TOP >>NEWS

NEWS

連合兵庫・地協合同2011政策研究集会(詳細版)

『働くことを軸とする安心社会』の実現に向けて

連合兵庫・地協合同2011政策研究集会を開催 20110710goudoukensyukai0001.jpg

◆連合兵庫と12の地域協議会は、推薦する各級議員(連合兵庫政策フォーラム会員)や各構成組織の労組役員等とともに、相互の課題の共有と運動の連携・連帯を深めるために、年に一度、政策研究集会を開催しています。

◆今年で4回目となる今回は、7月10日(日)から11日(月)の二日間にわたり、淡路地域協議会のご協力のもと、南淡路ロイヤルホテルを会場に総勢110名が集まり、地域における政策・制度要求の重要性などについて、それぞれが有意義な意見交換をおこないました。

 

政策研究集会の内容詳細を掲載しました!!

 

20110710goudoukensyukai0002.jpg

 土肥:事務局長代理

◆7月10日(日)1日目◆

◆1日目は、土肥:連合兵庫事務局長代理の司会・進行ですすめられ、主催者を代表して森本:連合兵庫会長(政策フォーラム代表幹事)があいさつに立ちました。

主催者あいさつ

政策フォーラム代表幹事 森本 洋平 20110710goudoukensyukai0003.jpg

◆このように多くの皆さんに参加していただき、この研究集会が開催できますことに感謝いたしますとともに、開催にあたりまして淡路地域協議会の皆さまにご協力をいただきましたことに御礼を申し上げます。

◆そして、4月におこなわれました統一地方選挙につきましては、全国的に民主党にとって非常に厳しい選挙戦となりましたが、その中でも兵庫県は善戦したのではないかと思います。あらためまして皆さまのご協力に感謝申し上げます。

◆また、3月11日に発生しました東日本大震災ですが、被災地の復興には長い時間と労力が必要であり、私どもも連合本部と連携して対応していきますので、今後も皆さまのご協力をお願いしたい。
 私も6月下旬に一泊二日で福島に入りましたが、連合福島の影山会長は、なんと言っても原発事故にともなう「風評被害」が一番つらいとのことでした。
 被災地を訪れて感じたことは、阪神・淡路大震災の時と現地の「色」が違っていたことです。焼けた跡の黒い色ではなく、灰色であったことが印象的でした。

◆そんな中、海岸線を見ていて気づいたのですが、防潮堤が破壊されているのにテトラポットが被害なく整然と残っていた。このことは、ひょっとして「減災」に役立つのではないかと感じました。

◆一方、政局は混迷状態が続いているが、政府として縦・横の連携した意志決定ができていないのではと思う。しっかりとした国会運営をしてほしい。
 加えて、もっと問題なのはマスコミであり、世論をあおりすぎている。経済一流、政治は二流、マスコミは三流ではないか。物事の表面だけではなく、全体をしっかりと報道してもらいたい。

◆最後に、西ドイツの戦後復興をリードしたエアハルト首相の言葉を紹介したい。
 「金がなくなっても、何もなくならない。やる気がなくなると、多くを失う。誇りがなくなると、すべてを失う」
 この言葉は、震災復興のみならず労働運動をはじめあらゆる事柄に通じると思う。皆さまとともに、「誇り」をもって取り組んでいきたい。
ともに頑張りましょう。

◆つづいて、連合兵庫政策フォーラム代表幹事で民主党兵庫県連代表の水岡参議院議員があいさつに立ちました。

政策フォーラム代表幹事・民主党兵庫県連代表
参議院議員 水岡 俊一
20110710goudoukensyukai0004.jpg

◆2011政策研究集会に、このように多くの皆さまにご出席いただきましたこと、過去最高の人数ということでたいへん嬉しく思っております。皆さまのご協力に感謝申し上げます。

◆さて、あるテレビ番組の中でのことですが、これからの原子力政策をどのようにすすめればいいのかと問題について、自民党や公明党などの野党が縮小の方向性を打ち出す一方、日本の経済的発展を支えてきた経緯から、その意義をきちんと受け止めるべきだとの主張をする党もあり、意見が分かれておりました。
 原子力をめぐってはさまざまな考え方がありますが、「安心・安全」な社会を推進するという面と、日本の経済復興という面を考え合わせなければならず、難しい問題です。

