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連合兵庫第13回定期大会
復興・再生に全力を尽くし、
「働くことを軸とする安心社会」につなげよう!
連合兵庫第13回定期大会ひらく
◆連合兵庫は、10月27日(木)、神戸市中央区の 「神戸メリケンパークオリエンタル ホテル」に、役員・代議員約400名をあつめ、第13回定期大会を開きました。
◆この大会は2年に1度のもので、向こう2年間(2012~2013年度)の運動方針を決定し、2年任期の役員を選出しました。
◆大会は若山:会長代理(電機連合)の開会あいさつで幕を開けました。
開会あいさつ 若山:会長代理 県下各地からのご参集、まことにご苦労様です。本大会は2年に1度の大会であり、向こう2年間の運動方針を決めるたいへん重要な大会です。本年3月11日に発生した東日本大震災は未曽有の被害をもたらしましたが、被災者の生活復興を含め、またワーキングプアの問題など、働く人々が安心して暮らしていける社会建設へ向けた方策を求め、社会改革をすすめていくための重要な大会であります。現在の日本は、円高、原発、政治不安など、様々な問題をかかえており、たいへん厳しい状況下にありますが、全ての労働者の連帯と協働で局面を打開していきたいと思います。皆さん方の真摯なご討議で、本大会を有意義なものとしていただけますことを議期待申し上げます。 |
◆つづいて大会議長団選出にうつり、服部:代議員(自治労)と伊奈:代議員(自動車総連)を満場の拍手で選出。前半を担当する伊奈:大会議長が議長就任のあいさつを述べました。あいさつのあと、大会各種委員会委員、大会書記長、議事録署名人を任命しました。
議長団就任あいさつ 伊奈:大会議長
3月11日に発生した東日本大震災は、M9.0という巨大地震で、1000
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◆会長あいさつ
会長あいさつ 連合兵庫 会長 : 森 本 洋 平
皆さんこんにちは、大変ご苦労様です。
また、ご多忙の中ご臨席いただきました「井戸、兵庫県知事」「神戸市より、中村副市長」「民主党兵庫県連、向山衆議院議員」「社民党兵庫県連合、今西顧問」「近畿労金兵庫地区統括本部、大槻本部長」「全労済兵庫県本部、酒井理事長」「兵庫労福協、渡辺事務局長」「兵庫高退連、藤江会長代理」「部落解放同盟兵庫県連合会、坂本委員長」をはじめ、多くのご来賓の皆様にお越しいただいております。日頃のご指導とご厚誼に対しましては出席代議員全員の大きな拍手で御礼に代えたいと思います。宜しくお願いします。
まず、はじめに東日本大震災について申し上げなければならないと思います。状況や復旧・復興についての情報は御承知のとおりであり、連合兵庫も構成組織・地域協議会一体となり、組織を挙げて緊急カンパ活動や現地ボランティア活動に取り組んでまいりました。 今回の大震災で、私自身が強く感じたことは、16年前の阪神大震災のときも同様でしたが、日本国民の素晴らしさに感動いたしました。あれだけの大きな被害にあいながらも、パニックを起こすこともなく、暴動が起こることもなく、整然と復旧・復興に取り組んだ被災地の方々と、支援に取り組んだ国民に大きな誇りを感じました。 「被災地の復旧・復興なくして、日本の再生はない」と、云われております、私たちは働く者の立場から息の長い支援を考えてまいりたいと思っています。ボランティアなどの具体的な支援活動は9月末で一旦区切りを付けていますが、これからは政策的な取り組みなど、現地ニーズに基づいた取り組みをすることと致します。
一方で、福島原発事故を受けての連合の対応についてであります。事故後の6月の中央委員会において、原子力エネルギー政策については凍結し、改めてエネルギー政策の総点検・見直しを行うこととしていました。そして今回の本部定期大会において、「エネルギー政策総点検・見直しPT」を設置し検討することとなりました。 連合兵庫としても、本部のPTの論議を冷静に注視してまいりたいと思っておりますが、構成組織の皆様方も各産別内での論議に冷静な対応をお願い申し上げておきたいと思います。 さて、第12期2年間で最も注目した問題は、何といっても民主党政権となって、私たちの政策制度課題がどのように実現するのか、今までとどのように変化するかということであったと思います。 参議院選挙の敗北がなければと悔やまれますが、現実は衆参ねじれ国会となり、政局中心の国会運営になってしまい、加えて民主党内部の権力争いのような状況も見られ、思うような政策実現にはならなかったように思われます。そして、リーマンショック後の同時世界不況や、世界的な信用不安からくる、ユーロ安やドル安で、異常な円高が日本経済に大きな打撃を与えようとしています。
このような中、民主党政権のラストチャンスと云われて「野田新政権」が発足いたしました。震災復興・円高・TPP・外交・防衛・エネルギーなど、内政、外交共に待ったなしの決断を迫られる状況ですが、与野党でしっかりと論議を行い、「国難」と言われる状況を打破していただけるよう、ご期待申し上げておきたいと思います。 一点目は、組織拡大と強化、活性化についてであります。 数は力であり、継続は力と言います。どのような時代になっても、労働組合が社会の公器(公の器)として存在し、その役割を果たしていくためには、組織拡大・強化、抜きには出来得ません。 そして、組織の強化・拡大は連合兵庫が旗を振っているだけで成しうることは出来ないのです。本部大会で、1000万人連合を目指すとしております、無理を承知の目標かも知れませんが、常にチャレンジしていく気持ちを全員で持ちたいと思います。構成組織、地域協議会一体となっての取り組みをお願いいたします。 2003年に出された、連合評価委員会の答申には、「労働組合が今のままの運動を続けていれば、社会的な存在価値はますます希薄になる」「企業の中に埋没することなく、勤労者・国民・市民として社会連帯をつくるべき」と指摘されています。そのためにも一人でも多くの働く仲間を迎える取り組みが求められています。
連合兵庫の組織拡大実績は全国平均と比較しても上回っております、組織率の低下傾向にも歯止めが掛かり、昨年は8000人を越える組織拡大を実現していただきました。この流れを止めることなく、本部で設置される、組織拡大PTの論議と連動させ、新たな視点での取り組みも含めた対応をしてまいりたいと思います。 また、組織活性化につきましては、地域協議会のありかたについて、本部で一定の結論が出され、1年以内に地方組織として結論を出すこととなります。どのような具体的対策が必要なのか、活性化に向けて建設的で積極的な対応をお願い申し上げておきたいと思います。 また、連合兵庫内部の事務局体制についても、以前より3局体制のままで良いのかとの議論がありました。今までの経緯を踏まえて、今期より、4局体制にて運営することといたします。 具体的には、私たちの重要な活動のアイテムであります、選挙対応の政治センターの運営に係る事務局であります。直接事務局長が担当しておりましたが、より地域に密着した情報収集と地域事情など、きめ細かな対応とボトムアップの論議が出来る体制と致します。 加えて、私が4年間の中で痛切に感じていることは、各級組織内議員が減少していることであります。友誼政党の議員との連携は勿論今まで以上に充実させたいと考えていますが、最終的には自らの政策は自らが実現するという考え方に立てば、一人でも多くの組織内議員を送り出す必要があります。意のあるところを汲んでいただき、皆様方のご協力をお願い申し上げておきたいと思います。 二点目は、生活の安定と政策制度課題実現の取り組みであります。
今、世界で反格差のデモが起きています、言っていることは「アンフェアー(不公平)」だと云っているのです。連合が数年前から取り組んでいました、2極化・格差問題、貧困問題そのものです。 昔の諺に「稼ぐに追い付く貧乏なし」という言葉があり、真面目に働けば必ず報われると云うことを社会が保障し、そのことで国民の安心感やモラルが保たれてきたと思います。こういった日本経済の良さを、極端な市場原理主義・新自由主義経済手法によって、崩壊させ貧困の固定化と格差の拡大につながっていったのだと思います。 人は本来働きたいという本能を持っていると思いますし、価値ある労働をしたいという欲求を持っていると思います。その労働を守ることが、私たち労働組合に課せられた使命であり、「労働は商品ではない」という、ディーセントワーク(働き甲斐のある人間らしい仕事の確立)に基づいた行為なのです。 ともすれば、「連合は大企業・正社員のための組合」と揶揄されますが、反省すべきは真摯に反省すると同時に、全ての勤労者、生活者と連携していけるようにしていかなくてはならないと思います。 若年未就業者の増大、非正規労働者の急増、労働の多様化、法違反の労働、など、雇用システム全体の危機を打開するためにも、労働条件の底上げ、ワークルールと雇用のセーフティーネットの構築を目指していく必要があります。 可処分所得の減少や6人に一人が貧困といわれる低所得者層の増大、将来の生活への不安や社会保障の機能低下も深刻な問題です。分厚い中間層をつくるためにも、政治不信の払拭と私たちの政策制度の実現を皆様と共に目指してまいります。 具体的な賃金改善や政策実現には、そのときの経済状況に大きく左右されますが、その時々の社会状況を踏まえながらも積極的に取り組んでいくことが労働組合の役割であると思います。今後進められる論議の中で、各組織での積極的な論議をお願い申し上げます。 三点目は、「ワーク・ライフ・バランス」の推進についてであります。
