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2011新年旗開き会で誓いも新たに

全ての働く者の連帯で希望と安心の社会を築こう!

2011新年旗開き会で誓いも新たに

◆連合兵庫は1月6日(木)、2011年の新年旗開き会を神戸メリケンパークオリエンタルホテルでひらきました。構成組織・地域協議会の役員を中心に約500名が参集したことに加え、井戸: 20110106hatabiraki0001.jpg 兵庫県知事、矢田:神戸市長をはじめ各級議会・行政などから多数のご来賓に駆けつけていただき、大変意義深く、かつ盛大なつどいになりました。

◆旗開き会では冒頭に、森本:会長が主催者代表あいさつに立ち、 「人間の尊厳と労働の尊厳がしっかりと守られる社会をつくっていこう」と力強く呼びかけ、共感の拍手を浴びました。また、今春の統一地方選挙において連合兵庫推薦で闘う候補予定者たちを紹介するとともに、各議会ごとの代表に決意を披歴していただき、組織として全力で支援していくことを確認して激励しました。

◆主催者代表あいさつ

ごあいさつ

連合兵庫会長 : 森 本  洋 平 

◆新年あけましておめでとうございます。皆様方にはご家族お揃いで、健 20110106hatabiraki0002.jpg やかな新年を迎えられたことと、お慶び申し上げます。

◆本日の旗開きには、兵庫県より、井戸知事、神戸市より矢田市長、兵庫労働局より白川局長、民主党兵庫県連より水岡代表、社民党兵庫県連より今西代表、兵庫県経営者協会より、熊谷専務、部落解放同盟兵庫県連より坂本委員長、労働福祉団体御代表の皆様や各行政の首長の皆様、衆参国会議員、各級議員の皆様、をはじめご来賓の方々には大変お忙しい中、ご出席いただいております。連合兵庫を代表して心より御礼申し上げます。

◆昨年は、非常に難しい年であったと感じています。いっこうに経済・雇用状況が改善されない中、春闘の取り組みも大変厳しいものとなりました。7月の参議院選挙も兵庫県では「水岡俊一」を当選させていただきましたが、今までにない選挙であっただけに非常に難しく厳しい選挙であったと感じていますし、全国的には民主党の敗北という結果になりました。その影響もあり、「衆参ねじれ国会」となり、政策制度実現も十分ではなかったと思います。

◆しかし一方では、そのような中でしたが組織率の低下傾向に歯止めがかかり、若干なりとも組織拡大・強化に前進を見ることが出来ました。改めまして全構成組織・地域協議会のご協力に対しまして心より御礼申し上げます。

◆今年は「卯年」。ネットを見てみますと、子年は種をまく年、丑年はまいた種が芽を出す年、寅年はその芽が伸び始める年、そして卯年はその芽が若葉となり成長する年、と書かれていました。暦では「茂(ぼう)」と書き、若葉が生い茂ることから成長発展を意味します。

◆一方で競争が激しくなるとも言われますが、新しいことに挑戦したり、区切りをつけ心機一転頑張るのに適した年といえます。また、兎という動物は、平和や豊かさを象徴するとも言われています。心の平安や豊かな人間関係を作ることに心がけたいものです。

◆子午線が南北を表すのに対して、卯は東、酉は西を表し、船で言えば「面舵」のことで「卯舵」が訛ったとされています。兵庫の東はまさに関西・近畿があたります、関西広域連合も立ち上がりました、連合兵庫も連合近 20110106hatabirakikai0001.jpg 畿ブロックと一体となった活動を進めます。

◆連合兵庫と全構成組織、12地域協議会の役割分担に基づき、一体感ある運動を積極的に推進してまいりたいと思っております。

◆そのためには、「すべての労働者に視点をあてた取り組みの推進」「地域に根ざした顔の見える運動の更なる推進」そして「政策実現力向上の推進」を基本的な考え方として活動を展開してまいります。

◆連合兵庫にとって今年度の大きな課題は3点ございます。

◆1つは、政策制度課題の実現でありまして、「衆参ねじれ国会」となり、非常に難しい政局となっていますが、民主党をはじめ友誼政党と連携をとり、実現に向けて努力してまいりたいと思っています。

◆2つ目は、’11春闘への対応であります。今まで以上に共闘連絡会の機能を強化して、全ての労働者の労働条件維持向上に向けて全力で交渉に臨んでまいりたいと考えています。

