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2012春季生活闘争方針結集集会(詳細版)

 復興・再生に全力!「働くことを軸とする安心社会」を実現しよう!

連合兵庫2012春季生活闘争方針結集集会を開催

 ◆連合兵庫は、2月7日( 火)の午後3時30分より神戸市教育会館で『2012春季生活闘争方針結集集会』を開催しました。
 集会には、構成組織・地域協議会から担当役員を中心に約180名が出席しました。

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↓ 結集集会の内容を掲載しました ↓

 

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◆集会は、伊藤:連合兵庫副事務局長の司会・進行ですすめられ、主催者を代表して切山:連合兵庫副会長(中小・労働対策委員会委員長)があいさつに立ちました。

【主催者代表あいさつ】 

 切山義行:連合兵庫副会長
       中小・労働対策委員会委員長
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◆本日は、『連合兵庫2012春季生活闘争方針結集集会』に大勢の皆さんにご参加をいただき、有難うございます。

◆昨年の2011年春季生活闘争においては、日本経済は政策に依拠する面が多いとはいえ、穏やかな回復傾向が見られました。世界的にはリーマン・ショック以降の回復期にあって、アジア関連の輸出が牽引しており、国内需要の不足と賃金のデフレ傾向が景気回復の足取りを弱いものにしていました。

◆企業収益は先行き不透明感があったものの、法人企業統計では2期連続2桁増益などを示しており、賃金改善に向けた機運は整っていました。
 ところが、要求提出を終えたのち労使協議や交渉を積み上げ、回答指定日が目前となっていた3月11日に『東日本大震災』が発生しました。
 例年、金属産業の回答指定日には、主要組合が回答を引き出し一定の相場が形成されますが、昨年の場合は、この地震の影響で産別によっては足並みがそろわず、回答延期や前倒し決着などに分かれてしまいました。

◆また今春闘のまでの期間、世界経済も予断を許さない状況にあります。昨年末に起ったギリシャ問題などのヨーロッパの金融不安は、2008年9月におこったリーマン・ショックの景気浮揚対策として各国が積極的な財政出動をとったにもかかわらず、結果として財政悪化をまねき、ギリシャ・イタリアなどいわゆるPIIGSの各国が金融危機に陥っています。
 
このことにより、比較的信用の高い「円」が買われ、現在の円高基調がつづいております。そして、自動車をはじめとする輸出型産業・企業に重くのしかかり、国内産業の空洞化という危険性を高めています。

◆こうした環境の中で取り組む2012春季生活闘争は、東日本大震災によって被災した地域の復興・再生と、価格低下・賃金低下・消費の低迷などデフレからの脱却という課題を克服し、景気を回復させるためにも国内総生産(GDP)の6割を占めるといわれる個人消費を確実なものにして、景気の底支えを果たさなければなりません。
 そのためにも、まずはしっかりと賃金・一時金を確保しなければならない重要な取り組みとなっています。

◆以上のように、私たちを取り巻く環境は今までにも増して厳しく課題は山積していますが、連合が提起する『働くことを軸とする安心社会』を実現するため、連合兵庫の取り組みに対する皆さまのご支援とご協力をお願い申し上げます。
ともにがんばりましょう!

 【連合2012春季生活闘争について】

◆つづいて、『2012連合白書』にもとづき、連合本部の安永:副事務局長が2012春季生活闘争に臨む連合の考え方等について説明しました。

『2012春季生活闘争方針を中心とする当面の課題』

講師:連合 副事務局長 安永 貴夫 氏

はじめに
(経団連)「2012年版経営労働政策委員会報告」に対する連合見解に
ついて

◆働くことを軸とする安心社会の実現に向けて

◆東日本大震災からの復興・再生

◆経済情勢・企業動向・雇用情勢

◆2012春季生活闘争のポイント

  ●配分の是正による賃金水準の復元、底上げ・底支え、格差是正

  ●人財を軸とした産業力・企業力の強化による持続的な安定成長の実現

  ●規模間格差の是正=中小の取り組み強化

  ●非正規労働者の労働条件改善

  ●賃金相場形成と社会的波及

  ●政策・制度実現の取り組み

◆その他の具体的課題

◆雇用法制の課題

◆その他

 