兵庫県は、ワーク・ライフ・バランス運動の先進県と自負しています。経営者の皆さんも「企業価値を高める経営をする」ことと同様に「社員価値も高める経営」を行っていただきたいと思います。そのことが結果として、ウィン・ウィンの関係を作るのだと思います。 社員・組合員が心身ともに健康で、働くことと家庭生活が両立出来るような経営が求められていると思います。要は、毎朝元気よく出勤出来て、仕事に集中して、そして早く家庭に帰りたい、という気持ちになる環境が、ワーク・ライフ・バランス社会だと思います。 このことは、広い意味で考えれば、男女平等参画社会の取り組みや高齢者問題の取り組みにも繋がることだと思います。男性の仕事や職場からの解放とか、女性の家事労働からの解放、といった問題だけではなく、仕事と家庭、子育て、などを男女協働で担えるような社会にすることが重要です。そして、法整備や制度を創ることと併せて、実効の上がる運用ができる環境づくりの取り組みが必要です。 その延長線上で、高齢者問題も大変重要です。年金問題や医療問題などの政策制度実現は、高退連の皆さまと連携しながら取り組みを進めたいと思います。また、年齢に関係なく、健康で生き生きとした人生が送れるような活動のお手伝いも重要であると思います。 多様な働き方も含めて、如何にして「仕事と生活の調和」を図って行くかが問題です。これからも引き続き、兵庫県・兵庫県経営者協会・連合兵庫が共同で進めている「ひょうご仕事と生活センター」との連携や共同発信事業を強化し、地域におけるワーク・ライフ・バランス社会の実現を目指してまいります。 加えて、従来より取り組んでおります、公正・公平な社会の実現、環境・人権など安心社会の確立、男女平等参画社会の実現に取り組むと同時に、本部大会で提起されました、「人材育成・労働教育」についても、本部と連携を取りながら積極的に取り組んでまいります。 四点目は、各級選挙への対応であります。 今年の連合本部の大会の特徴点の一つに、運動方針から「民主党基軸」という言葉がなくなりました。古賀会長の冒頭挨拶でも、「政権交代から2年、この間、新政権ならではの出来事があった一方で、多くの落胆と失望も感じてきました」と少々厳しい評価をした上で、政権交替の成果と現実をしっかり見つめ、日本における政治的民主主義のあり方を一段高いステップへ引き上げていくための、新しい社会づくりに積極的に参画していくことが重要だ。」と言われました。 微妙な言い方をされていましたが、少なくとも連合兵庫は今までと同様、「是々非々」の考え方に立ち、民主党や友誼政党と共に政策制度実現を目指して行くことに変わりはありません。 その上で、この2年間には少なくとも、衆議院選挙、参議院選挙、兵庫県知事選挙、神戸市長選挙が実施されます。この4つの選挙については、その時々に皆さんと十分ご相談をさせていただき、誤りのない対応をしたく思いますので、宜しくお願い申し上げます。 また、中間地方選挙や首長選挙も実施されますが、地域協議会を中心に連携をとりながら取り組んでまいります。 ただ、国政選挙については、選挙制度の改正が必要となっていますので、簡単に結論がでるとは思われません。となれば、今のうちからしっかり充電して、来るべき選挙に備えたいと思います。 そして、もう一つ大変重要な選挙が目の前にきております。お隣の大阪府知事と大阪市長選挙でございます。この選挙の結果次第では他府県へ大きな影響が出るものと思われます。連合大阪と十分連携をとり対応してまいりますので、隣接地協の皆さまをはじめ、全構成組織の各段のご協力をお願い申し上げておきたいと思います。 以上、4点について申し上げましたが、他にも「労金運動や全労済運動、労福協運動、兵庫県住宅再建共済(フェニックス共済)」等の安心・安全、労働者福祉向上の取り組みや、差別撤廃・人権運動、など、多くの重点活動がございます。いずれにいたしましても、この「国難」と言われている状況を、私たち働く者の「力と知恵と勇気、そして団結力」でもって克服していきたいと思います。
今日まで、連合兵庫に寄せられました、皆様方のご協力に感謝申し上げ、引き続き全面的な、ご協力・ご支援をお願い申し上げまして、連帯のご挨拶とさせていただきます。 |
◆来賓あいさつ
井戸:兵庫県知事 東日本大震災は1000年に一度といわれる大災害をもたらしましたが、兵庫県では発生直後、ただちに救援要員を派遣し、被災状況と現地のニーズを把握するとともに、阪神・淡路大震災の経験から培ってきたノウハウを活かして、行政支援をはじめ被災者救援活動を展開してきました。また、兵庫県内から現地にボランティア活動のために入った人の数は、約108万人に及びます。さらに台風による水害など自然災害が頻発した1年でしたが、それらについても、積極的に救援・復興支援の活動を展開しています。最新の防災・減殺に関する科学技術を駆使しつつ、古の知恵にも学びながら、安心安全な生活を保障すべく、がんばっているところです。災害被災地に対するボランティア活動の必要性は今後もつづきますので、継続的な支援活動を展開し、また皆様方のご協力もお願いしたいと思っています。県の来年度予算につきましても厳しさがつづきますが、 県民のみなさんに状況を正確にお伝えしつつ、参画と協働で住みよい兵庫県づくりにまい進していきたいと思います。 中村:神戸市副市長 矢田市長が公務出張中のため、代ってごあいさつ申し上げます。勤労者の福利向上への活動を活発に展開されておられる連合兵庫の皆様方に心から敬意を表します。3月11日の東日本大震災ではいち早く救援対策委を設けていただき、カンパ活動・ボランティア活動を精力的に展開していただきましたことに、重ねて熱く感謝と敬意を表させていただきます。神戸市でも阪神・淡路大震災での経験を活かし、震災発生と直後に職員を派遣し、現地で活動を展開。また市民の皆様も、阪神・淡路大震災でお世話になった恩返しを合言葉に、救援カンパ活動を展開していただき、神戸市のほうへも多額のカンパ金を寄せていただきました。カンパ金は市民の心とと合わせ、被災地へ順次届けさせていただいてきました。神戸市では、震災から新しい神戸をつくろうと、労働組合をはじめ、市民の力を活用しつつ創造的復興を進めてきましたが、今後とも新しい神戸をつくる活動をつづけていくとともに、この経験を東日本大震災からの被災地の復興に活かしていきたいと思います。 向山:民主党衆議院議員 兵庫県選出の民主党国会議員たちは野田内閣で重要なポジションを占めているため、多忙をきわめておりまして、本日はわたくしが県連を代表しましてごあいさつさせていただきます。皆様方のご支援のお陰で民主党が政権の座につきましたが、果たして労働者・市民にどんなメリットがあったのか、広範な組合員と直接接触の機会をおもちの皆様には、いろんな意見・苦情が持ち込まれていることと存じますが、なれないながらも一生懸命に政権運営にあたっておりますので、どうぞ今後ともご支援をよろしくお願いいたします。現在、国会審議の最重要課題は3点あり、補正予算・社会保障・TPPであります。震災対策・円高対策について財源不足をきたしていますが、期限付き増税で乗り切る案などふくめ、衆参ねじれ状況の下、知恵を出し合って進めていきたいと思っています。また、社会保障安定化のため、消費税を福祉目的税にして財源確保しようという案も検討中であり、TPPについても既存の産業を守りつつ、世界連携で発展をめざしていきたい。いずれにせよ自民党にできなかったシステムづくりで、安心安全な社会を建設していきます。 大槻:近畿労金兵庫地区統括本部長 労働金庫だけでなく、全労済兵庫県本部・兵庫県労働者福祉協議会を代表しましてごあいさつさせていただきます。全労済は東日本大震災にさいし、共済金未払い事項を撤廃、全国から職員をあつめて対応し、 共済金の完全支払いをおこなってきました。現在までに1060億円を支払い済みで、経営定期に大丈夫かという声もありますが、大丈夫です。保険もあるし、準備金も潤沢に用意されていましたから、御心配には及びません。それより、こういう大きな被害を受けておられても、労済に加入されていなければ波もしてあげられないわけで、そういうケースを目にするたび忸怩たる思いをしています。加入促進にお力添えをいただきたい。また労金としては、ご信頼とご利用のお陰で順調に推移しており、一昨日に今年度の拡大目標に到達することができました。震災復興支援の一環としてサポートVというシステムを創設。「東日本大震災復興支援定期サポートV」は震災遺児や障がい者の方々を支援するもので、定期預金残高の0.10%~0.30%を10年間にわたって寄付していくものです。積極的なご加入をお願いいたします。 |
◆来賓紹介
大会議長により出席来賓の紹介があり、満場の拍手で感謝の意をあらわしました。
◆井戸正枝:衆議院議員(兵庫県第1区)代理◆向山好一:衆議院議員(兵庫県第2区)代理◆土肥隆一:衆議院議員(兵庫県第3区)代理◆高橋昭一:衆議院議員(兵庫県第4区)代理◆梶原康弘:衆議院議員(兵庫県第5区)代理◆市村浩一郎:衆議院議員(兵庫県第6区)代理◆石井登志郎:衆議院議員(兵庫県第7区)代理◆岡田康裕:衆議院議員(兵庫県第10区)代理◆松本剛明:衆議院議員(兵庫県第11区)代理◆山口壮:衆議院議員(兵庫県第12区)代理
今西正行:社民党兵庫県連顧問
酒井行雄:全労済兵庫県本部長
藤江勝久:兵庫高齢・退職者連合会長代理 |
◆祝電・メッセージ披露
出石:大会書記長(事務局)が登壇。古賀:連合本部会長のメッセージを読み上げ、祝電・メッセージの披露に替えました。
◆古賀伸明:連合会長◆浜本宏:衆議院議員(比例近畿)◆黒田一美:兵庫県会議員◆迎山志保:兵庫県会議員◆永尾隆保:三木市会議員◆山中修巳:小野市会議員 |
◆資格審査委員会報告
高見:資格審査委員長(フード連合)が登壇し、資格審査報告をおこないました。
13:30現在の出席状況をご報告します。召集代議員368名のうち出席者317名、委任23名、計340名。役員72名のうち出席者58名。 連合兵庫規約第22条では大会の成立要件として、召集代議員の3分の2以上、役員の過半数の出席が決められていますが、現在の出席状況はこの成立要件を満たしていることを報告します。 |
◆大会成立宣言
