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連合兵庫ユニオン第6回定期大会
雇用の確保・労働諸条件の改善にむけて!
連合兵庫ユニオン第6回定期大会ひらく
◆連合兵庫ユニオンは、12月4日(土)・5日(日)に、城崎の「まつや」で第6回大会をひらきました。
◆役員、代議員あわせて41名が出席し、この1年間の活動について報告と総括をおこなうとともに、向後1年間の活動方針を決定、あわせて新年度役員を選出しました。
◆大会は元田副委員長(東播ユニオン)の司会で、小林執行委員(但馬ユニオン)が議長をつとめ、冒頭、松島委員長(明石ユニオン・日工)があいさつにたちました。
松島 雅也:連合兵庫ユニオン委員長 ◆今日の内政 や外交情勢など非常に不安定な状況にあります。そのような状況の中でも、大手企業の業績は海外需要に支えられ良い結果をむかえたようですが、10月にはいって海外経済の減速や急速な円高の影響を受け、景気は「足踏み」判断を下方修正されました。しかし先般22年度の追加経済対策を柱とした国の補正予算も成立しましたので、一刻も早く景気対策への着手を願うところです。 ◆最近では苦難の就活・遠のく婚活・将来不安が少子化に拍車をかけるような状況では、国の発展はのぞめません。不安定な働き方な働き方の低収入労働者の増加で、収入格差が拡大した結果、消費は低迷し産業発展の可能性が狭められたとして、今後は長期雇用の下、雇用の安定と人材の育成、そして適正な所得配分の実現を柱に着実な経済成長を目指すべきであると思います。 ◆今春闘の連合の取組みの基調としては、「質や量にある程度の幅があるのは構わないが、ミクロの集積がマクロであることを忘れてはならない」「すべての労働者の処遇改善に向けた取組みの2年目」と位置付けています。これからむかえる春闘も、われわれユニオンの仲間、中小にとっては非常に厳しい状況が考えられます。連合兵庫ユニオンは、本部の方針に基づき企業の枠を超えて働く仲間の連帯と団結で、力合わせ・心合わせで労働条件や職場環境の改善、また組織拡大に取組んでまいりたいと思っています。 |
<来賓あいさつ>
辻 芳治:連合兵庫事務局長 |
梶原 やすひろ:衆議院議員 |
◆つづいて小澤:ユニオン事務局次長が活動経過報告・会計報告を、後藤:ユニオン会計監査が会計監査報告をそれぞれおこない、満場の拍手で承認されました。
小澤:ユニオン事務局次長 |
後藤:ユニオン会計監査 |
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◆つぎに審議事項にはいり、第1号議案「2011年度活動方針(案)」を森本:ユニオン事務局長が提案、要旨次の内容が満場の拍手で決定しました。
森本:ユニオン事務局長 第1号議案[活動方針] 2011年度活動方針(案)について ◆情勢は緩やかな景気回復基調にあるものの、円高の進行・長期化や海外経済の減速懸念等、先行き不透明感が強い。また、国内物化の下落が続くなど、依然としてデフレ経済下にある。企業業績も総じて改善に向かいつつあるが、産業・企業によってバラツキが大きい。一方、労働者の雇用・生活は、一段と厳しさが増しており、生活防衛を余儀なくされている。雇用情勢も失業率は5%超と高止まりをつづけており、とくに新卒・若年者雇用の状況は厳しく、来春の雇用採用も過去最悪になることが懸念されている。 ◆昨年、戦後の政治体制において初めての政権交代がおこなわれ「鳩山内閣」が誕生したが、政治と金をめぐる問題、沖縄普天間基地の移設問題、政府・与党の連携とリーダーシップの欠如などを要因に行き詰まり、本年6月に「管 首相」政権に引き継がれた。そして、国民に真価を問うべく参議院選挙を闘ったが、国民に理解を得られるような結果ではなかった。 ◆連合兵庫は第26回地方委員会で昨年の 大会方針に基づき「組織拡大、集団的労使関係の再構築、連帯活動の推進による社会的影響力ある労働運動の展開」「公正と連帯を基盤とする安心社会の構築に向けた政策・制度の取り組み」「労働条件の社会的横断化の促進、セイフティネットワークの拡充、ワークルールの確立」「男女平等参画社会推進のための取り組み」「政策実現に向けた政治活動の強化」等取り組みを図ることを決定した。 ◆連合兵庫ユニオンは、新しい時代の労働運動の発展を目指し、連合の進路に基づき、企業の枠を超えて働く仲間の連帯と団結で、共に力をあわせて労働条件、職場環境の改善に向けて取り組みを図ると共に組織拡大に向けて各地協・地域ユニオンと連携をとり積極的な活動を展開する。 【連合兵庫ユニオンの具体的な活動の推進について】 1.雇用の確保と労働諸条件改善の取り組みについて 県内の景気動向は総合指数では持ち直しているものの、その動きは減速しており、中小企業にとっては、依然として厳しい状況下にある。 雇用情勢も有効求人倍率、新規求人数は低い水準ではあるものの、持ち直しの動きが見られるが、中小企業で働く労働者の集まりであるユニオン加盟組織においては、依然として企業が厳しいコストの削減で、労使は厳しい状況下にあり、新規学卒者の採用は極めて困難な状況である。 雇用不安は労働者にとって、生活不安に直結するもので、自らの職場を守り、企業の健全化(格差是正に向けて労使で働き方のルールを確立)に向けた取り組みが必要で、「雇用の維持安定」「労働条件の向上」の確立を図っていかねばならない。 ①経営者に対して労働条件、雇用、経営施策(M&Aを含めて)等、労使における事前協議制度の確立をはかる。 ②企業の経営施策を点検するため、経営分析などの活動を加盟組合が取り組めるよう弁護士、社会保険労務士などの専門的なアドバイスができる体制つくる。 ③2011年春季生活闘争をはじめ、退職金改定、労働時間短縮闘争等に取り組むとともに各地協ユニオンと連携をはかり、加盟組織・組合員の労働諸条件の維持向上に向けて取り組む。 ④加盟組合の賃金体系の整備、年齢による不当な格差改善に向けて「地域ミニマム運動」に取り組む。 2.組織の拡大・強化に向けた取り組みについて パート、派遣、契約社員の占める割合は年々増加しており、すでに全雇用労働者の3分の1を超えている。労働組合法の第17条(一般拘束力)では、工場事業場に常時使用される労働者の職場の四分の三と示されている。組合員の占める割合が全従業員の四分の三のラインを割れ、更に過半数割れは、組織の力の低下はもとより、その力量や法的資格は大きく下がり、組織の適切な対応が必要である。 組織拡大・強化は労働運動の前進・発展に最も重要な課題であり、地域労働運動の強化と発展に向けて、地場の未組織企業、当該業種の関連企業、パート、派遣労働者、有期労働契約者等の非正規労働者の組織拡大は重要である。 連合兵庫、各地協・地域ユニオンと今後も連携をはかり取り組む。 3.組織の充実に向けた取り組みについて 地域に根ざした運動をめざし、各地協・地域ユニオンと連携して地域活動の強化と加盟組合の相互交流と連帯に向けて取り組む。 ①賃上げ、一時金闘争にあわせて各地協・地域ユニオンと連携して、各加盟組合を定期的に訪問し、情報交換をしていく。 ②各地協の活動をメインにメーデー、春季生活闘争決起集会、平和行動に積極的に参加し行動していく。 ③加盟組合員相互の交流と連帯を深めるため、「単組課題発表会」を実施する。また、家族を含めてのイベントを企画検討する。 ④労働にかかわる法律改正等の学習会を実施する。 ⑤安全衛生対策の一環として「労使安全衛生研修会」を実施する。 ⑥情報の共有化を図るため「ユニオンニュース」を発行する。 ⑦連合兵庫が毎年実施している「組織拡大実務者研修会」に積極的に参加する。 ⑧連合兵庫の各種活動に積極的に参加していく。 ⑨連合兵庫が推薦する各級議員選挙に対し、支援・支持していく。 |
◆第2号議案「2011年度予算案(内容省略)」、第3号議案「2011年度新役員の選出」について、森本:ユニオン事務局長が提案しました。
◆最後に松島:ユニオン委員長が閉会のあいさつを述べ、全員で「がんばろう」を三唱して、大会の幕を閉じました。
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