが中心となり、JR神戸駅周辺で東日本大震災復興支援募金活動をおこないました。 20120501meidai0005.jpg

◆また当日は、メーデー会場においても連合兵庫青年委員会・女性委員会が中心となり、メーデー参加組合員に支援募金を呼びかけ、多くの方から協力が得られました。

◆なお、上記の2募金活動によって得られた金額は合計178,476円で、全額を当初予定通り、あしなが育英会に寄付しました。

以上