資格審査報告を受け、大会議長が大会成立宣言をおこない、満場の拍手で確認しました。
◆大会運営委員会報告
谷:大会運営委員長(情報労連)が登壇。大会運営委員会報告をおこないました。
(各議案の時間割を示したのち)大会全体として16:45までに終了していただきたい。ついては、緊急提案や修正動議の提出については、所定の必要事項を満たしたうえ、15:10まで、報告事項の終了前までに、提出いただきますようお願いいたします。 |
◆議長交代(これ以降は、服部:大会議長が担当)
≪報告事項≫
◆(1)一般活動報告
土肥:事務局長代理が登壇し、前期後半分の活動について報告をおこないました。
報告内容は省略 |
◆(2)特別報告:連合兵庫政策制度の取り組みおよび第17回統一地方選挙の総括について
森脇:副事務局長が登壇し、報告をおこないました。
報告内容は省略 |
【質疑応答】
◆今西:代議員(フード連合)より発言あり。
「兵庫県における受動喫煙防止対策における条例検討」 について発言させていた だきます。発言内容については、すでに9月8日の連合兵庫三役会議・執行委員会で提起、共有いただいているところですが、本日は多数の代議員ご出席の中、より多くの関係者への共有・理解を求めたく発言させていただくことをご容赦願います。
フード連合は食品産業政策として、喫煙環境対策に関して、「喫煙者排除や全面禁煙等による過度な喫煙規制ではなく、たばこを吸う人と吸わない人が共存できる社会環境づくりに向けて積極的にとりくむ」 ことを確認しています。また 「連合」 は、職場における受動喫煙防止対策についての連合の考え方(第13回中央委員会/2011.10.21)の中で、「飲食店やホテルなど、顧客が喫煙する場合も、(中略)一律の対応が難しいだけでなく、社会的な影響も大きいと考えられるため、術現可能な在り方について充分検討する必要がある」 としています。 |
◆大会議長より、「ただいまのご発言は参考意見として拝聴し、答弁は控えさせていただくという取扱いとしたいと思います」 との発言があり、今西:代議員も了解。
(◆上記の2報告を一括採決。挙手多数をもって承認されました)
◆(3)2011会計決算報告および剰余金処分(案)について
伊藤:副事務局長が登壇し、会計決算報告をおこないました。
報告内容は省略 |
水口:会計監査が登壇し、会計監査報告をおこないました。
報告内容は省略 |
(質疑応答なく、上記2報告を一括して採決。挙手多数をもって承認されました)
◆谷:大会運営委員長から 「締め切り時間までに、緊急提案も修正動議も提出されなかった」 との報告があり、議長が確認しました。
≪承認事項≫
◆承認事項1 地域協議会専従役員の確認に関する件
土肥:事務局長代理が登壇し、上記案件を提案しました。
第26回連合兵庫地方委員会において第3次組織活性化委員会報告を確認し、概ね2万人以上組織である地域協議会に専従役員(事務局長中心)体制を確立することとしました。 現在、神戸地域協議会、姫路地域協議会、但馬地域協議会において、構成産別の協力により専従事務局長を確認しています。本年、人気満了による役員改選のない姫路地域協議会、但馬地域協議会を除き、11月開催予定である該当地域協議会定期総会を受け、地協専従役員について、連合兵庫第13回定期大会後の第1階執行委員会で確認することとします。 |
(質疑応答なく、挙手多数をもって承認)
≪審議事項≫
◆第1号議案 2012~2013年度運動方針(案)に関する件
2012年~2013年度運動方針(案)に関する件 -復興・再生に全力を尽くし、「働くことを軸とする安心社会」につなげよう- 【総 論】 Ⅰ.私たちを取り巻く情勢と課題 1.東日本大震災という国難に立ち向かう 戦後最大の国難といわれる東日本大震災は、被災地がきわめて広範囲にわたり、地震・津波の被害に加え、現在も続いている福島原発事故が重なり、かつて経験したことのない複合型の大災害となっている。 とくに、大津波による被害は甚大で、死者・行方不明者が2万人近くにのぼる未曾有の犠牲をもたらすと同時に、社会インフラや公共施設まで崩壊し、行政機能が失われている地域も多い。その復旧・復興には、相当の時間と費用がかかると想定されている。 また、福島原発事故も深刻な事態となっている。未だ収束には至っておらず、放射性物質の放出により県外にまで及ぶ広範囲な汚染とともに、周辺住民は長期にわたる集団避難を余儀なくされている。国内外の叡智を結集し一日も早い収束に向け、国・事業者は全力を挙げなくてはならない。 さらに、これまで安全といわれてきたわが国の原子力発電の信頼は失墜し、原子力利用を含むエネルギー政策のあり方が根本から問われている。あわせて、本格的な復興にむけて、復旧だけでなくどのように創造的復興につなげ、日本経済社会の再浮上のきっかけとするのかが問われている。 2.わが国の経済・社会が直面する構造問題 【持続可能性を脅かす生産年齢人口の減少】 わが国は持続可能性を脅かす多くの構造問題に直面している。少子高齢化・人口減少、デフレ経済の長期化、非正規労働者の増大、貧困・格差拡大など、もはや看過できない課題は枚挙に暇がない。 これまでわが国の経済社会の発展を支えてきた労働力の供給構造にも極めて大きな変化が起きはじめている。このまま推移すれば、生産年齢人口は今後10年間で800万人以上減少し、高齢者を支えるはずの労働力人口も確実に減少するとみられている。このままでは、経済の縮小とともに社会保障制度の維持も危機的な状況に陥ることが予測される。 生産年齢人口の減少を前提に労働力人口を確保していくためには、若年層の就労支援の強化はもとより、男女平等、均等待遇を含めワーク・ライフ・バランスの実現や、希望する者が60歳以降も働ける環境整備を早急に進めることなどにより、女性・高齢者の就業率を向上させることが急務である。 兵庫県においても、女性や高齢者の就業率について、全国の動向との比較などを通じて課題の抽出と対応を行うことで、男女共同参画社会、エージレス社会の推進と経済・雇用の維持・拡大をはかっていく必要がある。 【雇用構造の変化に対応した雇用労働政策の必要性】 1990年代後半からはじまった雇用・労働分野の急激な規制緩和によって、非正規労働者は1700万人を超えるまでに増大し、雇用労働者の3割以上を占めている。明確な統計データはないものの、そのうちおよそ半数は主たる生計者と見られており、雇用・処遇面からの条件改善が急務の課題となっている。 また、正規から非正規雇用への代替が進行し、企業のコスト低減は進んだが、一方で技術・技能の集積不足をもたらし、本質的な競争力に悪影響が出ていると考えられる。この解決に向けては、正規雇用化の促進や均等均衡処遇の実現が必要であるが、同時に、内部と外部労働市場をつなぐ円滑な労働移動を可能とするための「橋渡し機能」の整備などもあわせて進めなくてはならない。 一方、社会保障制度は雇用構造の変化に適切な対応をしてこなかったため、ワーキングプアの増大など格差が拡大し、事態は深刻化している。政権交代によって、雇用保険の適用拡大や求職者支援法などは実現したが、改正派遣法案は継続審議となっており、能力開発施策などとともに更にセーフティネットの拡充を急ぐ必要がある。 【デフレからの脱却と新たな成長分野への展開】 日本経済は、バブル崩壊以降、約20年もの長期にわたって低迷を続けており、デフレ経済から未だに脱却できずにいる。このデフレをいかに脱して持続可能な成長軌道を取り戻すかが大きな課題となっている。 中国などの新興国が大きく成長するなかで、日本だけが低迷する大きな原因は、円レートの高騰や資源制約要因などに加え、新たな産業分野が成長していないとの指摘もある。わが国の「物づくり立国」としての優れた技能・技術力、現場力を生かし、それを高めていくとともに、成長が期待される分野や競争力が発揮できる産業でディーセント・ワーク(働きがいある人間らしい仕事)としての雇用機会の創出をはかりながら、産業力の強化をはかっていく必要がある。 わが国の成長戦略、雇用の維持・創出などを含め、経済の進むべき方向について政労使挙げて議論し、早急に活路を切り拓いていかなくてはならない。 3.持続可能な社会づくり 【新自由主義的政策の破綻と潮流変化】 2008年秋のリーマン・ショックに象徴されるグローバル金融資本主義の破綻は、市場原理主義や新自由主義的政策が、格差や貧困の拡大など社会の不条理をもたらしたことを世界中に知らしめることになった。世界は今、暴走がもたらした災禍への反省から、新たなパラダイム、経済秩序への転換に取り組んでいる。それは公正や安全・安心を社会の基盤とし、人と人との絆を強くしながら、支え合う社会への政策軸の転換である。 2008年の金融危機を契機に存在感を高め世界の諸問題を扱う場となった「G20」においても、国際労働運動の強力な働きかけを背景に、「グローバル化の社会的側面の強化」が重要課題として位置づけられるに至り、議論が深まりつつある。その議論の根幹をなす考え方がディーセント・ワークの実現である。ILOが提起するディーセント・ワークの実現は、労働の尊厳、労働の価値を軽視してきたこれまでの経済政策や社会政策への反省を促すものであり、「時代の潮流」はパラダイムシフトに向け明らかに変化してきている。パラダイムシフトの動きは地域でもはじまっている。その一例が、欧州で見られる「連帯経済」(注)という考え方である。経済活動に連帯や倫理という価値観を取り入れ、地域雇用の創出や長期失業者の就労支援などの分野で成果を上げている。 わが国でも労働者自主福祉事業(労福協・労金・全労済など)や生協・農協を含めて、共同組合セクターがこうした役割を担っていくことが期待される。2012年は「国際協同組合年」でもある。ディーセント・ワークの実現を含め、地球温暖化や資源・エネルギー問題の解決、国際間格差や平和問題を克服し、地球全体の持続可能性を担保するための新たな枠組みを、国内外で模索する契機としなくてはならない。 (注) 連帯経済:協同組合、NPO、社会的企業やフェアトレードなど社会的連帯を基盤として行なわれる経済活動の総称。政府や市場に対して透明性や説明責任が果たされているかチェックし、政府に対しては公共政策、企業に対しては社会的責任を求めることも含める場合もある。 【大震災後も変わらないパラダイムシフトの必要性】 連合は2010~2011年度において、「今こそ、日本は希望の国に向けて大きく舵を切り、連帯と相互の支え合いという協力原理が生かされる社会、ぬくもりのある思いやりの社会に転換していく必要がある」として、わが国が抱える構造問題に挑戦してきた。東日本大震災という未曾有の大災害にみまわれたが、これらの問題は依然として残っており、パラダイム転換の必要性はいささかも変わっていない。むしろ、今回の震災によって、問題がより顕在化し、われわれにさらに迅速な対応を迫っている。 今回の大震災は、家族や地域社会にはじまり、国内外を問わず、人と人との絆、共助や支え合いがいかに大切であるかを改めて認識させられた。被災地・被災者は、冷静にこの大災難に立ち向かい、助け合いながら秩序ある対応をしてきた。このことは海外からも称賛されており、この「絆」があれば、必ずやこの苦境から力強く立ち上がり、日本の新しい社会づくりの第一歩を踏み出していけるであろう。 【「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けた取り組み】 連合は2010年12月、結成20年の節目にあたり、これまでの「労働を中心とした福祉型社会」をリニューアルし、「働くことを軸とする安心社会」をめざすべき新たな社会像として確認した。 連合がめざす「働くことを軸とする安心社会」とは、「働くことに最も重要な価値を置き、誰もが公正な労働条件のもと多様な働き方を通じて社会に参加でき、社会的・経済的に自立することを軸とし、それを相互に支え合い、自己実現に挑戦できるセーフティネットが組み込まれている、活力あふれる参加型の社会」である。 待ったなしの国民的課題である復興・再生の取り組みにあたっても、「働くことを軸とする安心社会」の実現をめざした復興・再生をめざさなければならない。そのため、様々な国民各層や団体などとも幅広く連携し、「安心社会」の理念を共有しつつ、その実現をめざす社会運動の軸としての役割発揮が求められる。 4.政権交代による成果と課題 【民主党政権2年を振り返って】 鳩山政権は2009年9月、国民の圧倒的支持を受けて誕生した。「コンクリートから人へ」の政策推進や行政刷新会議による「事業仕分け」は、政権交代を強く印象づけ、かつての政権でのほころびや無駄を浮き彫りにした。しかし、普天間移設問題や政治とカネの問題によって支持を落とし、参院選を前に総辞職に追い込まれ、菅政権が発足した。 菅政権発足時には、内閣支持率もV字回復を果たしたが、党内論議もなく政権公約にもない首相の「消費税発言」で混乱を招き、支持を失って参院選に大敗してしまった。これにより、国会はネジレ状態になり、民主党の掲げる主要政策は停滞してしまう事態となった。以降も、閣僚の発言や外交問題への対応などに批判が集中し、統一地方選挙などの大型選挙で敗北を重ねることとなった。 大震災発生後は、与野党一致協力して、国を挙げての復旧・復興を国民は期待したが、被災地を置き去りにした党利党略の与野党対立が露呈し、震災対応でも支持が得られず、深刻な党内対立も顕在化し、菅政権は、内閣不信任案否決や党分裂の回避と引き替えに、事実上の退陣表明に追い込まれた。 いずれの政権も、首相の指導力の欠如と思慮を欠いた発言で、国内外の重要課題で失策を重ねた。懸念すべきは、政治の混乱と空白であり、国民には深刻な政治不信をもたらしたことである。今や政党政治にとどまらず議会制民主主義の危機といっても過言でない。かかる事態を招いた責任は与野党双方にあり、厳しく批判されなくてはならない。 こうしたなかで2011年8月末、菅総理の辞任に伴い、民主党代表選挙が行なわれ、野田佳彦議員が新たな代表に選出された。首班指名選挙により第95代内閣総理大臣にされ、野田政権が誕生した。野田新政権は、この政治不信を払拭する努力を最優先させ、党の結束を回復させながら、「国民の生活が第一」の基本に立ち返って信頼される政治の回復に努め、与野党協力して国難を克服していかなければならない。 【政権交代の効果と課題】 連合は、政権交代以前の「要求型」であった政策・制度の取り組みを、政権交代を受け「協議・実現型」へと転換し、政策決定プロセスの最初の段階から政府・省庁と関わり、連合政策の実現をめざしてきた。これにより、政策策定にあたっての緻密さやスピード感が求められることとなった。 連合が求めてきた政策・制度要求において前進した課題も少なくない。生活保護母子加算の復活、子ども手当の導入、求職者支援制度の実現、雇用戦略対話と最低賃金引き上げなどの成果もある。また、連合が結成以来求めてきた「社会保障と税の共通番号制度」も次期国会に上程される予定となっている。さらに、自律的労使関係制度を措置する国家公務員制度改革関連法案が閣議決定され、消防職員団結権付与も前向きな政府公式見解が示されるなど、実現に向け前進したことは政権交代の効果である。 しかし、民主党政権は自らが掲げた脱官僚支配と政治主導の政権運営を進めるなかで、省庁間の調整不足や意思疎通不足、司令塔機能の喪失など混乱を招いたことで政策実現力が削がれたことは否めない。これにねじれ国会と党内対立が重なり、政権運営事態に支障をきたす事態となったことで、連合が期待した政策の実現可能性も著しく低下したといえる。 連合兵庫においても、政権交代を受け民主党兵庫県連との間において国会議員との政策懇談会や実務者間の日常的連携などの枠組みを確認していたが、定例化と政策実現につなげるとの意味からすれば、十分に機能が発揮できたとは言えず課題を残した。 【政治に求めるもの】 経済の停滞、デフレ、少子高齢化の急激な進展に対する対応に加え、震災からの復興・再生など、今ほど政治の果たすべき責任が問われている時はない。連合は、結成以来、勤労者・生活者の雇用とくらしを重視する政治を実現するため、政権交代可能な二大政党的体制の確立をめざし、一昨年、政権交代を実現させた。われわれが期待するのは、連合の理念と政策の実現である。そのための政治との関わり方も検証していかなくてはならない。 Ⅱ.運動の重点 連合兵庫における運動の重点 1.東日本大震災からの復興・再生に向けた支援の取り組みを継続し、兵庫県への避難者支援等も含め、阪神・淡路大震災を経験したローカルセンターとしての役割発揮をめざす。 2.すべての働く者の連帯をめざした社会的な運動を推進する。そのため、「40万連合兵庫」の実現をめざす組織化推進に最優先で取り組むとともに、非正規労働者や中小零細企業で働く労働者への支援・連携を強化し、労働運動・労働組合の社会的インフラとしての役割を積極的に果たす。 3.「地域に根ざした顔の見える運動」をさらに強力に推進するため、これまで以上に地域協議会との連携強化を図る。そのうえで、それぞれの役割分担に基づき、さまざまなステークホルダーとの対話を積極的に展開し、「働くことを軸とする安心社会」という我々がめざす社会像を共有し、その実現を目指す取り組みを協働してすすめる。 4.ローカルセンターとしての政策・制度要求実現をめざす取り組みを強化する。そのため、① 連合兵庫政策フォーラム活動の質的強化、② 行政および経営者団体等への政策提言活動の強化、③ 民主党兵庫県連をはじめ首長や各議会会派等との政策協議・意見交換の充実――をめざす。 Ⅲ.目標と主な取り組み 1.「40万連合兵庫」の実現を展望し、非正規労働者や中小零細企業で働く労働者への支援・連携の強化、組織化の推進に最優先で取り組み、「すべての労働者」に視点をあてた諸取り組みを推進し、労働運動の社会的役割を積極的に果たす。 あわせて、「地域に根ざした顔の見える運動」をさらに前進させる。そのため、連合兵庫・地域協議会における組織基盤と体制強化を更に進める。また、目的を同じくする諸団体や志を同じくする幅広い人々との連携、連帯を深め、震災復興支援の取り組みを含めその運動の先頭に立つ。
2.新たな運動の柱として、組織的・系統的な人材育成・労働教育の取り組み推進をめざす。特に、労働関係法をめぐる課題について、組織内外を通じた研修のあり方とプロセスについて整理するとともに、知識のみに収斂されないよう「現実と実践」を基本に置き取り組む。
3.政策・制度要求の取り組みについては、「働くことを軸とする安心社会」実現にむけて各種の取り組みを展開するとともに、推薦する議員とも連携し地域の課題解決に取り組む。特に、雇用の維持・創出とそれに向けての産業政策の推進、セーフティネットの充実も含め、安心・安全な地域づくりの取り組みを強化する。
4.男女平等参画社会の実現に向けては、関連労働法改正後のフォローアップのための積極的な情報発信を行うとともに、活動を担う人材育成に取り組む。 5.連合が求める政策・制度の実現をめざし、民主党を中心とした政権の定着・発展を求めるとともに、政党および政治家との協力関係を重視した積極的な取り組みを進める。また、今後想定される国政選挙、兵庫県知事選挙をはじめとした首長選挙、地方議会議員選挙にあたっては、構成組織・地域協議会が総力を挙げて取り組む体制を確立し、推薦候補者の勝利に向け全力で支援する。 【各 論】
各論その1 【すべての職場に労働組合を】
1.労働組合・集団的労使関係は社会的インフラとの認識に立ち、働く場と生活の場、職域と地域において、すべての働く者に信頼され、頼りがいのある労働組合運動を構築していくため、組織拡大・強化に取り組む。 (1)兵庫県における推定雇用者数約197万2千人に対し、推定組織率(兵庫県産業労働部調べ)は、21.3%(全国では18.5%)である。
