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無名戦士の碑第32回合祀祭
兵庫県解放運動無名戦士の碑第32回合祀祭
新たに12柱を祀り、790柱に
◆10月2日(土)、神戸市大倉山公園内の 『兵庫県解放運動無名戦士の碑』で、第32回合祀祭がおこなわれました。今回は、新たに12柱を合祀しましたが、ご遺族をはじめ労働団体・政党・行政からも代表や有志の参加があり、運動の諸先達の功績をたたえ、それぞれ心をこめて白菊を献花しました。
◆合祀祭は、辻:連合兵庫事務局長の司会で すすめられ、冒頭、好 城:無名戦士の碑運営委員会代表が祭文を読み上げ、つづいて労働団体を代表して森本:連合兵庫会長が追悼の辞をささげました(後掲)。
◆この無名戦士の碑合祀祭は、1966年に第1回がおこなわれ、途中事情により中断されたこともありましたが、こんにちまでに32回の合祀祭をかさね、計790柱の御霊をお祀りしているものです。
<第32回合祀祭で合祀された方々。連合兵庫関係および友誼団体関係者のみ記載>
氏 名 |
享年 |
主 な 経 歴 |
推 薦 団 体 |
長谷井若弘 |
84 | 山陽電気鉄道労組 執行委員長 | 山陽電気鉄道労組 |
塩 谷 政 己 |
90 | 田熊労組総連合 中央執行委員長 | タクマ労組 |
大 石 信 正 |
70 | 昭和精機労組 執行委員長 | JAMヤンマー労組阪神支部 |
石 田 和 夫 |
85 | 三菱重工労組 副中央執行委員長 | 三菱重工労組神戸造船所支部 |
永 尾 一 男 |
84 | 三菱重工労組高製支部 副執行委員長 | 三菱重工労組高砂製作所支部 |
近藤猪馬太 |
88 | 民社党兵庫県連 副書記長 | 兵庫民社 |
東 野 修 明 |
76 | 兵教組神戸支部 副支部長 | 兵庫県教職員組合 |
佐 藤 幸 一 |
66 | 連合生活福祉局長 連合兵庫副事務局長 | 関西電力労組兵庫地区本部 |
連合兵庫会長[追悼の辞]
追 悼 の 辞
本日ここに兵庫県解放運動無名戦士の碑第三十二回合祀祭を執り行うにあたり、今回新たに合祀されます十二柱をあわせ、合計七九〇柱の先達諸氏の御霊に対し、謹んで敬意と感謝の誠をささげます。 現在、わたしたち働く者が置かれた環境は、 非正規雇用労働者の急増に見られるように、国際競争力強化の名のもとに非情な市場原理主義・自由競争主義の嵐が吹き荒れ、貧困の拡大と固定化がすすみ、ワーキング・プアと呼ばれる労働者層が生み出されるような状況にまで陥っています。 わが国には「稼ぐに追いつく貧乏なし」という古諺があり、真面目に働けば必ず報われるということを社会が保障し、それによって国民の安心やモラルが保たれてきた歴史があります。が、しかし、社会はいま、短期的利潤追求のために、この国の最大の美風を打ち捨てようしています。これを放置するなら日本社会は必ず歴史から報復を受けることでしょう。 わたしたち連合兵庫は、先達諸氏が正義のなんたるかを歴史に刻んで来られたことを手本として、このような惨憺たる時代状況に異を唱え、『労働の尊厳』、ひいては『人間の尊厳』の守り手たるべく、すべての働く仲間から信頼される社会正義に根差した運動を推し進め、労働者が安心して働き暮らせる社会を構築していく覚悟であります。 いま我が国は、内外問わず政治的にも経済的にも窮境にあり、くわえて東日本大震災をはじめ自然災害が頻発し、厳しい試練の場に立たされていますが、過去幾多の難局を乗り越えてきた『労働者の底力』によって、現下の窮境もまた克服できるものと確信しています。連合兵庫はその先頭に立ち、『希望』の旗を高々と掲げて前進してまいります。 運動の前途には幾多の難関が待ち受けていると思いますが、ここに眠る先達七九〇柱の御霊の御心をわが心とし、たゆまず精進してまいることをお誓い申し上げ、本日の合祀祭執行にあたっての追悼のことばといたします。 2011年10月2日
日本労働組合総連合会兵庫県連合会 |