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 【連合兵庫構成組織の取り組みについて】

◆つぎに、連合兵庫構成組織より、基幹労連兵庫県本部、サービス・流通連合兵庫県支部の今次春季生活闘争における取り組み方針のほか、ワーク・ライフ・バランス施策や企業内最低賃金協定等について報告を受けました。

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 基幹労連兵庫県本部
事務局長:山崎 吉博

サービス・流通連合兵庫県支部
事務局長:福島 葉子
 

【連合兵庫2012春季生活闘争について】

◆つづいて、連合兵庫の辻:事務局長(闘争本部事務局長)が、連合兵庫2012春季生活闘争の取り組みについて提案・説明をおこないました。

提案者=辻 芳治:連合兵庫事務局長・闘争本部事務局長

『連合兵庫2012春季生活闘争方針・当面の取り組み』

 <闘いの進め方>

1.闘争機関の設置 20120207syuntou0034.jpg

(1)2月7日開催の第2回執行委員会において連合兵庫春季生活闘争方針を決定し、直ちに春季生活闘争本部を設置する。

(2)闘争本部は、闘争本部長に会長、副本部長に会長代理、闘争本部構成員として副会長、闘争本部事務局長に事務局長、事務局次長に事務局長代理・副事務局長を配置する。

(3)春季生活闘争本部の下に、構成組織の自主的な参加による「中小共闘センター」を設置する。
 センターは、ミニマム運動課題の徹底と賃上げ集計、各種情報提供やその共有化を行いながら中小・地場労組への闘争支援を行う。また、本部方針にもとづく共闘体制(共闘連絡会議、パート・有期契約、非正規労働者等、地域共闘)の構築をはかる。

2.効果的な相場波及と中小・地場共闘の強化

(1)要求書は原則として2月末までに提出する。

(2)共闘連絡会議のヤマ場を踏まえて、交渉日程の調整や必要な戦術設定の準備を進め、最大のヤマ場に集中できるよう努めるものとする。

・  3/12~17 :第1先行組合回答ゾーン
・  3/14~15:最大のヤマ場
・  3/21~30 :第2先行組合回答ゾーン
・  3/31~4/6:中小集中回答ゾーン
・  4/ 9~13 :中小回答ゾーン
                  