連合兵庫の組織状況は、県下全組織労働者の67.3%であるとともに、すべての産業分野が結集するには至っていない。また、非正規や中小零細で働く多くの労働者が結集するまでにはない。 (2) そのため、連合本部が2012年6月の中央委員会で確認する中長期目標としての「1000万連合アクションプラン」に呼応し、「40万連合兵庫」の実現をめざす「連合兵庫アクションプラン」を組織拡大特別委員会で協議し、2012年夏季執行委員会で確認する。 (3) 組織拡大推進のため、組織拡大強化月間を定め、全県的な集中行動を展開する。また、日常的にはフリーダイヤル(0120-154-052)による「なんでも労働相談」での組合づくりに取り組む。 (4) 日常的な支援活動強化と組織拡大をすすめるための要員配置は不可欠であり、地域に対する構成組織(産別)からの専従者派遣要請を引き続き行うとともに、地域アドバイザーの配置を計画的にすすめる。地域アドバイザーは、地域に密着し地域と連帯した社会貢献活動に対するアドバイザーとしての任務も兼ねる。 (5) 産業別部門連絡会は、① 春季生活闘争での情報交換・共闘づくり、② 産業政策の確立と実現、③ 未組織の組織化と未加盟組合の連合兵庫加盟をはかるため、その役割と機能の強化をはかる。 (6) 連合本部が提起する退職者や年金生活者を対象とした組織化について、連合本部の組織化プランを注視し、兵庫高退連や労働福祉団体と連携し検討をすすめる。 【非正規労働者との連帯、労働条件底上げに向けた社会運動の推進】 2.「職場から始めよう運動」の取り組みを一層推進し、非正規労働者の課題を組合員一人ひとりが自らに共通する課題であるとの認識を深め、非正規労働者が存在するすべての職場において組織化を推進する。 (1) 構成組織・地域協議会担当者会議などを通じ、取り組み事例の把握を進め、経験交流や好事例の共有・浸透をはかる。また共済や就労支援を通じた未組織の非正規労働者とつながりを持つための受け皿づくりについて検討する。 (2) 連合本部が作成した「ガイドライン」「事例集」を活用し、職場における直接雇用・間接雇用の非正規労働者との交流拡大を通じて実態把握を進め、非正規労働者の組織化を推進する。 3.パートタイマー・派遣・嘱託・契約労働者等非正規労働者の組織化について、これまでの方針を踏襲し引き続き取り組みをすすめる。 (1) 構成組織は、企業の直接雇用労働者であるパートタイマー、嘱託・契約労働者等の非正規労働者の事業所における実態を調査・把握し、これら非正規労働者に関する組織化方針を確立し、同じ職場で働く仲間であるパートタイム労働者、嘱託・契約労働者の組織化は単組の役割であることを認識し、当面する労働組合が取り組むべき優先課題であるとの立場から積極的に取り組む。 (2) 企業から見て間接雇用となる派遣労働者と請負労働者に対しては、派遣法の改正動向を注視しながら、当面、同じ職場で働く仲間として実態把握(契約内容・労働条件・安全確保・職業能力開発等)に努め、法令遵守の立場から問題があればその改善を求めていく取り組みを進める。 (3) 連合兵庫・地域協議会は、職場の近いところで労働組合への窓口を広く開放し、既に連合兵庫に加盟している地域労働組合への各種サービス提供だけではなく、地域において労働組合の顔の見える活動を展開し、未組織労働者や組合不存在の企業の接触を強め、その職場の産業特性によって連合兵庫加盟産別との連携を図りながら、産別加盟の労働組合の結成や、連合兵庫ユニオンへの個人加盟の道も模索しながら、組織拡大に取り組む。 4.非正規労働者の労働諸条件底上げに向けた取り組み促進 (1) 非正規労働者の処遇改善を通年の取り組みとして位置づけるとともに、春季生活闘争における非正規労働者に関わる労働諸条件底上げの取り組みを一層促進する。 (2) 地域協議会は、地協構成組織と連携し、連合全体の行動に加えた地域独自の社会的キャンペーン行動を展開するとともに、関係する諸団体などとの連携を強める。 地域協議会は、地協構成組織と連携し、連合全体の行動に加えた地域独自の社会的キャンペーン行動を展開するとともに、関係する諸団体などとの連携を強める。【地域に根ざした顔の見える労働運動の展開】 5.地域に根ざした顔の見える労働運動を推進するため、連合の新地協方針にもとづき専従者の専任、事務所の選定を進め、新地協への移行申請を2012年6月までに完了する。
6.地域における組織基盤と体制の強化をめざす。そのため、恒常的なブロック連絡機関の設置、すでに設置されているところはその強化を通し、全専従者、地域アドバイザーの広域的活動が可能となる柔軟な組織体制の整備をはかる。 7.地域で働き、生活をおくる勤労者や市民の暮らしを地域でサポートするため、労働福祉団体やNPOなどと連携しつつ、地域での労働者自主福祉運動の柱である「ライフサポートセンター」の取り組みを強化する。 【平和・人権・連帯活動の取り組み】 8.在日米軍基地の整理縮小、日米地位協定の抜本見直し、核兵器廃絶と被爆者を対象に国家補償に基づく被爆者支援の実現、北方領土返還要求運動、北朝鮮による拉致事件の全面解決、部落解放共闘会議との連携をはじめとした人権確立に向けた運動を推進するため、取り組みにおいては構成組織、地域協議会と同時に青年、女性、シニアを含めた幅広い参加をめざす。 9.平和運動in沖縄・広島・長崎・根室の取り組みを全構成組織、地域協議会に呼びかけ取り組む。
【震災復興支援等の取り組み】 11.東日本大震災や台風をはじめとする大きな自然災害は、「連帯」「絆」の持つ力を再認識させるものであり、引き続き、労福協、労金、全労済など志を同じくする様々な組織・団体と連携・連帯しつつ社会運動を喚起し、取り組みを進める。 12.全労済で進められる「住まいと暮らしの保障・防災点検運動」に対し連合兵庫として参加するとともに、労働金庫の「東日本大震災復興支援定期サポートV」への協力と周知徹底に取り組む。
各論その2 持続可能な社会の構築に向けて、労働組合の担い手の人材育成・労働教育は不可欠の課題であり、連合本部方針に基づき、①社会のインフラとしての集団的労使関係とそのための労働教育を全社会領域で推進、②労働者自主福祉運動を含む労働組合のリーダーの育成を、人材育成の2つの柱として取り組む。この課題を新たな運動の柱と位置づけ、具体的検討を進めるための専門委員会を新たに設置する。 1.連合の最優先課題である組織拡大・強化を進めることと、「地域に根ざした顔の見える運動」を進めるうえで、労働相談への対応と労働相談からの組織化は、重要な取り組みである。「実践に勝る教育はない」という立場を堅持し、年2回の組織拡大研修会を引き続き行うとともに、各地域協議会で未組織労働者との接点を重視するアドバイザー制度の確立と、そのための研修会を開催する。 2.産業別部門連絡会においては、それぞれの産業の持つ課題を共有化するため、連絡会単位で研修等の取り組みをすすめる。 3.連合本部と連携し、労働関係法の重要性について学校教育への普及の取り組み、また、「アドバイザー全国交流研修会」、オルガナイザー教育、労働相談担当者会議、労働者福祉協議会、労働金庫、全労済などとの連携による地域自主福祉の推進やワンストップサービスを提供する地域協議会における拠点づくり等、次代を担う人材の育成に向けて、青年(男女)の積極的な参加を推進するとともに、地域を超えた情報交換・経験交流を進める。 4.ボランティア活動の組織的支援を強化する。特に、兵庫労福協がすすめるボランティアシステム等のネットワークの体制強化と活動の充実にむけて支援体制を構築する。また、さまざまな支援の取り組みを通じて労働組合と地域のNPOとのネットワークを構築する。
5.労働教育の全社会的領域での推進の一環として、寄付講座などによる大学との連携を進めるとともに、小学校・中学校・高校などにおける労働教育の推進に向け「教育創造県民会議」とも連携し積極的に取り組む。 6.連合本部がすすめる労働運動や社会運動を支える人材育成のための「大学院大学の設置」については、その準備の進捗状況を注視しつつ、積極的な参加を行う。 7.労働者の権利保護を啓発するための労働教育の強化に向けて、関係機関等と連携し、地方労政行政の機能拡充(労働者向け労働講座など)に取り組む。 8.「働くことを軸とする安心社会」を実現するための人材育成は、生活優先の社会への転換、勤労者・生活者の雇用とくらしを重視する政治の実現、幅広い住民参加による地方分権型社会への移行など「期待する政治」の実現と密接不可分であり、民主党をはじめ政策協定を締結した政党との政策協議を受けた研修の場を定期的に開催する。
各論その3 【政策・制度要求の取り組み強化】 1.政策・制度要求については、取り組みの重点課題を明らかにして、兵庫県や市町に対する要求を行い、その実現をめざす。兵庫県に対する政策・制度要請については、その最重点課題を、①産業政策の推進、②雇用の創出、③不払い残業など労働基準法違反の一掃とする。また、これまでに行なってきた要請に関する未解決課題について引き続きフォロー活動を進める。 2.連合兵庫推薦議員との連携を深め、連合兵庫政策フォーラムの充実をはかる。また、連合兵庫・各地域協議会と推薦議員と連携して開催している「連合兵庫・地協合同政策研究集会」については、引き続き開催するとともに、取り組みの充実強化に向けた検討を行う。 3.政策・制度要求における連合本部との一体的取り組みについては、地方・地域における必要性、実現のための効率性などを勘案し、連合兵庫として重点を絞り込みながら取り組みを展開する。 【具体的な政策・制度要求の項目】 4.社会的セーフティネット強化による安心社会の実現 (1) 積極的社会保障政策のトータルビジョンとして策定された「新21世紀社会保障ビジョン」および「社会保障と税の一体改革」の実現に向けた取り組みを推進する。
