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連合近畿ブロック女性リーダーセミナーを開催
女性も男性も働きやすい職場に!仕事と生活の両立をめざして
第16回連合近畿ブロック女性リーダーセミナーを開催
◆連合近畿ブロックでは、女性組合員がリーダーとしての立場と役割を学び、こ れからの労働運動に必要な感覚と提案・主張の力をつけるために、各地方連合会の女性委員会役員および女性組合員を対象としたセミナーを企画しています。
◆第16回目となる今回は、9月9日(金)~10日(土)の二日間にわたり、和歌山市内のダイワロイネットホテルを会場に開催され、連合兵庫からの8名を含む総勢34名が参加しました。
今回のセミナーでは、例年一日目に実施していたアサーティブ講座に替えて、昨今職場で問題となっている「メンタルヘルスケア対策」についての講座を企画し、自分自身や職場の仲間が心身ともに健康に働くための方法を学びました。
二日目には、「仕事と生活の両立のために」と題した女性起業家の基調講演のあと、5つのグループに分かれて、さまざまな視点から「仕事と生活の両立」における課題解決にむけてのグループ討議のあと、意見発表をおこないました。
(↓ セミナーの詳細を掲載しました ↓)
◆セミナーの1日目は、連合大阪女性委員会の永野事務局長の司会・進行ですすめられ、セミナーの趣旨説明のあと、連合和歌山の村上会長より地元歓迎のあいさつとともに、セミナー参加者へ激励の言葉をいただきました。
◆つづいてセミナーの内容にうつり、今回初めての試みとして企画した「メンタルヘルス」をテーマとした講座では、働く私たちにとって非常に関心の高いこともあり、参加者たちは熱心に耳を傾けていました。
メンタルヘルス対策講座
職場からメンタル不調者を出さない、つくらないために 講師:日本産業カウンセラー協会 遠藤瑞江さん Ⅰ.なぜ今、メンタルヘルス対策が求められているか Ⅱ.快適な職場づくり Ⅲ.職業生活を脅かすストレスって何? Ⅳ.ストレスへの対処方法 Ⅴ.早期発見(働く仲間・同僚の変化に気づく) Ⅵ.最近言われているメンタルの病気とは(うつ病・新型うつ病) Ⅶ.よりよいコミュニケーションのとり方 Ⅷ.相談を受ける:聴き役になる(傾聴)心くばり Ⅸ.あなたの職場チェック Ⅹ.管理監督者(上司)の心得7か条
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◆セミナーの2日目は、連合京都女性委員会の大西事務局次長の司会・進行ですすめられ、まずはじめに、「仕事と生活の両立のために」と題し、主婦から起業しベビーシッター・家事代行会社の代表をつとめる(有)ノトスの米田優子さんの基調講演がありました。
◆講演では、米田さん自身が結婚・育児を経て仕事と家庭生活を両立していく上で感じた育児支援・家事支援のあり方をもとに会社を立ち上げた経緯や、子育てを通じて得られた女性が働くことの意味などについて、体験者ならではの言葉で語っていただきました。
基調講演 『仕事と生活の両立のために』 (有)ノトス 代表取締役 米田 優子さん 1.ノトス創業の経緯 2.出産・育児を迎えて女性が働き続けるためには 3.パパの育児参加 4.仕事と家庭を両立する上で、どのような職場環境が必要か 5.働くということ
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◆次に、基調講演の内容を受けて、参加者たちは5つのグループに分かれて『仕事と生活を両立するに
あたり問題となっているものは何か』について話し合ったのち、『課題解決に向けて何を取り組むべきか』についてそれぞれに考えや意見をまとめ、グループごとに発表をおこ ないました。
◆意見発表では、仕事と生活を両立するにあたっての課題として、両立支援の法整備がすすんでいるのにもかかわらず、働く場での制度運営がうまくいっていないとの意見が多く聞かれ、管理職の教育の重要性や各種情報の共有が徹底していない現実が浮きぼりとなりました。
また、男性の育児休業の義務化や、男女の意識改革も必要なのではといった意見もあり、他人任せにせずに自分たちが積極的に課題解決にかかわっていくためにも、労働組合の役割が大きいことをあらためて認識しました。
◆すべてのグループ発表がおわったところで再び米田さんがマイクを持ち、仕事と
生活を両立するために必要なことについて、①国の政策、各自治体が施行する政策を知る ②それぞれの所属する事業所の制度を確認 ③両立支援法や制度等の職場での運用実態の把握 ④家族・パートナーと共通認識を持つ ⑤自分自身のモチベーション・意識の持ち方 の5点をあげ、何事も完璧を求めないこと、そして、これからの時代は子育て時期と家族の介護が重なることも考えられるので、自分のライフプランを書き出して整理していくことも有効な手段ではないかと述べました。
最後に、今回のセミナーで学んだことを各職場に持ち帰り、一人でも多くの仲間に伝えていくことを確認しあい、2日間のすべての日程を終えました。