◆また我々としては、「雇用」という観点も忘れてはなりません。国の政策ということだけではなく地方行政の中で考えていくためにも、本日は多くの関係議員も参加しておりますので、皆さんとともに取り組んでいきたい。

◆混迷を極めている国政ではありますが、兵庫県選出の松本剛明外務大臣をはじめ、このほど震災復興担当副大臣に就任した山口 壯議員ほか皆さまのご支援のもとわれわれの仲間が精一杯頑張っております。

◆延長後動きのなかった国会だが、予算委員会の集中審議を皮切りに、震災復興関連の多くの法案の審議がおこなわれ、「特例防災法」についての審議・採決ということになれば、8月のはじめには動きが出てくるのではと思う。皆さまにはご心配をおかけしているが、引き続きのご支援・ご協力をお願いしたい。

◆この研究集会がご参加の皆さまにとって実り多いものになるよう願っております。

◆次に、来賓として開催地地元の中田南あわじ市長がかけつけ、歓迎のあいさつを述べました。

地元歓迎あいさつ   20110710goudoukensyukai0005.jpg 南あわじ市長 中田 勝久

◆ここ南あわじの地に連合兵庫の関係者の皆さまをお迎えし、このように盛大に政策研究集会が開催されますことにお祝いを申し上げますとともに、こころから歓迎を致します。

◆昨今、働く人たちに向けての向い風が激しくなっているように思う。南あわじ市議会でも公務員バッシング等についてはよく耳にするが、私は、その現場で汗を流し一生懸命働いている人たちのことを一番に考えなければならないと常々申し上げており、人事や給料に関することに手をつけることは、最終段階であると考えている。

◆さきほど連合兵庫の森本会長のお話にもあったが、今回の東日本大震災に対しては、南あわじ市からも宮城県の南三陸町へ職員が応援に入ったのに加えて、南あわじ市の野菜などの救援物資を贈り、たいへん喜ばれた。ここ南あわじ市も地震による津波被害が予想されているので、他人ごとではないと感じている。

◆今回の非常時にいち早く対応されたのはここにお集まりの皆さんであり、また被災地復興への支援の中心になっていかれるのも皆さんである。

◆この政策研究集会が意義あるものになりますようにご祈念申し上げます。

◆つづいて、連合の政策・制度について連合本部の逢見副事務局長が基調講演をおこないました。

基調講演 『働くことを軸とする安心社会』に向けて

講師:連合副事務局長 逢見 直人

◆2012 ~ 2013年度「政策・制度の要求と提言」のポイント

 ①労働組合が政策活動に取り組む目的とは
 ②連合がめざす社会(働くことを軸とする安心社会)とは
 ③東日本大震災と政策課題について

◆地方分権・地域活性化にかかわる政策について

◆安心社会の基盤、全世代を支える持続可能な社会保障と「公正・連帯・納得」の税制改革

◆連合「新21世紀社会保障ビジョン」と第3次税制改革基本大綱のポイント

       20110710goudoukensyukai0006.jpg

◆基調講演の質疑・応答ののち、休憩をはさみ、兵庫県議会の上野議員が兵庫県政についての講演をおこないました。

講演
『民主党・県民連合議員団2011年度活動について』
20110710goudoukensyukai0007.jpg

兵庫県議会議員
民主党・県民連合 副幹事長
上野 英一

◆第17回統一地方選挙報告ほか

◆6月議会での一般質問について

 ・原発に対する井戸知事の基本的スタンスに
  ついて

 ・関西地域における原発の安全性確保について

◆政務調査活動について

◆2011年度基本活動方針の説明ほか

◆講演後に質疑・応答をしたのち、地元南あわじ市議会の森上議員が地域行政についての講演をおこない、政策研究集会1日目のプログラムを終了しました。

講演 『南あわじ市議会・市政報告について』 20110710goudoukensyukai0008.jpg

南あわじ市議会議員 森上 祐治

◆南あわじ市の人口、財政状況等の概要説明

◆南あわじ市議会の概要

◆津波による「犠牲者ゼロ」を目指して

  ・南あわじ市平成23年度防災対策事業

  ・地震、津波、風災害に対する備えについて

◆淡路雑俳など地元文化の紹介

 

 ◆7月11日(月)2日目◆

20110710goudoukensyukai0009.jpg

 伊藤:副事務局長

 

 

