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政策F結成10周年記念講演会

連合兵庫政策フォーラム結成10周年記念講演会

働くことを軸とする安心社会実現に向けて

20110528seisakuFkinenkouenkai0005.jpg ◆連合兵庫政策フォーラムが、5月28日(土)、神戸市内のクラウンプラザホテル神戸で 『結成10周年記念講演会』 を開催しました。

◆講師に北海道大学教授の山口二郎氏を招いた講演会には、連合兵庫推薦各級議員と連合兵庫構成組織・地域協議会の役員をあわせ約200名が出席。 『震災後の国づくりと地域主権』 と題した講演に熱心に耳を傾けるとともに、講演後には会場からたいへん活発に質問が発せられ、有意義な講演会となりました。

◆主催者あいさつ

 主催者あいさつ

代表幹事  森本洋平

◆政策フォーラムもお陰さまで結成10周年を迎えることができました。こ 20110528seisakuFkinenkouenkai0001.jpg の間に民主党が結成の目的であった政権交代も成りました。この政権に対する評価は毀誉褒貶いろいろありますが、どうか頑張って政権交代の大義を果たしてもらいたいと思います。

◆組織は生き物とはよく言ったもので、連合も、民主党も、大義を大切にして道を誤らないようにしないと、隆盛どころか存続しつづけることすら難しくなると思います。『築城3年、落城3日』ということわざがありますが、100年企業は1%しか存在しないという事実もあり、大義を守りかつ時代に適応できるよう自らを変革しつづける姿勢を失ってはならないと考えています。厳しさを真摯に受け止めて、頑張っていきたいと思います。

◆そういう認識から、本日の記念講演会につきましては、フォーラム結成10周年の記念事業として何をやろうかと検討した結果、パーティーなども一法ではあるが、新しい歴史への第一歩となる活動として勉強会をやろう、ということになりました。そこで、できれば一流の先生を講師に招こうということで、不可能かも分からないが山口先生を、ということでお願いいたしますと、たいへん幸運にもご快諾をいただきまして、先生においでいただいて開催の運びとなったわけです。
  辛口の批評でとおっておられる山口先生ですから、われわれの運動にも厳しいご指摘があるかも知れませんが、たいへん勉強になると思います。安心社会の実現に向けて勉強しましょう。

 

代表幹事  水岡俊一

20110528seisakuFkinenkouenkai0002.jpg ◆結成10周年という節目の年に代表幹事という退任を仰せつかりました。たいへん緊張していますが、政治と労働運動の橋渡し役として、精一杯頑張ってまいる所存ですので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

◆本日講師を務めていただきます山口先生には、わたくしどもが参議院でつくっておりますリベラルグループで、いつもご指導をいただいているところです。本日は東日本大震災後の日本という、これまでにない状況下での政治の役割はいかにあるべきか、たいへん重いテーマでお話いただきますが、緊張してお話を伺いたいと思います。

◆民主党政権という、新しく灯された松明の火を消すことなく、国民の生活を第一に考える政治をおこない、広めていくため、ともに頑張っていきましょう。

 

【講演】

演題 『震災後の国づくりと地域主権』

講師  山口二郎氏
20110528seisakuFkinenkouenkai0003.jpg (北海道大学大学院法学研究科教授)

講演概要

はじめに
  大震災は政治をどう変えるか
  試される民主政治/最後のよりどころとしての政府

1  地方分権の展開を振り返る
  地方分権論の類型/第一次分権改革の成果/三位一体改革の帰結/政権交代と地域主権

2  大震災と地域主権
  311大震災はどのような意味での転機か/巨大リスクと国家の責務/特区と一国多制度/コミュニティの再生イメージ

3  地域主権と市民参加
  A 悪いシナリオ:ポピュリズムの跋扈と社会の分断
     大阪・名古屋現象の意味/ポピュリ 20110528seisakuFkinenkouenkai0004.jpg ズムの特徴

  B 望ましいシナリオ:社会的連帯にもとづく『共和制』
     受難の共有化による連帯/公共部門の回復/自治制度の多様化と自由化

4  展望 ― これからの政治と地域主権
  高速度社会の脆さ/政治が対処すべきリスク/自治体が対処すべきリスク

◆講演、質疑応答、すべて終了し、最後に芝野照久:政策フォーラム幹事長が締めくくりの言葉を述べて、 閉会しました。

以上