森本洋平会長ブログ.com
10/12/07(火) 大事なこととは
◆御無沙汰しています。なんとなく気ぜわしい季節を迎え、何かしなければと思いつつ、ブログを ほったらかして気が付くと、12月師走となっていました。
◆臨時国会も終了しましたが、熟議国会との総理の思いとは裏腹に、スキャンダル国会とも言うべき、中身の無い政局論争だけに終始した国会であったように感じられました。提出された法案成立も37%と過去最低、党首討論ゼロ、私たち庶民感覚から乖離していました。議員の皆さん、政策論議をして下さい。
◆そんな思いでパソコンを立ち上げてネットニュースを見ていますと、東証一部上場の賃貸アパート会社の賃貸契約書に、精神障害者を排除する条項を設けていたことがわかり、大阪府が改善を指導したとの記事がでていました。
◆会社側は問題の条項を削除し、障害団体などに謝罪したとのことです。誰も悪気があって、このような事はしないと思いますが、何も疑問を持たず無意識のうちに人権を傷つけることがあるのではないでしょうか。私たちも、今回のような事象が身の回りに存在しないか、今一度認識を新たにすべきと思います。
◆おりしも、12月4日より人権週間がはじまりました。1948年12月10日に国連の第3回総会で「世界人権宣言」が採択されたことを記念して、12月10日が「人権デー」と定められました。このことに合わせて日本では12月10日までの1週間を人権週間として意識高揚の啓発活動が行われます。
◆何も特別な行事や研修をすることだけが人権週間の目的ではないと思います。一人ひとりが自分たちの身近なことから考え、人権尊重の行動を実行することが重要ではないかと思います。そのような意識が暖かい社会づくりに貢献する第一歩だと思いますし、「全ての人権を尊重する」ことへ繋がると思います。
◆いつも言うことですが、連合運動はどのように時代が変わろうとも、どのように人が変わろうとも「労働の尊厳」と「人間の尊厳」を守る活動をしていきますが、その根底にあるのは「人権の尊厳」と「平和の尊厳」であることは言うまでもありません。今一度考えてみましょう。
◆今日の言葉 「隔靴掻痒(かっかそうよう) 」
何事も思うに任せず、歯がゆい思いの事。靴の上から足の痒い所を掻くという意味。世の中は逆で「痒い所に手が届く」心遣いが必要ですよね。但し、慎重にしないといけません、やり過ぎは下心を疑われかねません。何事も程々に。
(森本洋平)