◆2日目は、伊藤:連合兵庫副事務局長の司会・進行ですすめられ、まずはじめに、各地域協議会における政策・制度要求および地域政策フォーラムの活動について、東播磨ブロックの3地協(明石・東播・北播)の事務局長がそれぞれに報告をおこないました。

 

地協政策活動・地域政策フォーラム活動報告

◆明石地域政策フォーラム活動報告 20110710goudoukensyukai00010.jpg

〈報告者〉事務局長 日下 修次

●明石市に対する要請書について ほか

◆東播地域協議会
 2011年度政策・制度実現の取り組み方針に基づく要請報告
20110710goudoukensyukai00011.jpg

〈報告者〉事務局長 山口 光一

●2011年度政策・制度実現の取り組み方針にもとづく要請について
 (東播2市・2町 加古川市、高砂市、稲美町、播磨町)

●「安全と安心の社会づくり」へ向けた経済対策を求める要請について
 (東播2市・2町 加古川市、高砂市、稲美町、播磨町)

●東播2市・2町に対する教育要請行動について

◆北播地域協議会
 北播地域協政策フォーラム・北播地協活動報告
20110710goudoukensyukai00012.jpg

〈報告者〉事務局長 長谷川 英明

●北播地域政策フォーラムの活動
 (幹事会・国会活動等報告・視察研修会など)

●北播地協の活動
 (単組課題発表会・役員視察研修会・教育要請行動・各議会傍聴活動、推薦首長懇談会・行政への生活向上点検活動など)

 ◆各地域協議会からの活動報告のあと休憩につづいて、連合兵庫の森脇:副事務局長より、連合兵庫の政策・制度の取り組みについての説明がありました。

連合兵庫2012年度 政策・制度活動について

説明:連合兵庫 副事務局長 森脇 久夫 20110710goudoukensyukai00013.jpg

1.兵庫県に対する要請

・連合本部の「地方のてびき」をもとに、要請を行っている。

・例年、11月頃に、知事に要請書を手渡している。

・「地方のてびき」が毎年5月末~6月初旬に出されることから、7~10で論議・作成している。

・今年度については、前倒しでの取り組みを確認し、対応している。

2.労働局との意見交換

  ・兵庫県に対する要請をもとに、労働局に関連する事項を説明。

3.推薦議員団との意見交換

  ・民主党・県民連合との意見交換・摺合せ

4.市・町に対する要請

  ・各地域協議会より各市・町に実施。(政策研究集会での各地協報告)

5.今後の取り組み

  ・要請事項の精査と要請事項の重点化
  ・地域における要請事項の精査
  ・推薦議員(市町議会)との意見交換

6.その他

  ・東日本大震災への対応について
   カンパ活動、現地へのボランティア派遣、兵庫県に避難してこられて
   いる被災者の生活支援
   政策制度要請
   震災復旧・復興、インフラ整備を含めて産業・雇用・生活(教育含む)
   支援

◆そして最後に、2日間にわたって開催した政策研究集会のまとめと閉会あいさつを連合兵庫の辻:事務局長がおこない、全日程を終えました。

まとめ・閉会あいさつ

連合兵庫 事務局長(政策フォーラム副幹事長) 20110710goudoukensyukai00014.jpg
辻  芳治

◆この政策研究集会をはじめたきっかけは、連合結成以来の方針であります「力と政策」ということで、政策・制度に関する取り組みは非常に重要な活動の柱だという認識からです。
 今回の研究集会でも、さまざまな立場や場面での課題についてご参加の皆さんが共有できたのではないかと思います。

◆それらの課題について議論を深め、地域における政策の企画・立案に活かしながら、さらには、いかにその政策を実効性のあるものにしていかなければならないし、それは地域だけにとどまらず国政も同じであります。
 
民主党政権となり、われわれ連合兵庫も民主党県連との政策協議の場を持ち、これまで以上に積極的に連携していきたいと考えている。

◆さきほども各地域協議会の取り組みについて聞かせていただいたが、それぞれのスタイルで活動をされており、あらためて各地域協議会・連合兵庫・政策フォーラム相互の連携を強力にすすめてもらいたいと思う。

◆次回の政策研究集会の開催については、阪神地域の3つの地域協議会にご協力をいただき、よりよいものにするためにも今後とも皆さんのご協力をお願い申し上げます。2日間お疲れさまでした。