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森本洋平会長ブログ.com

2011/12/02(金) いま足元か枕元か?

◆いよいよカレンダーも残り一枚となり、寒そうに私を見ているようです。全国的に 20111202冬空000001.jpg 師走です、あまり不謹慎なことは言えませんが、ニュースなど見ていますと、やたらイルミネーションの話題が多く、幸せなんだなあと感じます。


◆大阪のダブル選挙も維新の会が勝って今後の対応が注目されます。新聞などの報道を見ていますと、国民の既成政党離れが加速しているとの論評が多いようです。確かにその傾向はあるのかも知れませんが、私は今の政治のあり方について、国民がもっと別の感覚を持っているのではないかと思っています。


◆それは、国会が国民の負託に的確に対応しているとは思えないからです。政局ばかりが前面に出てしまい、本当に国民のための国会運営になっているのか、との疑問を持ってしまったのではと思われます。その結果、何かしてくれそうな、乱暴でも強く見える指導者に憧れてしまったということではないでしょうか。


◆このことは、与党民主党だけではなく、野党自民党・公明党にもしっかりと自覚していただき、国民のための政策実現に取り組んでいる姿を見せていただきたいものです。今は言葉尻を挙げたり、足の引っ張り合いをしている時ではありません、本質は何で何が必要か丁寧な説明が求められていると思います。


◆私は趣味の一つに落語があります。今の政治状況を見ていて、思わず 「死神」 という演題の落語を思い出しました。ストーリーは江戸時代、死神と仲良くなった男、死神に医者になるよう勧められる、死神は他人には見えないので、治る患者なら死神は足元に座っている、治らない患者なら枕元に座っておく。


  はじめは、足元に座っていることが多く、患者も治り名医として繁盛するが、そのうち死ぬ患者が多くなるとたちまち流行らなくなってしまう。ある日大店の旦那を診てほしいと依頼され、いってみると死神は枕元にいる、何とか助けて大金を儲けたい男、思案の末死神が居眠りした隙に布団ごと180度廻して呪文を唱え、旦那を治して大儲けしてしまうのです。


  後で死神が怒って、男をある洞穴に連れて行くのです。そこは蝋燭の灯が無数にある場所です。その蝋燭は人の寿命だと言い、長い蝋燭は最近生まれた子供の蝋燭、その横にある消えかかった蝋燭がお前の蝋燭だと言われるのです。

  男は何故こんなに短いのかと聞くと、お前が自分で大店の旦那の寿命と取り換えたからだと言われる。蝋燭を継ぎ足せば助かるかも知れないが、早く落ち着いてやらないと消えるぞ、と言われ男は震える手で継ぎ足そうとするのです。

◆結末は一度寄席にいって落語を聞いてみて下さい。何となく政権交代前と政権交代後のような匂いがしているように見えるのですが如何でしょう。
  何となく面白いですね。では、お後が宜しいようで。


◆今日の言葉 「喬木は風に折らる(きょうぼくはかぜにおらる)」 

  高い地位や名声を得たりすると、次第に周りからの批判や妬みが出て、思うようにならなくなること。「喬木」は高く伸びる木の意味で、高い木は当然ながら風当たりが強くなり、折れることが多いことから出た言葉。
  難しいですね。

 

(森本洋平)