森本洋平会長ブログ.com
2011/07/29(金) 目糞鼻糞
◆事務所の前の小さな空き地に楠をはじめ、立派な木が多く立っています。最近やっと夏らしくク マゼミの声がシャンシャンとうるさくなってきました。暑い中、その鳴き声を聞きながら、おぼつかない足取りで今日も出勤しています。
◆以前、このブログで民主党内部のゴタゴタを喩えて、「目糞と鼻糞の因縁対決に、耳糞が不信任案を出してきて、そこへ歯糞が出てきて、一件落着」と書きました。今日の新聞見てますと、「子ども手当」見直しで、所得制限を導入することで自公と大筋で合意する見通しとの記事が出ておりました。
◆民主主義の国ですから、お互いの歩み寄りや落とし所を見つけて、妥協していくという政治手法は以前からあったと思いますが、今回の処理方法には釈然としない感じがしてなりません。「子ども手当」は、そもそも社会全体で少子化対策を行い、子供を社会全体で育てていこうという崇高な理念だったと思います。
◆収入の多い方には支給せず、所得制限世帯には必要な減税措置を検討するとのことです。ちょっと待ってよ、それでは元々支給対象の子供の無い家庭(私もその一人)は、扶養控除廃止で増税になったまま我慢しろということなんでしょうか。
◆社会保障と税制は切っても切れない関係で、絶対的な公平性が確保できないことも承知していますが、今回の与野党合意には全く釈然としません。それこそ「目糞が鼻糞を笑う」みたいな感じがいたします。それとも「五十歩百歩」なのでしょうか、与党と野党のどちらが目糞か鼻糞か判りませんけどね。
◆それでも「涙」は美しい表現の代表格で扱われることがありますが、「鼻水」に至っては汚い表現の代表格みたいに扱われるような気が致します。しかし、どちらも体にとっては大切な役割を担っています。民主党の支持率低下や自公の支持率が大きく上がらないことも、こんなところに原因があるのでしょうか。
◆先日もOB会の会議があって、担当の事務局に感想を聞いていますと、OBの方々は年金生活者が多く、以前から「後期高齢者医療制度」改正を要望していたけれど一向に審議されない状況だと言われます。年金の振込通知が来るたびに、保険料引き去り額を見て怒っているとのこと。何とかして下さい。(怒)
◆今日の言葉 「立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)
去るときには後始末をしっかりとしておくべきだということ。一般には引き際が清らかであることの喩。水鳥が飛び立ったあとは、水に濁りがなく、澄んだままであることから出てきた言葉。最近日本の総理はこの逆になってませんか。
(森本洋平)