◆3点目は、統一地方選挙への対応であります。今のままでは勝利することは極めて難しいと思われます。今求められていることは各級議員の皆さまが「地域に顔の見える政治活動」を推進することだと思います。具体的な候補者擁立も出来てまいりましたので、国会議員を先頭に国民に顔の見える選挙を展開していただきたいと思います。連合兵庫も応援団として全力で支援させていただきます、今まで以上の連携をお願い申し上げておきたいと思います。

◆どのように、時代や人が変わろうとも、人が存在する限り「労働」という営みは決してなくなることはありません。その「労働」を守ることが私たちに課せられた使命であります。

◆そして、その労働を守る基本が「人」であることは言うまでもありません。この「人間の尊厳」と「労働の尊厳」がしっかりと守られる社会を作ってまいりたいと思います。

◆時代の変化は非常に速いと思います、その変化に敏感に反応できる運動を目指してまいりたい、そして、すべての働く者の連帯で、希望と安心の社会を築いていこうではありませんか。

◆どのような状況にも負けることなく、勇気をもって新たな歴史を共に築いていくことを誓い合い、連合兵庫を代表しての、2011年新春のご挨拶とさせていただきます。
 
宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。

 ◆来賓あいさつ 

井戸敏三:兵庫県知事

◆大雪の日本海側。快晴の瀬戸内側。兵庫県は両方抱えています。連合 20110106hatabiraki0006.jpg 兵庫もそうしたたいへん広大なエリアを舞台に活動を展開しておられます。お互いそれだけ多様な状況に対処する能力が問われているわけですが、今後とも力を合わせてがんばってまいりたいと思います。

◆今年は、『辛卯の年』です。十二支でウサギは大きく飛躍することを意味しており、十干の辛は新時代を開くという意味があります。文字通り、新しい時代を開くことができるよう願っていますが、これは願っているだけでは駄目で、そのようにしていかなければなりません。

◆景気、デフレ対策については、23年度予算ができていますが、財政状態の厳しさから、必ずしも十分な予算措置とはなっていませんが、そういう中でどう工夫をしてやっていくか、頑張りどころだと思っています。

◆連合兵庫のほうでは、久方ぶりに組織人員が増加に転じられましたが、これは歴代役員の方々が努力を積み重ねてこられたところに、いま森本会長をはじめとする体制下で結実したということであろうと思います。

◆現在の社会では対立、競争ばかりではなく、連帯、連携ということが重要になっています。そういうことを大事にする理念を広めなければならないときに、連合兵庫が仲間の輪を広げられたということは、一層意義深いことだと思います。

◆関西広域連合がスタートしましたが、広域と地域が両立できるような運営を念頭に、自立と連携の姿勢を大切にしながらやっていきたと思っています。これは連合兵庫の運動の理念ともマッチしたものであると考えますので、今後ますます連携を深めながら、働く人々、地域住民の人々の暮らしよい社会をつくっていくためがんばっていきたと思います。

 

矢田立郎:神戸市長

◆2011年を明るく希望あふれる年にしたいと考えています。 20110106hatabiraki0003.jpg

◆日本はいまたいへん厳しい状況におかれていると言われていますが、この国の制度や政治を変革しなければ閉塞状況を克服することはできないと思います。

◆教育の問題1つ取り上げてみても、現在では学童保育のニーズが非常に高まってきており、これまでは小学3年生までが対象でよかったものが、高学年までニーズが広がってきています。共働き家庭が増えたことなどが原因だと思いますが、学校で教室が空いていたり、授業終了後の教室を学童保育のために使用すれば、施設面に関しては無理なく実行していけるわけです。が、これがいろいろ規制があってできない。やはり制度を変えて現実対応できるようにすべきだろうと考えます。旧態依然とした制度のままでは、急激に変化している現実に対応しきれないと思います。

◆また、最近は雇用問題が深刻の度を深めていますが、若者が就職のために海外へ出ていかないといけないような状況が生まれています。海外へ出tること自体は悪いことではありませんが、追い込まれて出ていかざるを得ないのは大いに問題です。

◆国内での就職が難しい原因は様々ありますが、その中の大きな問題の1つに求人と求職のミスマッチがある。これについても様々な垣根を取り払って、丁寧により広い範囲でマッチングしていけば、非常に多くの問題が解決できます。制度改革が必要なのです。

◆連合兵庫は、連合という全国組織の一員として広いネットワークを持っておられるので、こうした問題についても、制度・政策の改革の風潮を醸成していただけるよう、ご協力をお願いしたいと思っています。大きなご支援をお願い申し上げます。

 

水岡俊一:民主党県連代表(参議院議員)

