森本洋平会長ブログ.com
2011/06/09(木)エコに政府の指導性を
◆福島原発事故を受けて、現在定期検査中の原発も運転できない状況となって、この夏の電力不 足が懸念されています。家電エコ商品や節電対策のキャンペーンが展開されています。しかし私の記憶では1970年代の2度にわたるオイルショックがあり、節電対策を日本全体で実施した記憶があります。
◆その時はテレビ放送も昼間で1~2時間、夜は23時から翌朝まで放送を停止していた記憶があります。勿論NHKが対応し民放も自主規制していたように思います。今回はそのオイルショック時に比較すると結構緩やかな感じです。
◆逆に、今テレビ放送を中止してもビデオ録画したものや、レンタルのDVD等を見てしまえば同じことなのかも知れません。しかし政府も国民に協力要請するなら自らの責任において覚悟を示す意味から、NHKの放送時間規制や新聞の夕刊廃止など含めた、思い切った対策が必要ではないかと思います。
◆風力・太陽光発電の対策は急にはできないと思います、火力発電が主力になると思いますが、化石燃料は燃やす時代から高付加価値製品の製造に使う時代に入っていると思います、エコ社会を作るためにも政治主導をお願いします。
◆石油産油国の自主申告の埋蔵量は、トータル1兆6000億バーレルだと言われ、40~50年で無くなるとのこと、1バーレル100ドルで計算すれば、日本円で兆のひと桁上の、1京3000兆円の金が産油国に流れます。
◆別に嫌味をいうつもりはありませんが、資源のない日本にとってこれほど辛いことはないでしょう。天然ガスも然りです、如何にうまく使うかにかかっていると思います。勿論再生可能エネルギーへの転換が成功すれば問題は大きく改善すると思われますが、中々簡単にハードルを越えられるとは思われません。
◆風力にしても、太陽光にしても、安定的に発電することの難しさは、コスト問題よりも大きいと思われます。加えて設置するときの環境への問題やメンテナンスを考えると一挙に転換することは難しいでしょう。ならばエコで自転車専用レーンを作って自転車の活用などはどうでしょう、健康にも良いと思いますが。ここは、一つ政府の思い切ったエコ生活対策に期待したいと思います。
◆今日の言葉 「児孫の為に美田を買わず(じそんのためにびでんをかわず)」
子や孫のために財産を残すと甘やかすこととなって、自立心を無くすので、あえて何も残さないようにするという意味。美田は肥えた立派な田のことで財産を意味する言葉。西郷隆盛が詩の中でいった言葉だと言われている。