森本洋平会長ブログ.com
2011/07/14(木) 熱暑到来
◆皆さん暑いですね、節電対策だといって熱中症になっては元も子もありません。何事も「過ぎた るは及ばざるがごとし」、無理な我慢は良くありません、適度な栄養と休養で無理のない出来る範囲での節電対策を考えていきましょう。
◆沸騰するようなお話は気温だけではありません。久しぶりに円が沸騰しています3月以来の70円台後半の円高となっています。最近の国際経済は大震災で日本経済がどうなるのか、国際紛争で世界経済がどのように動くのか、素人の私でもマーケットの動きが敏感に反応しているように思えてなりません。
◆その昔、江戸時代にはすでに、江戸の金貨(小判)と大阪の銀貨(丁銀)が通貨として相場が決められていたと言われています。金1両が銀何十匁、銭何貫文として定められていたようですが、実際は変動相場制で市場に委ねられていたと、テレビの番組で紹介されていました。
◆日本人は昔からマーケット意識があって、現在のように経済学もなかったと思われる時代にすでに変動相場制を実施していたとは恐れ入ります。日本も第二次世界大戦終了後は固定相場制が維持されていました。1ドル360円だったと記憶していますが、1970年代にアメリカが金の流出防止のためにドルと金の交換停止を発表しました。いわゆるニクソンショックと言われるものです。
◆これを受けて、1970年代前半(いつだったか忘れました)に日本は円の変動相場制に移行いたしました。それ以降は一貫して円高傾向に動いており、1980年代には、1ドル240円を越えると日本の輸出産業は8割は壊滅すると言われた時代もありました。しかし今でも立派に産業は育っています。
◆確かに財政政策と金融政策をどう連動させるかについて、素人の私には詳しくわかりませんが、1000兆円に上る債権を抱えながらも円高が続くというのは何故でしょうか。どう考えても円の国際相場は90円台であるべきと思うのですが、それとも為替レートは消去法で決まってしまうのでしょうか。
◆しかし、泣いていても始まりません、大きな試練かも知れませんが「ものづくり日本」の底力を見せてほしいものです、経営者の皆さんも海外生産などと考えず、今が踏ん張りどころ良い知恵を出していただくよう期待しています。
◆今日の言葉 「多岐亡羊(たきぼうよう)
あまりにも方法や方針が多くあり過ぎて迷うさま。昔中国で逃げた羊を捕まえようとしたが、道が多くあり過ぎてつかまえられなかったという話から。現代は選択肢の多さが商売繁盛に繋がるようですが、迷いも多くなるようです。
(森本洋平)