森本洋平会長ブログ.com
2011/08/10(水) 過ぎたるは
◆皆さん、汗を拭きながら節電対策の職場で頑張っておられることだと思います。
但し、ある程度の我慢は仕方がないかも知れませんが、過度の我慢は体にとって余りよくありません。熱中症になってしまっては逆にマイナスになります、「過ぎたるは及ばざるが如し」です、程度をわきまえて働きましょう。
◆「過ぎたるは及ばざるがご如し」は中国の孔子の言葉だと伝えられています。正しくは「過ぎたるは猶及ばざるがご如し」と言って、物事には程度というものがあって過度の行き過ぎた行為は足らざることと同じでよくないとの意味。
◆例えば、働く事は良いことだが、働き過ぎると疲労から心身衰弱になるかも知れません。真面目なことは良いことだが、あまり真面目すぎると周りと協調出来ない事になってしまう。賢いことは良いことだが、賢過ぎると「小賢しい」と言われ、周囲との人間関係を損なう原因になりかねません。
◆最近、少々気になることがあります。「なでしこジャパン」に対するメディアの報道ぶりが如何なものかと思われるように感じています。そりゃあ世界一になったのですからマスコミとしては格好の取材対象とは思うのですが、私生活や親兄弟まで登場させて褒めちぎるというか、煽るような報道は感心しません。
◆彼女たちは、これから頂点を如何にして維持していくかと言う、想像を絶する厳しく難しい立場で努力していくこととなります。贔屓の引き倒しにならないように、次のオリンピック予選に向けて集中出来る環境を作り出すこともマスコミの責任と思うのです。このようなマスコミに限って負けてしまうと大ブーイングの報道で完膚なきまで批判するような気がしてなりません。
◆こういった傾向は、今の政治の世界でも同じような現象が起きているような気がしてなりません。政治家の話の前後を飛ばして新聞のキャッチフレーズ(見出し)になる部分しか報道してないかのような内容を時々見かけます。
◆世の中、右と左、白と黒、善と悪、だけで動くわけではないでしょう、両極端の間には色々な考え方や、立ち位置の違いがあって、お互いがそれを認め合った上で論議を行い、纏める事が大切だと思うのです。(孔子先生に礼!)
◆今日の言葉 「年年歳歳(ねんねんさいさい)
来る年も来る年も、毎年同じことが繰り返されることを云った言葉。中国の詩「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず(野に咲く花は何年たっても変わらない。それに比べて、人の世の何と変わりやすいことか)」と言っている。
(森本洋平)