◆民主党政権はいろいろご心配をおかけしていますが、この難局に県連 20110106hatabiraki0004.jpg 代表を務めることになって、たいへん緊張しています。ご指導、ご支援をお願いしたいと考えております。
 また、日頃から私どもの仲間の議員、候補者へ大きなご支援をいただいておりますことに厚く感謝申し上げます。

◆日本はいま、経済の谷間にあり、デフレに喘いでいます。このデフレの正体は何か。それは、15~64歳を生産年齢と言いますが、この層の人口は減り、65歳以上の高齢者が増えてきている。これがデフレをひきおこす原因となっており、日本経済の停滞が長期化する可能性が高い。したがって低成長戦略といようなものが必要となってきていると思います。

◆日本はこれまで坂の上の雲を見つめて進んできたわけですが、いまは坂の上に出てしまっており、これからどうやっていこうかという未曽有の状況下にあります。

◆こういう状況のもとで、日本がどういう方向に進んでいくべきか、政治が思い責任を負っているわけで、そこが民主党政権の使命であると考えます。勇気をもって進んでいきたいと思います。

◆また、地方における社会づくりについては、地方議会の仲間たちの肩に重い責任がかかっておりますが、今春の統一地方選挙では現役議員に加え、多くの新人候補を擁立し、地方議会におけるイニシアティヴを確保しようとしています。仲間たちのたたかいに力強いご支援をお願い申しあげます。

◆最後になりましたが、昨夏の参議院選では、わたくしや比例区の仲間に対しまして、大きなご支援をたまわりましたこと、ここのあらためて厚く御礼申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

大槻信夫:近畿労金兵庫地区統括本部長

◆福祉事業団体を代表してごあいさつ申し上げます。日頃から労金・労済 20110106hatabiraki0005.jpg に大きなご支援をたまわりまして、厚く御礼申し上げます。

◆全労済は昨年結成50周年の記念事業をおこないました。今年はあらたな歴史を刻む第1歩の年となるわけですが、状況は非常に厳しく、団塊の世代といわれる人々が大量に定年退職を迎えられ、そうした状況への対応に知恵を絞っているところです。『共済の精神』にもとづいて組合員の暮らしを守っていく事業にまい進してまいりますので、今後とも力強いご支援をお願い申し上げます。

◆労働金庫といたしましては、昨年12月に60周年の祝賀会を催しまして、多くの方々からご激れをたまわりました。労金は労働者の資金で労働者の生活を支えるという、互助の精神で発展してきたわけですが、これはサポーターというよりも労働運動そのものだと考えております。『すべての働くものの連帯で希望と安心の社会を築こう』というのは正に労金運動の精神そのものでもあるわけでして、今後とも皆様方と力を合わせ、働く人々の福利の増大に取り組んでまいる所存です。
 力強いご支援をお願い申し上げます。

◆乾杯 20110106hatabiraki0007.jpg

 来賓あいさつのあと、連合兵庫役員と来賓代表とで鏡開きをおこない、村上昇:会長代理(UIゼンセン同盟)が乾 20110106hatabiraki0008.jpg 杯の音頭に立ちました。

 「ここにあります 『すべての働く者の連帯で希望と安心の社会を築こう!』 というスローガンのもと、『政策制度課題の実現』『春季生活闘争の勝利』『統一地方選挙の勝利』の3つの課題を実現するため、厳しい状況下ではありますが仲間の連帯で難局をこじ開けていきたいと思います。思いを込めて乾杯しましょう」

◆懇談、懇親◆

◆2011年統一地方選挙 連合兵庫推薦候補(予定)者の紹介と激励

 辻芳治:事務局長が連合兵庫推薦決定済みの予定候補者指名を読み上げて、壇上にあげ、それぞれの議会を代表する方々から決意表明をいただくとともに、連合兵庫を代表して山名幸一:会長代理が激励あいさつに立ちました。 20110106hatabiraki0001.jpg

 「たいへん厳しい状況下で闘いの場に臨む人々が、いま壇上にいます。連合兵庫の力強い支援で、この人たちを勝利させよう。連合兵庫の熱を見せよう。全員でガンバローを三唱して、闘いの勝利を誓いあいましょう。 ガンバロー! カンバロー! ガンバロー!」

◆閉会あいさつ

20110106hatabiraki0009.jpg  若山忠義:会長代理(電機連合)が閉会のあいさつに立ち、「新しい年の始まりに組織の代表がここに参集し、この1年の課題と、その実現をあらためて誓い合うことができました。状況は厳しいが、わたしたちはこれまでも連帯の力で何度も克服してきました。これからも克服し、前進していくことができます。希望と安心社会をめざし、力を合わせて頑張りましょう」と述べ、満場の拍手をあびました。

(了)