森本洋平会長ブログ.com
10/12/21(月) マナー無し?
◆兵庫県労働者福祉協議会の代表団として、11月下旬から1週間、中国海南省を訪問いた しました。主旨は兵庫労福協と海南省総工会との定期友好交流として、今年は私どもが訪問し親善交流を深めることでした。
◆ただ、尖閣諸島問題もあって先方の対応に一抹の不安があったことも事実でしたが、海南省総工会の温かい受け入れに、不安も吹っ飛び有意義な交流となりました。やはり聞くと見るとは大違いで、「百聞は一見に如かず」でした。
◆ただ、お国柄と言うか、習慣の違いか、良く分かりませんが、事前の話通りのマナーに多少うんざりいたしました。車のクラクションの煩さもさることながら、順序よく並ばない、列に割り込んでくるのには閉口いたしました。驚いたのは国内空港で搭乗するにも横から割り込んでくる。指定席だと思うのですが?
◆マナーを辞書で引くと、行儀・作法・礼儀と書いてあります。確かに一言で言えばそうかも知れませんが、私はマナーという言葉を「普段からの心構え」と理解しています。マナーはルールの基礎であり、自己規制の精神が基本ですが、そうした観念が希薄な社会なのでしょう。
◆とくに紳士スポーツの本場イギリス発祥のスポーツは、このルールも、マナーを基本として創られているように思います。何かの講演会で聞いた話ですが、ルールとは「自分が不利なように考えて判定することがルールの基本」だと言われました。今の社会も、このルールとマナーでどのような社会にもなると思います。
◆とはいえ、海南省から上海を経由して帰国いたしましたが、前回上海に行ったのは20年ほど前でした。比較になりませんが、日本が失われた10年とか、15年とか言っている間に、これだけの成長を遂げるパワーには驚愕いたします。確かに格差と貧富の差が社会問題になりつつあると現地ガイドさんも言っていましたが、日本の経済成長期と似たところがあるのではと感じ取れました。
◆ひるがえって、私たちの社会はどうでしょう、与野党間で「上げ足取り」の国会運営している場合ではありません。国会のしっかりとしたリーダーシップをお願いします。一方で私たちも、何でも国にしてもらうという意識から、国に対して何が出来るか真剣に考えるときが来ているのではないでしょうか。
◆今日の言葉 「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」
厳格で非常に厳しい対応を行うこと。刑罰や規律などが極めて厳格であることの喩。秋の霜(秋霜)や真夏の陽射(烈日)は植物や作物にとって大変厳しいことから使われた言葉。人間も時にはこのような環境も必要と思うのですが。
(森本洋平)