森本洋平会長ブログ.com
11/01/26(水) 国民のための政治を
◆いよいよ第177回通常国会が開会されました、6月22日までの150日間の日程となっていま す。開催期間中には統一地方選挙も執行されることや、ねじれ国会などの問題もありスムーズな国会運営となるのか心配です。大変重要な政策課題が山積しています、丁寧な国会運営と熟議の国会に期待いたします。
◆予算も年度内成立を目指すとしていますが、参議院での野党の協力は得られるのでしょうか。民主党が野党時代に与党の自民党からの政策協議の要請を拒否していたことが、今となって逆に働いているようで、歴史は繰り返されている感じがいたします。でも是非国民のための政治であってほしいと願います。
◆菅総理は施政方針演説で、五つの重要課題について次のような表現をしております。
「平成の開国」「最小不幸社会の実現」「不条理を正す政治」「地域主権改革の推進と行政刷新の強化・徹底」「平和創造に能動的に取り組む外交・安全保障政策」となっています。
いずれも日本にとって待ったなしの課題と思われます。不退転の強い意志で振れることなくリーダーシップの発揮を期待いたします。
◆ただ、税と社会保障制度の一体改革が余りにも前面に出過ぎている感じがしてなりません。特に消費税問題だけが喧伝され、国民にも一定の負担が掛かることはやむなしと言われています。
現在の財政状況から仕方ないのかもしれませんが、政権交代時の約束であった無駄使いの徹底排除の考え方は何処へ行ってしまったのでしょうか? 国民に対する説明をお願いしておきたいと思います。
◆加えて、少々引っかかることが一つ、過日の民主党大会で来賓挨拶の順序が、経団連会長の後に古賀連合会長の挨拶だったと伝えられています。順序などどうでも良いような話ですが、今まで支援してきた連合にとっては、少々割り切れない感じがいたします。労働運動に対する認識はその程度だったのでしょうか。
◆昔々の日本にも、「東風吹かば匂い起こせよ梅の花」と詠まれた、菅の宰相がおられました、学問の神様として親しまれている「菅原道真」公です、総理にも道真公にあやかって知恵をもって政権運営をお願いしておきたいと思います。
決して流されることのないように期待しておきたいとエールを送っておきます。
◆今日の言葉 「情けに刃向かう刃なし (なさけにはむかうやいばなし)」
情けをかけてくれた者に対しては、刃向かうことは出来ないという意味。言い換えれば真心をもって接する者は、腕力とか武器より強いという喩。
誰が言ったか知りませんが、「義理と人情と思いやり」とは良く言ったものです。