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高校普通科の通学区域の在り方報告に対する要請

子どもらの等しく教育を受ける権利が阻害されないよう 

兵庫県高校普通科の通学区域の在り方報告に対する要請

◆ゆ 20111222kuikiyousei2.jpg たかな教育の創造をめざす兵庫県民会議(以下 教育創造県民会議)・連合兵庫・兵庫県教職員組合は、兵庫県高等学校通学区域検討委員会が11月28日に発表した『兵庫県高等学校普通科の通学区域の在り方について(報告)』を受けて、12月22日 (木)の午後1時30分より県庁内において下記の要請をおこないました。

◆要請には、教育創造県民会議の森本代表委員(連合兵庫:会長)、山名代表委員(兵庫県教職員組合:執行委員長)、辻幹事(連合兵庫:事務局長)、川原事務局長(兵庫県教職員組合:書記長)、連合兵庫の土肥事務局長代理、伊藤副事務局長の6名が県庁内の教育長室に出向き、兵庫県教育委員会より大西教育長、溝口教育次長、大石高校教育改革担当参事が出席しました。

◆冒頭に、連合兵庫の土肥事務局長代理が今回の要請の主旨説明をおこなったあと、幅広い 20111222kuikiyousei12.jpg 地域を抱える兵庫県においては、通学区域の変更にともなう子どもや保護者の不安が高まっている現状をふまえた上で、保護者の経済力や競争至上主義によって子どもの等しく 教育を受ける権利が阻害されることのないよう考慮した実施計画であることを求めました。
  また、山名代表委員は、「これまでも連合兵庫も含め教育に関わる署名は25万~30万人ほど集まっている。今回の問題についても、急ぎすぎることなく各地域ごとの合意にもとづく安心感のあるものをめざしてほしい」と要望しました。

◆大西教育長からは、「主旨は受けたまわった。50年間にわたり手つかずであった通学区域の見直しについては、子どもたちや保護者の教育を受ける権利を尊重しつつ、これまでの制度のいい面も残しながら協議のプロセスを大切にして改革をすすめていきたい」と述べ、理解を求めました。

『兵庫県高等学校普通科の通学区域の在り方について(報告)』に対する要請書

 日頃より兵庫県の教育のためご尽力を戴いておりますことに敬意を表します。
 さて、本年11月28日、兵庫県高等学校通学区域検討委員会が「兵庫県高等学校普通科の通学区域の在り方について(報告)」を発表されました。
 この「通学区域の在り方報告」については、検討委員会が2009年に立ち上がり、今回の「報告」を出すにあたって、事務局による県下7ケ所での素案説明会、県下3ケ所での検討委員会委員長による説明会やPTA対象の説明会等を経てまとめられたと聞いています。
 しかし、素案説明会等においても様々な意見や要望が出されているように、現行の通学区域は、次代を担う子どもたちが保護者の経済的理由等により教育を等しく受ける権利が阻害されないようにするとの立場から、半世紀もの間、各地域で定着してきた制度であり、より良い通学区域に再編するという立場にたっても、いまだ様々な不安や懸念が出されているところです。その意味では、各地域や家庭の実情に十分配慮した上で、しかも新たに生じる課題への適切な対処が問われていると言えます。
 つきましては、今回の「報告」を受けた実施計画の策定にあたっては、下記事項について十分配慮し、地域住民に丁寧な説明を行い、納得感を得たうえでの策定となるよう要請いたします。

1.通学区域変更に伴って、保護者の経済的理由や競争至上主義等に
  より、次代を担う子どもたちの教育を等しく受ける権利が阻害されること
 がないようにされたい。
  また、保護者の負担増等に対しての具体的な支援策を広く周知し、合
 意形成基づく安心感のある実施計画の策定とされたい。

2.「報告」の具体化に際しては、県下画一的に実施するのではなく、この
 間の長い経過と地域の実情を十分に配慮され、地域との合意にもとづい
 てて実施されたい。

以 上