(2) 医療・介護・福祉の連携による地域包括ケア体制を推進する。あわせて、医療・介護・福祉の提供体制を安定的に確保できる報酬体系の見直しや人材確保対策を推進する。 (3) 雇用保険、社会保険(第1層)、求職者支援制度や住宅支援、医療費補助など(第2層)、生活保障給付(第3層)による三層構造のセーフティネットを構築する。 (4) 短時間労働者などへの社会保険の適用を拡大するとともに、「被用者年金一元化」など公的年金制度改革の取り組みを推進する。 (5) すべての子どもと子育てを社会全体で支える仕組みである連合「子育て基金(仮称)」構想の考え方をもとに、「子ども・子育て新システム」を実現する。 (6) 包括的な「障がい者差別禁止法」(仮称)の制定、障害者自立支援法に代わる「障がい者総合福祉法」(仮称)の制定など国内法の整備と障害者権利条約の締結に向けた取り組みを進める。 5.「公平・連帯・納得」の税制改革の実現、地方分権を支える税財政の確立 (1) 納税者権利憲章の制定、社会保障・税共通の番号導入、所得再分配機能の強化、国から地方への税財源移譲など、「第3次税制改革基本大綱」を実現するための取り組みを推進する。 (2) 地方への税源移譲に加え、地方交付税制度の見直しなどにより、地方分権を支える税財政確立の取り組みを推進する。 (3) 地域・職場における「確定申告・還付申告」の取り組みを継続する。 6.低炭素社会の実現と「連合エコライフ21」運動の推進 (1) 国民の理解と協力のもとで国内における温室効果ガス排出を削減するため、社会対話の充実をはかり、特に民生部門における排出削減対策を強化・推進する。 (2) これまでのマイエコバッグ利用など「環境にやさしい10の生活」と取り組みに、「ピークカットアクション21」などを加えた、「連合エコライフ21」運動を継続展開する。 7.「新しい公共」の確立と労働基本権確立など民主的な公務員制度改革の実現 (1) 多様な担い手による質の高い公共サービスの提供と、行政の情報公開の徹底などにより、国民・住民本位の行政改革を実現する。
(2) 公務労使関係の抜本改革による公務員の労働基本権を確立するとともに、「天下り」禁止など民主的公務員制度を確立する。 8.中小企業・地場産業の育成・支援と地域経済活性化の実現 (1) 「産官学金労」が一体となって地域雇用の創出に取り組むとともに、中小企業・地場産業の育成・支援を強化する。 (2) 第1次産業の6次産業化を推進し地域振興と雇用創出を推進する。 (3) 中小企業・地場産業の育成・支援、下請取引の適正化に向けた政策を推進する。 9.食とくらしの安全・安心の確保 (1) 「食の安全」確保に必要な関連法・制度を整備させるとともに、農林水産業の振興と雇用創出、食料自給率の向上に向けた国産農水産物の消費拡大や食品廃棄・ロスの削減に取り組む。 (2) 地域の防災予測地図(ハザードマップ)の作成・充実、インフラやライフラインの老朽化対策等の促進により、防災性の高い安心・安全なまちづくりを進める。また、住民の移動に必要な公共交通を維持・確保するとともに、生活に関わる機能を集約した効率的なまちづくり(コンパクトシティ)を推進する。 (3) 財産被害も含む被害者救済や消費者教育の強化、各地の消費者相談センター・地方消費者行政を充実・強化させる。 10.教育における格差是正と機会均等の実現 (1) 待機児童の解消、保育料の軽減、児童手当の拡充などをはかるため、経済的支援と保育サービスなどを総合化する「子育て基金」創設による、一元的な次世代育成支援制度構築に取り組む。 (2) 教育における格差是正・機会均等をめざし、教育費の公的負担を大幅に増額するとともに、高等学校授業料の無償化維持と、低所得者層への就学援助や公的奨学金制度充実に取り組む。 11.公正・公平な市場ルールの確立とCSRの推進 (1) 中小・下請企業の労働条件の確保・改善に向け、独禁法や下請法の厳正な運用をめざす。公契約における公正な労働条件とサービスの質を確保するため、公契約基本法や条例の制定を実現する。 (2) 行政や経営者団体だけでなく、NPO団体・消費者団体なども含めた多様なステークホルダーと連携を取りながら、CSRの促進など社会的課題への取り組みを推進する。 【雇用の安定とワーク・ライフ・バランスの実現】 12.雇用の創出と安定を実現させるため、兵庫県・連合兵庫・県経営者協会の三者で協力し、積極的な取り組みを推進する。兵庫県が策定し進めている「ひょうご経済・雇用活性化プログラム(平成23~25年度)」の推進において、中小企業・地場産業の育成・支援と地域経済の活性化のため、引き続き実効性ある施策推進を求め、地域における「雇用の創出・安定」をはかる。 13.雇用のセーフティネットの充実をめざし、失業者の早期再就職に繋がるきめ細かな支援施策や教育・訓練制度の充実など、ジョブ・カードも活用し能力開発施策の推進をはかる。求人と求職のミスマッチを解消するため、求人ニーズの把握と求められる人材のスキルアップに対応する職業訓練の充実とキャリア教育なども含め若年層の雇用対策を進める。 14.政労使四者(兵庫県・兵庫労働局・兵庫県経営者協会・連合兵庫)による「『仕事と生活のバランス』ひょうご宣言」の取り組みを推進し、ワーク・ライフ・バランスの実現をめざす。具体的には、(財)兵庫勤労福祉協会「ひょうご仕事と生活センター」の運営に積極的に参画し、兵庫県・兵庫県経営者協会とも連携して「仕事と生活のバランス」に向けた啓発事業や相談員の派遣事業などに取り組む。 【ディーセント・ワーク実現に向けたワークルールの整備】 15.労働者の生活を維持・向上させるため、賃金や働き方のみならず社会的な分配のあり方を含め、総合労働条件改善闘争をすすめる。具体的には、①労使協議の充実をめざして団体交渉や労使協議会の活性化、②労働協約の未締結解消と協約内容の点検活動の実施、③春季生活闘争との連携による運動の集中化をはかる。あわせて、自主福祉活動など労働組合の連帯を通じた相互扶助基盤の強化をはかり、勤労者とその家族の生活の維持・向上をはかる。 16.中小共闘、非正規労働者に対する取り組みで格差是正、底上げと待遇改善に向けた運動を強化する。パート・有期契約・派遣・請負など、多様な雇用・就労形態で働く労働者の雇用の安定と均等待遇を確立するため、パート労働者の共通目標の設定や積極的な情報提供及び相談機能の強化を進める。 17.生活できる最低賃金の確立に向けて、企業内最低賃金協定の締結拡大と水準の引き上げ、法定地域別最低賃金の連合リビングウェイジの水準への引き上げ、法定特定最賃における介護サービス産業、第三次産業分野の新設と水準の引き上げ等に取り組む。そのため、連合兵庫最低賃金連絡会議の機能強化と、情報発信を積極的に進める。 18.希望者全員が65歳まで働き続けられるよう、高年齢者雇用安定法の改正と関連政策の構築、労使協議の強化などに取り組む。 19.取引の適正化と公契約運動を推進する。雇用創出、地域活性化につながる規制改革を進めるとともに、談合を排除し、公正労働と質の高いサービスを確保できる入札改革を行なう。その際、雇用安定のセーフティネットに配慮し、公正ルールの確立をめざす。 20.公正・公平なルールとコンプライアンスの確立に向け、労働者派遣法の改正、「雇用における障害差別禁止法」(仮称)の制定に向けて取り組む。また外国人技能実習制度については、職場における法改正後の施行状況点検などの取り組みを進める。 21.国際労働運動を通じ、雇用、格差、地球環境などの課題について、海外友誼組織と連携して問題点を共有化して取り組みを進める。 【「法違反の賃金不払い残業」などの労働基準法違反の一掃と労働時間短縮】 22.「法違反の賃金不払い残業(いわゆるサービス残業)」などの労働基準法違反の一掃をはかる。企業間の過当競争・過剰サービスに関わる労働基準法違反や無視に対して、それぞれの構成組織でチェックする活動を強め、悪質なものに対しては毅然たる対処を求める。 23.労働時間短縮の取り組みを進める。年休取得の促進、時間外労働の削減などにより年間総実労働時間の縮減をはかるとともに、改正労働基準法第37条1項の中小企業への早期適用など、時間外労働や休日労働の割増率引き上げに取り組む。また、仕事と生活のバランスが取れるような働き方について職場の意識改革を進め、労働者が選択可能な多様な働き方の導入を促進する。 【労働安全衛生対策】 24.安全で健康な職場の確保は労働者の基本的な権利であることに基づき、メンタルヘルス対策、大規模災害対策、過労死・過労自殺対策、アスベストや化学物質への対応等を強化するため連合兵庫労働安全衛生委員会の機能を強化し、研修会をはじめ工場安全視察等を構成組織、地域協議会と連携し推進する。 25.雇用・就業形態にかかわりなく、事業場ごとに安全衛生教育の徹底、安全衛生に関する情報提供などを通じて安全衛生管理体制を構築し、すべての働く者が安心できる職場環境の実現をめざす。合わせて、安全は、行政・労使共同の課題であるという認識にたち、兵庫労働局、兵庫県、兵庫県経営者協会との共同研修会を引き続き開催する。 【労働審判制度、個別労使紛争解決促進制度の改善】 26.個別労使紛争に対する対応の強化が求められている中で、簡単・迅速・公正に対応するため兵庫労使相談センターの体制及び機能強化に取り組むとともに、紛争解決関係機関との連携を引き続き強化する。 27.労働審判制度における労働組合役職員の手続き代理を認めるなどの制度の改善及び労働局の紛争調整委員会がより実行性ある解決機関になるための権限・機能強化等に向けて、連合本部との連携を強化するとともに、連合兵庫顧問弁護団および連合兵庫推薦労働審判員との情報交換・意見交換の場を設定し問題点の整理・解決を進める。
各論その4 【あらゆる分野における男女平等参画の推進】
