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2012新年旗開き
復興・再生に全力を尽くし
『働くことを軸とする安心社会』につなげよう!
連合兵庫2012新年旗開き会で誓いも新たに
◆連合兵庫は1月6日(金)、神戸メリケンパークオリエンタルホテルで構成組織・地域協議会役員を中 心に約450名の参加のもと、2012年の新年旗開き会をおこないました。
◆また、友誼政党・団体代表、民主党国会議員団、井戸兵庫県知事、矢田神戸市長をはじめ、多数のご来賓にもご出席いただき、東日本大震災からの復興と日本再生に踏み出す重要な年にふさわしく、明るさの中にも緊張感ただよう集いになりました。
◆旗開き会冒頭、主催者を代表して森本:会長が登壇、年頭ごあいさつを述べました。
年頭ごあいさつ 連合兵庫会長:森本洋平
◆皆さん、新年あけましておめでとうございます。皆様方にはご家族お揃いで、健やかな新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。 ◆今日の旗開きには、井戸兵庫県知事、矢田神戸市長、白川兵庫労働局長、各政党ご代表、兵庫県経営者協会ご代表、部落解放同盟兵庫県連合会ご代表、労働福祉団体ご代表の皆様、各行政の首長の皆様、そして歴代三役の方々、をはじめ多くのご来賓の皆さまにお越しいただいております、連合兵庫を代表して心より御礼申し上げます。
◆昨年は、日本にとって大変厳しい試練の年であったと思います。
◆そのような中ではありましたが、統一地方選挙では厳しい逆風の中ではありましたが、一定の成果を出していただきました。 ◆さて、今年は昇り竜の「辰年」です。ネットを開きますと、中国は黄河上流の竜門山を切り開いて出来た急流の竜門があり、その竜門を登りきった鯉は竜になると伝えられています。有名な立身出世の関門「登竜門」の由来だそうです。四神で云えば、東を守る「青龍」と言われ、色は青、季節は春、と言われています。 ◆また、「逆鱗に触れる」との言葉もあり、龍のあごの下に一枚だけ逆さまに生えた鱗のことを言い、この鱗に触れると必ず殺されるという伝説が残っています。一般的には天子の激しい怒りを受けることを言っているとのことです。どうか国民の逆鱗に触れることなく、竜門を登り切って、天に昇りたいと思います。 ◆連合兵庫にとって今年を一言で言えば、「弓に矢をつがえた姿」のように、十分引き絞った状態にしておきたいとたいと思っています。 ◆一つは、政策実現の取り組みでありますが、「衆参ねじれ国会」となり、非常に難しい政局となっており、解散総選挙の時期について噂が飛び交っていますが、何時総選挙があっても戸惑うことのないような準備だけはしっかりと整えておきたいと思っています。 ◆二つ目は、2012春闘への対応であります。今年の春闘 は従来と違った意味で、しっかりと性根を据えて取り組まなければ、あらぬ誤解を受けかねません。震災復興の道半ばであり国家公務員給与削減もある中で、「連合さんだけが春闘か」と誤解を受けないよう、日本経済復元のための春闘だという認識を持たなければいけないと思います、その上で皆さん方の積極的な取り組みをお願いいたします。 ◆三点目は、組織拡大と強化、地域協議会のあり方についての体制作りであります。今年中に地協組織の在り方について、本部方針に基づいて体制整備と強化について取り組んでまいります。全構成組織の建設的な論議をお願い申し上げておきたいと思います。 ◆連合はあるべき社会像として、「働く事を軸とした安心社会」を提起いたしました。働く事に最高の価値を置き、誰もが働く事により社会参加をし、協働と共生の安心できる社会を作ろうとの主旨です。
◆どのように、時代や人が変わろうとも、人が存在する限り「労働」という営みは決してなくなることはありません。その「労働」を守ることが私たちに課せられた使命であります。 ◆時代の変化は速いと思います、その変化に敏感に反応できる組織でありたいと思います。どのような状況にも怯むことなく、勇気をもって新たな歴史を築いていくことを誓い合い、2011年、連合兵庫を代表しての新春のご挨拶とさせていただきます。 宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。 |
