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あま湯支部 不当解雇抗議集会

労働の尊厳をかけ、勝利に向かってすすもう！

あま湯 不当解雇撤回勝利決起集会ひらく

◆自治労・全国一般兵庫地方労組傘下の『あま湯支部』が、８月４日（木）１８：３０より、神戸市内の私学会館で 『不当解雇撤回勝利決起集会』 をひらきました。集会にはあま湯支部組合員をはじめ、自治労、全国一般の関係役員、ならびに連合兵庫から辻事務局長以下４名が出席、弁護団４名もくわわって、総勢約９０名が結集し、闘争経過報告を受けるとともに、闘争勝利に向けた支援活動の展開を誓い合いました。

◆集会は、冒頭に永田闘争委員長が主催者あいさつに立ちました。（以下は、あいさつと、経過の要約）

「こんどの問題は、常態化した長時間勤務にくわえ、残業代の不払い（約２０００万円）が積み重なっていたため、連合兵庫に労働相談を持ちかけ、相談の結果、労働組合を結成して交渉していこうということになりました。そこで昨年（２０１０年）１０月１９日に 『全国一般兵庫地方労働組合あま湯支部』を結成し、翌日に労組結成通知書と要求書を会社に提出しました。

（要求内容＝①従業員の増員。②長時間労働の是正。③時間外勤務手当の適正支払。④有給休暇取得。⑤その他、「今後の業務の在り方について協議。就業規則および付随する賃金規定・退職金規定・その他諸規定の提示。ならびに、『暫定労働協約』の締結）

そして、要求提出後、数次の団体交渉を重ねましたが、目に見える進展はなく、本年（２０１１年）１月３１日には会社から未払い割増賃金の支払いを拒否する旨の回答がありました。そこで組合として、２月４日に尼崎労働基準監督署に８人分の『未払い割増賃金請求』について申告しました。

すると、３月９日に社長室長が全従業員をあつめ、突如 「会社は破産したので全員解雇する。あさって３月１１日から新会社があま湯の営業を引き継ぐ。ついては、雇用を希望する者は明日（１０日）に新会社の面接を受けるように」 と通告してきました。
通告に対し、組合員１１名は面接を保留すると伝えたが認められず、３名の組合員が面接を受けました。組合員以外の雇用希望者は全員が面接を受けました。
結果、組合員以外の者は全員採用され、即日就労しました。組合員は全員が採用されませんでした。面接のやり方や、面接の中での条件提示などにも、組合員に対するのと、組合員以外に対するのとでは、大きな差異があり、また組合員以外ではパートタイマーも含め面接を受けなかった者にも会社から 『忙しいから引き続いて働いてほしい』との電話連絡がありました。

これらを総合して判断すると、これは明らかな組合外し、組合員外しのための作為であり、会社の経理内容からしても偽装破産であることは明白です。
したがって、組合は、８月１日に兵庫県労働委員会に不当労働行為申立書を提出。くわえて神戸地裁尼崎支部に訴状を提出しました。

また、会社は神戸地裁に 『街頭宣伝活動禁止請求仮処分命令申し立て』をおこない、組合側の抗議行動を妨害しようとしていますが、これについても憲法や労組法によって認められた国民・労働者の権利を侵害するものであり、断固として闘っていく覚悟を固めているところです。

本日は、１日のお勤めでお疲れのところ多数ご参集くださって、たいへんありがたく、また心強く感じています。わたしたちの雇用・権利を守るためはもとより、労働の尊厳、労働者の尊厳にかかわる重要な闘いですので、どうぞ勝利の日までご支援のほどお願いいたします。」

以上のように述べ、会場から力強い激励と共感の拍手を浴びました。

◆つづいて、この集会のために遠路駆けつけた全国一般評議会（本部）代表、全国一般大阪代表 、全国一般京都代表、自治労兵庫県本部代表が登壇、それぞれ支援の決意を表明し、連帯のあいさつを述べました。
また、連合兵庫を代表して出席した辻事務局長は、連帯のあいさつ次のように述べました。

「働く仲間として集会に駆けつけました。偽装倒産による組合外し、組合員外しに対し、働く人々の尊厳にかけて闘っていきましょう。連合兵庫は仲間の闘いに対し、あたう限りの支援をおこなっていくことを、ここに表明いたします。わたくしたち連合兵庫は、行政に対する政策制度要請、また仲間の組織の闘争支援に日常的に取り組んでいますが、昨今とみに労使紛争が増加しております。これは経営者の法的知識不足、あるいは故意による法律の無視が原因であることが多く、人を雇用することの重みというものを感じていない証だと思います。連合は、労働を軸とした安心社会の建設ということを運動目標に掲げていますが、仲間の組合へ連帯の輪を広げていき、勝利の日まで闘いを支援していきます。結束を固めて頑張っていきましょう。」

◆その後、弁護団より経過説明と今後の法廷闘争の展開について説明があり、つづいて当該労組の組合員の紹介と決意表明があり、会場から万雷の拍手をおくられました。

◆閉会にあたり、出席者全員で闘争勝利を誓いあってガンバローを三唱、連帯の拍手と歓声のうちに集会をとじました。