1.連合「第3次組織財政確立検討委員会答申」(2011年6月)において、7つの運動領域に「男女平等参画の推進」が新たに追加されたことを踏まえて、「連合兵庫第2次男女参画推進計画」(2006年11月より6年間の計画)を推進する。 2.「男女共同参画社会基本法」で努力義務となっている市町での条例・計画の策定を、連合の「男女平等参画推進条例制定マニュアル」を活用しつつ、連合兵庫政策フォーラム加盟各級議員及び地域協議会と連携し推進する。 3.非嫡出子の取り扱いや婚姻制度問題等の家族法を中心とした民法改正実現に取り組む。そのために学習会などを開催し、理解促進・内容周知をはかる。 4.2011年3月に兵庫県が策定した「新ひょうご男女共同参画プラン21」の組織内浸透と推進に取り組む。 【改正男女雇用機会均等法の定着・点検にむけた取り組み】 5.募集・採用から定年・退職、解雇まで雇用の全ステージにおける男女間格差の是正、男女雇用機会均等法に関する点検・定着活動に取り組む。また、「間接差別」の堀り起こしによる、課題の整理と取り組みを促進する。また、そのための賃金分布の実態把握や間接差別事例の収集・普及に取り組む。 6.妊娠・出産に伴う不利益扱いの解消やセクシュアル・ハラスメントの防止措置強化など、改正項目の定着・点検をすすめる。そのため、「改正男女雇用機会均等法を職場にいかす取り組み指針」や「母性保護に関する労働協約指針」を活用し、労働協約の整備充実を進める。 7.2008年4月の改正パートタイム労働法の施行を受け、パートタイム労働者の賃金・労働条件の均等待遇にむけた取り組みを促進する。 8.毎年6月を「男女平等月間」とし、職場・地域での取り組みを進める。 【男女平等関連労働法の改正後のフォローアップ】 9.次世代育成支援対策推進法(2005年4月~2015年3月)に基づき行動計画の義務付が、2011年4月より300人以上の事業所から101人以上の事業所に改正された。これまでの進捗状況と事例把握を行うとともに、あらたに努力義務となった100人以下の事業所での推進をはかる。
10.育児・介護休業法の改正にともない子ども看護休暇や勤務時間短縮制度の普及促進をすすめるとともに実態把握に取り組む。 11.連合が求める「男女雇用平等法」「両立支援法」の実現をはかる取り組みを進める。 【人材育成と情報提供の促進】 12.連合兵庫女性委員会による研修や要請行動を引き続き推進するとともに、連合本部や近畿ブロックが開催する「女性リーダー養成講座」や「男性リーダー対象の男女平等講座」の取り組みに対する参加体制を確立する。 13.女性リーダーや女性組合員への情報提供の充実に向けてホームページ等における情報の拡大と充実をはかる。 14.各種国際会議・定期協議・海外視察等に対して、中核となるリーダー養成の立場から参画を推進する。
各論その5 【連合本部の基本スタンス】 1.連合は生活優先の社会への転換、勤労者・生活者の雇用とくらしを重視する政治の実現、幅広い住民参加による地方分権社会への移行など、連合が「期待する政治」の実現のため、政党および政治家との協力関係を重視し、積極的な努力を行う。 2.連合は、「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け、民主党をはじめ政策協定を締結した政党との政策協議を強化する。とりわけ、連合組織内議員懇談会については、政策実現にむけて一層連携を強化する。なお、政策協議は、与野党問わず必要に応じて行う。 3.連合は、民主党を中心とした政権の定着・発展に努力する。ただし、その政策については是々非々の立場で対応する。また、政権交代の実現とその後の政治情勢の変化を踏まえて、「連合の政治方針(2003年第8回定期大会改訂)」を見直す。 【政策立案能力・実現力の強化と政治活動の推進】 4.政策の立案能力強化のために、①連合兵庫として政策研究の活動強化、②連合兵庫政策フォーラムの充実、③連合兵庫政策フォーラムとの共同研究、④政労使三者および兵庫労働局を加えた四者の関係を重視した相互信頼と理解促進により、要求の実現と具体的運用の充実につとめる。 5.兵庫県の政策担当者との政策研究会や意見交換会を開催するなど、県政における重要施策および課題の認識を深めて実効性の高い政策の立案をはかるとともに、連合の政策への理解を高め、そして実現力を高める取り組みを推進する。また、政策検討特別委員会を中心に先進事例などの視察や他の地方連合会との交流も検討する。 6.県議会会派「民主党・県民連合」と政策に関する意見交換の場を設け、県政に対する政策の立案力と実現力の強化をめざす。さらに、県議会会派との政策協議は「民主党・県民連合」を軸としつつ、必要に応じてその他会派との対応も模索する。 7.各首長や推薦議員会派との政策協議の定例化および充実をめざし、これまで以上に連合兵庫と地域協議会が連携を強化し、兵庫県域における社会的影響力を高める。 8.勤労者の権利、生活と労働等に係る審議会対策に取り組む。連合兵庫と地域協議会が連携して最低賃金、労働争議、労働問題対応におけるイニシアチブを発揮できるよう取り組みを強化する。 9.それぞれの地域協議会における政策・制度の取り組みを強化する。 ① 地域における政策・制度課題の取り組み指針の策定 ② 地域における政策・制度の取り組みの経験交流会の開催 ③ 地域政策フォーラムとの意見交換 ④ 首長・連合兵庫推薦議員との意見交換 ⑤ 連合兵庫政策検討特別委員会への各地域協議会からの参加 10.職場・地域における運動展開の強化に向け、最重点課題に関する学習会開催など、連合兵庫と構成組織・地域協議会の連携により活動を推進する。 【連合兵庫政治センターの機能強化】 11.新たに「連合兵庫組織内議員懇談会(仮称)」の設置に向け検討を進める。 12.連合兵庫政治センターの機能強化をはかり、政治課題および候補者推薦手続きを含む選挙闘争に対する協議と相互理解の深化をはかる。 13.連合兵庫における政治活動の強化に向け、国政および地方選挙の実施を見据えつつ、政治研修会や学習会の開催を検討する。あわせて、公職選挙法や政治資金規正法など選挙運動における法令遵守の徹底をはかる。 【民主党兵庫県連との連携】 14.民主党兵庫県連と連合兵庫の間に設置確認している、① 民主党国会議員との政策懇談会(年2回)、② 民主党県連・連合兵庫定期協議(年4回程度)、③ 実務者協議(月1回程度)、を定着させ、より緊密な連携と意見交換を通じて相互信頼関係の構築をめざす。 【選挙活動の推進】 15.国政選挙に向けた対応 (1) 第23回参議院選挙(2013年7月実施予定)と第46回衆議院選挙(2013年8月任期満了)では、民主党ならびに連合本部が政策協定を締結した政党の候補者を中心に、連合兵庫の推薦基準に合致する者を推薦し、当選に向けて全力で支援する。 (2) 衆参両院の選挙区選挙では、比例代表選挙との相乗効果を発揮しつつ、連合兵庫・構成組織・地域協議会の総力で取り組む体制を構築する。
16.兵庫県知事選挙・神戸市長選挙に向けた対応 17.地方選挙の取り組み (1) 引き続き、地方・地域における連合政策の実現をめざし、民主党の地域での基盤強化・勢力拡大も視野に入れつつ地方選挙に取り組む。 (2) 民主党と連携して取り組むことを基本に、構成組織は積極的に組織内候補の擁立をめざすとともに、組織内候補は民主党公認とするよう努める。また、当選後は連合推薦(支持)議員の統一会派の結成に努める。 (3) 首長選挙では、地域の当事者能力を高め、分権改革を一層推薦するため、各候補者にはマニフェストの作成を要請し、その内容を重視して「推薦基準」に基づき態度決定を行う。 (4) 新たな推薦基準に基づく手続きについては、統一選総括をふまえ、連合兵庫政治センターと地域協議会における決定プロセスの改善や事前調整の強化など、運用面での工夫で対処する。 以 上 |
【質疑応答】
◆西角:代議員(JR総連)より発言あり。
まず職場からの報告として日勤教育について発言します。7月27日に、大阪地方 裁判所は、JR西日本に対し 「日勤教育」 で損害賠償を求めた裁判で、わたしたちの組合員(61名)に総額620万円を支払うように命じました。これまでの公判では 「日勤教育」 とは、運転事故防止のための教育には程遠く、「達成目標」 や 「教育期間」 が定められず、実際には草むしりや清掃業務、レポート書き、また管理者による組合脱退や退職の強要があり、そのことは人権侵害と不当労働行為があったと訴えてきました。しかし、わたしたちの主張はあまり認められなかったため、大阪高裁に控訴しました。また福知山脱線事故では、2007年6月に鉄道事故調査委員会は 「最終報告」 の中でJR西日本の懲罰的な運転士管理方法としての 「日勤教育」 が事故の背後の要員としてあったとしていますが、こんにちでも日勤教育の制度はなくなっていません。わたしたちは日勤教育の撤廃を求めて、JR西日本が安全を最優先する企業となるために、労働組合が企業のチェック機能として存在すべく、JR西日本会社や世論に対して発言をしていきます。今後とも皆様のご支援ご協力をよろしくお願いします。 次に、東日本大震災における福島第1原子力発電所の放射能漏れ事故についてです。わたしたちJR総連は 「脱原発」 の方針を明確にしています。今回の事故を見るとき、放射能漏れによる被害は人体に与える影響はもちろんのこと、30キロ圏内にとどまらず、住民の生活、地域の営み、さらには人間のきずなをも破壊しています。また、原発による放射能廃棄物の処理方法も地下投棄しかない現状の中では、未来の子どもや孫のためにも、現在稼働している原発はすぐに止めるべきだと思います。連合兵庫におかれましても、原発論議の賛否はいろいろあると思いますが、ぜひとも論議を深めていただくことをお願いしまして発言とします。 |
◆土肥:事務局長代理が登壇し、先のフード連合と今回のJR総連からの発言について執行部見解を述べました。