◆つづいて、ご来賓の中から、それぞれの団体代表にごあいさつをいただきました。
井戸敏三:兵庫県知事 ◆本年は東日本大震災の被災地支援が大きな課題です。また、想定外ということをなくす防災策の策定、円高対策など、県としてできることには限度がありますが、国策をしっかり立てていただいて前進していきたいと思います。 ◆産業の面では、内にこもらず、海外に雄飛する勇気をもって、規模の小さな企業であっても海外進出策を積極的に進めていっていただきたい。 ◆財政再建の問題では、新行革プランなど頑張っていますが、10年以上頑張ってきてもまだ胸を張れるような成果はありません。第1次産業やエネルギー産業対策、多難ですが、多難なのは毎年のことなので、逃げることなくしっかりと取り組んでまいります。 ◆『創造と共生の舞台、兵庫』を社会づくりの理念として掲げている21世紀長期ビジョンに沿いながら、県民の負託にこたえてまいります。 ◆また、関西広域連合のほうでも、ようやく具体的な取り組みの方向が見えてまいりました。助け合って広域行政・広域サービスの充実へ頑張ってまいります。 ◆聞き及びますところでは、労働運動の退潮が喧伝される中にあって、連合兵庫では組織拡大の成果があがっておられるとのこと、まことにおめでたいと同時に、連合兵庫に対する労働者の期待がそれだけ大きいということを物語っているものだと思います。今後ますますのご活躍、ご発展をお祈り申し上げます。
◆力を合わせて、暮らしよい兵庫づくりに取り組んでいきましょう。 矢田立郎:神戸市長 ◆昨年は厳しい年でした。そういう中で、これからどう切り拓いていくのか、今年の課題はたいへん重いと思います。 ◆最近の世界情勢は前途不透明で、変化が激しくなっていますが、日本の在り方についても、長く退潮傾向にある中で、このさき何年もつのか。社会保障を含め、たいへんな状況を迎えているわけです。 ◆そういう中で、いろんな意見はあるが、国がしっかりしないと、破綻状況が地方にも波及する。したがって地方としても国をほうっておけない。明るい方向に転換していく方策を打つことが喫緊の課題になっています。 ◆東日本大震災の復興にも、働く人々の力を発揮していただき、救援ボランティア活動につづき、地道な支援活動をお願いします。神戸市としても阪神淡路大震災の経験を活かし、可能な限り被災地を支えていきます。 ◆今年はNHKの大河ドラマで平清盛が取り上げられ、神戸ゆかりの人物なので、これを地域活性化の一助としたい。地域が盛り上がってこそ市民生活に明るさが見えてきます。また、昨年はじめて実施した神戸マラソンはたいへんな活況で、神戸市の活性化に大きく役立ったとの評価をいただいています。本年もよろしくご協力をお願い申し上げます。 ◆昨年とは違った、明るい年にしていきたいと思います。力を合わせて頑張っていきましょう。
◆昨年は震災をはじめ大変な年でしたが、連合兵庫のみなさんの救援ボランティア活動など積極的な対応に心から敬意と感謝を表します。また、逆風の中で闘われた統一地方選挙においても、力強いお支えをいただき、大きな後退なく検討することができました。感謝に堪えません。 ◆今年は、経済、財政、復興、これらをいっぺんに頑張らなければなりません。財政再建には苦労していますが、この逼迫状況はどの政権がつくったのかと開き直りたい気持ちもありますが、国民が民主党に政権を与えた意味をよくよく噛み締め、早急に答えをだしていかないといけないと考えています。 ◆議員定数削減、国家公務員の人件費削減、等々、厳しい課題ですが前進していきたいと思います。いろいろな意見が飛び交っていますが、国民一人一人の生活を大事にしていくことを念頭に頑張ってまいりますので、変わらぬご支援をお願いいたします。