を基本とし地域共闘体制の強化をはかる。
・  5~6月以降の闘い方と取り組みについて検討する。

(3)効果的な相場波及に結びつけるため、産別は主要組合の平均的・標準的な賃金カーブ維持分や定期昇給相当分を公開する。各組合は協力して情報の開示に努める。

(4)上記の活動を進めるための情報提供としての兵庫県下における賃金改定等の速報の定期的発信と地域激励行動を強化する。

(5)各地域協議会における情報交換と共有化を前提に地域での中小・地場共闘での活動の展開を目指す。地協構成組合への情報提供と地協役員による激励行動等の実施

3.連合兵庫2012春季生活闘争共闘体制について

(1)連合兵庫2012中小共闘センターの設置

(2)連合本部共闘連絡会議と連合兵庫部門連絡会
  
①部門連絡会の開催および構成組織(産別・組合)激励行動・懇談会の実施

(3)パート・有期契約、非正規労働者等の取り組み
  
①連合兵庫パート共闘連絡会の立ち上げ

(4)地域・地場共闘体制の取り組み
  
①各地域協議会における取り組み要請

<具体的な取り組みと要求について>

1.当面の具体的な取り組みと行動について

(1)連合兵庫2012春季生活闘争総決起集会・全県一斉街頭総行動

 ①連合兵庫2012春季生活闘争・政策制度実現総決起集会
   
と き  2012年3月10日(土)11:00~
   
ところ  神戸・東遊園地
   
内 容  兵庫県中央総決起集会
         
デモ行進・街頭行動を行う
   
要請規模 2,500名

 ②各地域協議会は、3月6日(火)~10日(土)を中心とした3月上旬をメドに決起集会・街頭行動を各地協の実状に応じて行う

(2)構成組織(産別・組合)激励行動・懇談会

連合兵庫より、構成組織【産別・組合】への激励行動・懇談会を計画する。
共闘連絡会議・連合兵庫部門連絡会を意識し検討する。

(3)情報の発信について

 ①中小共闘センターによる賃金改定・労働条件改定情報を発信する。

 ②各地域協議会においても情報発信の立場から積極的な情報の発信を行う。

 ③連合兵庫情報発信について

(4)各地域協議会の取り組みについて

(5)経営者団体・行政関係・関係団体との取り組みについて

 ①平成23年度地域産業労働懇談会
   
と き  2012年2月23日(火)予定
   
ところ  神戸クリスタルタワー(兵庫労働局)予定
   
構 成  連合兵庫専従役員・事務局/兵庫労働局

 ②第22回兵庫県労使懇談会
   
と き  2012年2月29日(水)
   
ところ  神戸メリケンパークオリエンタルホテル
   
構 成  連合兵庫三役/兵庫県経営者協会/兵庫県/兵庫労働局 

 ③2012年度兵庫県に対する政策・制度要請の回答
   
と き  2012年3月8日(木)
   
ところ  兵庫県庁

 ④ひょうご仕事と生活センターとの連携・強化

 ⑤㈶兵庫勤労福祉センター関係

  ●シンポジウム「生活満足感が向上する環境要因の改善方向」
   
と き 2012年3月17日(土)10:30~
   
ところ チサンホテル神戸

  ●労働安全衛生研修会
   
と き 2012年3月30日(金)
   
ところ 兵庫県中央労働センター

(6)その他の取り組みについて

 ①連合兵庫女性委員会『3.8国際女性デー』
   
内 容  3.8国際女性デー街頭アピールおよび啓発グッズ配布
         行動

 ②連合兵庫青年委員会『2012春季学習会』

2.具体的な労働条件の要求と取り組みについて

 (1)賃上げ要求

 (2)規模間格差の是正、中小の取り組み
  ■賃金引き上げ要求目安
  ①賃金カーブ維持分を算定可能な組合は、その維持原資を労使で
  確認する。
  
②賃金カーブ維持分が算定困難な場合は、賃金カーブの維持相当て
  4,500円を要求する。
  ③賃金水準の低下や賃金格差、賃金のひずみなどの状況に応じて
  賃金改善分として1%を目安に要求、交渉を展開する。

 (3)非正規労働者の労働条件改善の取り組み

 (4)男女平等参画社会実現に向けた取り組みと均等待遇の実現

 (5)ワーク・ライフ・バランス実現のための取り組み

 (6)ワークルールの取り組み

3.「運動の両輪」としての「政策・制度実現の取り組み」

「2012年度 政策・制度実現の取り組み」と「2012春季生活闘争における賃金・労働条件改善の取り組み」を「運動の両輪」として、すべての労働者を対象にした生活改善・格差是正の運動を強力に進める。
具体的には、以下の政策課題に取り組む。

(1)新成長戦略の推進による雇用創出・人材育成、地域活性化に向けた中小企業・地場産業等の育成・支援

(2)安心社会を支える社会保障・税の一体改革の実現

(3)生活できる水準へ最低賃金の早期引き上げ

(4)非正規労働者の均等・均衡処遇の確立

(5)民主的な公務員制度改革と労働基本権の確立

(6)公契約基本法の制定を含む公契約の適正化

 さらに、2012年1月~3月を中心に、「安心社会を支える社会保障・税の一体改革の実現」や「東日本大震災の被災地の復興支援」などをテーマに、連合本部・構成組織・地方連合会が一体で取り組める活動を展開し、国民世論の喚起と春季生活闘争との「運動の両輪」の活性化を図る。 

4.その他の取り組み

(1)国家公務員制度改革関連四法案への対応

(2)春季生活闘争を通じた組織拡大・組織強化の取り組み

 

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<連合兵庫
2012中小共闘センター結成・パート共闘連絡会>

 連合兵庫春季生活闘争本部の下に、構成組織の自主的な参加による「中小共闘センター」を設置する。センターは、地域ミニマム運動課題の徹底と賃上げ集計、各種情報提供やその共有化を行いながら、中小・地場労組への闘争支援を行う。
 