さきほど報告事項のところでありましたフード連合のご発言、さらにはただいまのJR総連からのご発言については、執行部として確かに拝聴いたしました。ただ、少々わたしの担当分野に関係するところがありましたので、簡単に触れさせていただきます。 さきほどのJR総連からのご発言の中で、エネルギー政策の問題については、連合本部として震災直後、「政策制度要求と提言。災害復興と再生に向けての政策」 というところで、国のエネルギー政策の総点検、見直しということで、具体的な論議の提案がなされています。連合兵庫としては連合本部の提案の内容に沿いながら論議をすすめ、取り組んでいきたいと思います。 また、フード連合からのご発言についても、基本的にはわたしたちはまず軸をはっきりさせていくという基本線に立ったうえで、一つの物事の解決というのは、その事象から始まって、その事象を解決すれば全て解決するということではなくて、総合的複合的にとらえながら、解決の筋道を見つけていく必要があると思います。そういう意味では積極的に産業別部門連絡会の中で意見交換をしていただきながら、さらには地域にかかわる課題について、交通政策についても、またエネルギー政策についても、食やいろんな産業政策についても議論を深めていただきたいと思います。そうしてご意見を執行部としてしっかり受け止めて今後取り組んでいきたいと思います。 |
◆大会議長より 「ただいまのJR総連からのご発言ならびに執行部からの見解を含め、他にご意見ご質問等なければ運動方針案の採決に入りたいと思います」。
(運動方針案の採決をおこない、挙手多数をもって可決されました)
◆第2号議案 2012年度予算(案)に関する件
伊藤:副事務局長が登壇し、予算案を提案しました。
内容は省略します。 |
◆第3号議案 第13期役員選出の件
村上:役員推薦委員長(会長代理・UIゼンセン同盟)から役員選考委員会での経過 報告と立候補者の発表がなされました。
中庭:選挙管理委員長(JAM連合) から大会における役員選挙に関する規程の説明にくわえ、役員立候補者が定員と同数であることもあり選出は投票によらず一括拍手を持って選出いただきたい旨の提案がありました。
第13期役員 立候補者
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◆議長より 「一括拍手にて選出したい」 旨の提案があり、会場から 「異議なし」 との声がありました。
(満場の拍手で選出しました)
◆新役員代表あいさつ
新役員代表あいさつ 連合兵庫 会長 : 森 本 洋 平 新役員を代表して一言ご挨拶申し上げます。 はじめに、今期をもってご退任される構成組織の役員の皆様に対しまして、そのご指導・ご協力に深甚なる敬意と感謝を申し上げます。 先ほどは満場一致で新役員を選出、全員をご信任いただき御礼申し上げます、と、同時に改めて身の引き締まる思いがいたします。 事務局体制も3局体制から4局体制へと強化・充実することを承認いただきました。幸いにも、役員メンバーは大きな変更もなく、引き続き一致団結して活動に邁進することが出来ると考えております。
今、日本は東日本大震災で大きなダメージを受けましたが、それまでにもリーマンショックによるダメージがあった上に試練ともいえる状況となっております。しかし一歩も逃げることは許されません。 私たち新体制となった役員一同も、労働組合の誇りを持って、この「国難」に立ち向かってまいりたいと思います。常に勤労者・生活者の視点にたって活動を推進していきたいと思っています。 今、日本は大きな変化の渦中にあります、しかもその速度は相当速いものです、その流れに埋没してはなりません。 2年前に私は「鼎の軽重が問われる」と申し上げましたが、その思いは今でも全く変わっておりません。この重要な時代を皆様方と一緒に、強靭でしなやかに努力してまいりたいと思います。 働く事を最高の価値基準とする「働く事を軸とした安心社会」をつくるため、正規・非正規や男性・女性を問わず、全ての勤労者・生活者働と共に「労働の尊厳」と「人間の尊厳」を追求し、確立できるような運動を進めてまいりたいと考えております。
連合兵庫全組合員、各位の旧に倍するご支援・ご協力をお願い申し上げまして、新役員を代表してのご挨拶とさせていただきます。 |
◆第4号議案 退任役員表彰に関する件
退任される方々に対し、森本:会長から感謝状が手渡されました。
本大会及び第12期において退任される次の方々を、連合兵庫規約第41条に基づき表彰する。 副会長 山地 正勝 JP労組近畿兵庫連絡協議会 々 垣内 一雄 JAM山陽兵庫県連絡会 々 高西 太郎 電力総連兵庫県電力総連 執行委員 高田 敏朗 電力総連兵庫県電力総連 々 前 信司 私鉄総連兵庫ブロック協議会 々 国田 昭夫 全電線兵庫地方協議会 々 森枝 茂樹 サービス連合兵庫 々 北山 善仁 都市交兵庫県協議会 々 安岡 希延 日本税関労働組合神戸地区本部 々 君野 信洋 印刷労連関西地方本部 々 北村 朋之 全労金近畿労金労組兵庫ブロック協議会 々 霜藤 明夫 JR総連兵庫県協議会 以 上
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◆退任役員代表あいさつ
垣内:前副会長が登壇し、退任役員を代表してあいさつを述べました。
ただいまは過分の表彰を受けまして、退任役員一同、心より感謝申し上げます。30年余の間、労働組合活動に挺身してきましたが 仲間に恵まれて、幸せな年月を送ることができました。これにて退任いたしますが、今後とも働く人々の福利向上のために頑張っていきたい思っています。たいへんお世話になりました。ありがとうございました。 |
◆第5号議案 顧問の移植に関する件
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(満場の拍手で決定)
◆大会宣言採択
梅田:副会長(JP労組)が登壇し、大会宣言案を朗読提案しました。
大会宣言(案) 本日、第13回定期大会を開催し、向こう2年間の運動方針と新役員体制を満場一致で決定した。いま、日本社会は、持続可能性を脅かす構造問題に直面している。急速な少子高齢化の進行、自立できない低賃金労働の著しい増加、若者の失業と貧困、13年連続で3万人を超える自殺者など、もはや看過できない課題を抱えている。 さらに、3月11日に発生した東日本大震災は、未曾有の複合的大災害として、被災地はもとより、わが国全体の社会・経済に深刻な影響を及ぼしている。被災地の一刻も早い復興・再生を第一義に置きながら、同時に、わが国が抱える構造問題を一つ一つ克服するという使命を私たちに問いかけている。 これらの取り組みは、従来の財政論、競争主義、机上主義の中で生まれる政策ではなく、働くことに最も重要な価値を置いた「働くことを軸とする安心社会」という社会像をしっかりと打ち立て、共感の輪を拡げるところから始めなければならない。 本大会では、東日本大震災の被災地の復興・再生に全力を尽くすこと、そして、安心社会に向けた連合の社会保障ビジョンをはじめとする諸政策の実現に全力を挙げ、それらを実現するための「40万連合兵庫の実現」をめざすこと、「地域に根ざした顔の見える運動」をさらに強力に推進することなど、4つの運動の重点を確認した。 向こう2年間の運動は、その結集力と実効力が問われる年である。 誰もが公正な労働条件のもとで、多様な働き方を通し社会に参加し、社会的にも経済的にも自立し、相互に支えあい、人と人とのつながりを強めるという、まさに「絆」を大切にする社会をめざすことこそ、安心・安全な地域社会づくりと復興・再生につながる道であると確信する。 私たちは、すべての働く者、そして働くことを願うものの思いを結びつけ、新しい安心社会を切り拓いていく。労働者自主福祉事業との連携もさらに強め、様々な団体・個人との対話を通して、志を同じくする人たちの輪をひろげ、より広範な社会運動を推進していく。 以上、大会の名において宣言する。 2011年10月27日 連合兵庫第13回定期大会 |
(満場の拍手で採択)
◆大会議長が、大会各種委員会委員および大会事務局員を解任。
◆議長団降壇あいさつ
服部:大会議長が降壇のあいさつを述べ、満場の拍手に包まれながら両議長が降壇していきました。
議長不慣れなため、ご出席の各位にはたいへんご迷惑をおかけいたしましたが、各位のご協力により議事進行がスムーズにおこなわれ、定刻前に大会を終了することができました。お詫びと御礼を述べさせていただきます。 これをもちまして向こう2年間の運動方針が決定されたわけですが、とくに 東日本大震災の被災地の復興・再生に全力を尽くすこと、そして、安心社会に向けた連合の社会保障ビジョンをはじめとする諸政策の実現に全力を挙げ、それらを実現するための「40万連合兵庫の実現」をめざすこと、「地域に根ざした顔の見える運動」をさらに強力に推進することなど、4つの運動の重点が示され、目標実現へ邁進することが確認されました。
3/11東日本大震災により、被災地が被った打撃はもとより、我が国全体が大きなダメージを受けており、状況は極めて厳しく困難なものですが、働くものの連帯で状況を乗り越えいくことを、ここに誓い合いたいと思います。 |
◆閉会あいさつ
山名:会長代理が登壇し、閉会のあいさつを述べました。
議長団のスムーズな議事進行により、予定の時刻より早めに大会を終了すること ができました。議長団をはじめ大会諸役員の皆さん方に、あらためて拍手でもって感謝の意を表したいと思います。(満場拍手)
本大会には 「復興・再生に全力を尽くし、『働くことを軸とする安心社会』 につなげよう」 というスローガンが掲げられており、東日本大震災からの復興が労働運動にとっても大きなテーマとなっていることが表れています。多くの労働者が働く場を、働く機会を奪われ、そして生活の基盤を奪われた人々が大量に発生しております。なんとか労働運動の力で社会再生し、働く場と機会を再生し、働くことを誇りとしながら、労働の力で世の中を変えていきましょう。これをわたしたちの使命として確認したいと思います。 |
◆ガンバロウ三唱
森本:会長のリードで、大会出席者全員で 「ガンバロウ!」 を三唱し、第13回定期大会は解散しました。
以上