◆福祉事業団体を代表してのご挨拶ですので、まず全労済の近況について申し上げますと、全労済では震災関連でこれまでに15万件の申請を受け、98%がすでに評価済みとなっており、1168億円の支払いが完了しています。こうした報告に接し、災害に備えておくことの大切さを痛感させられた次第です。すべての働く人々が、不時の備えに関して再点検をしていただきたい。今年の大きなテーマだと思います。 ◆また労働金庫としては、東日本大震災被災地の遺児や障害者の支援を目的とした東日本大震災 復興支援定期預金「サポートV」へのご協力をお願いしていますが、兵庫では現在までに約58億円の預金協力があり、目標の87%に到達しています。 ◆サポートVは、サポートV定期預金をしていただいた額に対する金利の2倍相当額を毎年、近畿労金が負担して『あしなが育英会』と『ゆめ風基金』へ寄付するものです。この寄付は向こう9年間継続の予定です。目標達成まで積極的なご協力をお願いいたします。 ◆労金、全労災は、労働組合に支えられて運営していますが、働く人々を支えるという意味では同じ運動の仲間と考えています。ともに力を合わせて、働く人々の生活を支えていきたいと思います。今後ともご指導をお願いいたします。 |
◆鏡開き
◆森本洋平:連合兵庫会長、若山忠義:会長代理、山名幸一:会長代理、井戸敏三:兵庫県知事、矢田立郎:神戸市長、白川欽也:兵庫労働局長、松本剛明:民主党兵庫県連代表、今西正行:社民党兵庫県連顧問、大槻信夫:近畿労金兵庫地区統括本部長、酒井行雄:全労済兵庫県本部理事長、草薙信久:兵庫県経営者協会専務理事、坂本三郎:部落解放同盟県連委員長 |
◆若山忠義:会長代理(電機連合)が登壇、乾杯の音頭をとり、参加全員で今年の飛躍を期して乾杯しました。
乾杯 若山忠義:会長代理 ◆森本:会長、ならびにご来賓各位のごあいさつの中で、本年の課題について詳しく述べられました。震災復興、経済回復、財政再建、そして労働者の福利向上と、たいへん難しい課題が山積していますが、みんなで力を合わせて頑張り、なんとか果たしていきたいと思います。頑張っていきましょう! |
~~~~懇親会~~~
◆出席者の懇親が進む中、辻泰弘:参議院議員、水岡俊一:参議院議員から、新年のごあいさつを受けました。
辻 泰弘:民主党参議院議員(厚生労働副大臣) ◆昨年9月より厚生労働副大臣を仰せつかっております。年金、医療、介護、社会保障を担当しているため多忙をきわめ、地元の皆様にお会いする機会が少なくなってしまっています。 ◆日本が世界に誇る資源は、何といっても 『人』です。人を大切にし、労働、生活をお支えできる政治をおこなわないといけない。これを念頭に日々頑張っています。状況は厳しいですが、皆様のお力添えをいただきながら前進していきたいと思います。
◆ご支援のお陰をもちまして、各級議会で民主党の仲間たちが元気で活躍させていただいています。 ◆年頭の総理の記者会見に補佐官として同席しましたが、総理は『ネバー ネバー ネバー ギブアップ』と第二次世界大戦時の英首相チャーチルの演説を引用して、自らの心境を語りました。一歩もひかず、改革の道を進んでいくとの気迫を感じました。 ◆民主党としても、野田政権としても、後がない年になります。精一杯頑張ってまいりますので、ご支援のほどお願いいたします。 |
◆閉会あいさつ
山名幸一:会長代理(兵教協)が登壇し、中締めのあいさつを述べ、参加者は新しい年への抱負を胸に三々五々と開場をあとにしていきました。
閉会あいさつ 山名幸一:会長代理 ◆多数の方々にご出席いただき、2012年新年旗開き会、元気に、にぎ やかに開催できました。おめでとうございます。 ◆わたしたち働く者が、それぞれの現場でしっかり働き、活動し、役割を果たして、働くものの尊厳を守り高めていかなければなりませんが、そうした舞台に全ての働く人々が立てるように、頑張っていきましょう。 ◆3/11大震災、被災地の人々はもとより、日本中がたいへん悲しい苦しい思いをしてきましたが、1日も早く復興が成りますよう、支援活動を継続していきたいと思います。 ◆大きな災害があり、そこから立ち直ろうとするたびに人のつながりの大切さを痛感させられることですが、今年も人と人のつながりを一層大事にして、頑張っていきたいと思います。ともに前進しましょう。 |