森本洋平会長ブログ.com
2011/03/04(金) 正々堂々と
◆情けない、本当に情けない思いで一杯です。一つは、大学の入試問題を携帯を利用して不正を働 いたとのニュースです。学力の個人差は誰しもあること、それを承知で合格するように一生懸命勉強していたのではないだろうか。
◆わたし自身が高校・大学の入試の経験がないから簡単に言えるのかもしれないけれど、わが息子の受験状況を見ていると、本人にとっては、とてつもないプレッシャーになっていたと感じているし、合格通知が送付された時の息子の飛び上がらんばかりの姿をみていると、余程のことだと思います。
◆しかし、事件が事件だけに、何とも言えない後味の悪い気がいたします。人間の世界では、〇〇中毒なる言葉が多くあります、その中でも最近はネット中毒とか、PCゲーム中毒とか呼ばれているようです。今回もそのような感覚で不正を承知で軽い気持ちで行われたのではないかと思われてなりません。
◆同時にこれだけ、ITが発達した世の中であるにも関わらず、携帯などの外部との通信が可能な機器を持って試験会場に入れるという、何とも緩い管理状態だったことに唖然とさせられます。もう何十年も前からスパイ映画では、この種の描写は沢山あったと思うのですが、入学試験の危機管理はどうなっていたのでしょうか???
◆もう一つ、国会で予算案の衆議院通過を受けて、参議院に送られましたが、何と参議院の西岡議長は送られた予算案の受け取りを1日ずらして受け取ったことにしたと、新聞報道されています。何故か、憲法上の文言の解釈からは可能かも知れないが、今までの慣例を破っての取り扱いは甚だ問題ありと思います。
◆これは衆議院の優先議決を恣意的に取り扱えば、参議院での予算案の成立が遅れて年度内成立が出来ないという状況も想定され、何とも薄気味の悪い、国民無視の判断としか思えません。もしくは、西岡議長は参議院の存在価値を世に問うてみたかったのか、ならばもっと他の手立てがあったはずと思うのだが。
◆暗くなっているところへ、「世界のなべあつ」が桂三枝に弟子入りし、改めて落語家になるとの報道がありました。いい加減な考えではなれない厳しい世界であり、間合いは漫才とは全く違う奥深さがあります。しかし真剣に考えて判断したという、「世界のなべあつ」の心意気に敬意を表したいと思います。
◆今日の言葉 「月と鼈(つきとすっぽん)」
あまりにもかけ離れていること、比べようがないことの喩。月も鼈も丸い形をしているが、月は空に輝き鼈は泥中にいることから言われた。他にも、ヨーロッパとひろっぱ、イギリスとキリギリス、等、似た言葉は沢山あります。
(森本洋平)