また、情報の共有化を中心にパート共闘連絡会の設置

(1)中小共闘センターの構成

構成組織のエントリー方式および中小労働対策委員会構成委員で構成とする。

(2)中小共闘センター構成・登録委員の登録状況
  (2012.2.1現在 27構成組織)

基幹労連、自治労、UIゼンセン同盟、電機連合、兵教協、JP労組、JAM、自動車総連、電力総連、情報労連、フード連合、私鉄総連、サービス・流通連合、化学総連、JEC連合、全電線、JR連合、ゴム連合、運輸労連、海員組合、全水道、サービス連合、交通労連、印刷労連、政労連、全自交、連合兵庫ユニオン

(3)パート共闘連絡会の参加状況(2012.2.1現在 7構成組織)

基幹労連、自治労、UIゼンセン同盟、JP労組、自動車総連、情報労連、サービス・流通連合

◆最後に、松島:連合兵庫ユニオン委員長(日工労組)が2012連合兵庫春季生活闘争開始宣言(案)を読み上げ、満場の拍手で承認されました。

 提案者=松島 雅也:連合兵庫ユニオン委員長

連合兵庫2012春季生活闘争「闘争開始宣言 20120207syuntou0042.jpg

2012春季生活闘争は、2月10日の連合「闘争開始宣言」で開始される。 

 世界経済の不確実性や不透明感、日本経済のデフレの進行、超円高など、取り巻く環境は厳しい。
 しかしながら、われわれはそれに手を拱いていては東日本大震災によって被災した地域の復興・再生を成し遂げることも、震災前からの課題であった構造的問題の解消をはかり、日本経済を早期に持続的・安定的成長に回帰させることもできない。

 今、経営側に求められるのは、経営姿勢を転換し、雇用や賃金を安定させ、経営責任として働く者の不安を払拭することである。働く者の生活を守るためには、これ以上の賃金水準の低下は阻止しなければならない。

 一般労働者の賃金水準は、1997年の水準から7.1%も低下した。
非正規労働者の増加や若年層の雇用不安も深刻化し、貧困・格差の問題が社会的に許容できる範囲を超えている。
 勤労者は、雇用不安、賃金不安、将来不安により脅かされつづけており、それが消費の低迷へと連鎖し、需要不足からさらに日本経済が低迷するという悪循環を繰り返している。

 すべての労働者を視野に入れ、低下した賃金の復元、格差是正、底上げ、底支えをはかると同時に、産業・企業を支える人財力・現場力を高めることこそが、直面する幾多の困難を乗り越えるための唯一の道と確信する。

 経営側が相変わらずの「総額人件費抑制」の姿勢を崩さず、加えて労使関係の基本を根底からゆるがしかねない「定期昇給」の凍結や見直しを主張することは論外である。

 2012春季生活闘争は、適正な配分により中間層を厚くし、消費の拡大、内需拡大へつなげ、持続可能な成長とデフレからの脱却を実現する闘いである。

 2012春季生活闘争のスローガンである『復興・再生に全力、「働くことを軸とする安心社会」を実現しよう! ~復元、格差是正、底上げ・底支えでデフレ・縮小経済からの脱却を~』、を掲げ、連合に結集した共闘体制を軸にすべての組合がおかれた環境のもと、1%を目安に適正な配分を要求し、労働条件の復元・格差の是正を実現しよう。

 連合兵庫は、この集会を起点に、構成組織・地域協議会の総力を上げ、職場・地域から闘いを巻き起こし、未組織、非正規労働者を含む、すべての働く仲間たちに闘いの輪を広げ、「働くことを軸とする安心社会」の実現をめざす。

 連合兵庫は、2.10連合『闘争開始宣言』を持って2012春季生活闘争を開始する。

2012年2月7日

 

連合兵庫2012春季生活闘争方針結集集会

◆集会を閉じるにあたり、切山副会長(中小・労働対策委員会委員長)のリードにより出席者全員で団結ガンバローを三唱し、働く仲間が連帯して闘い抜くことを誓い合いました。

 

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