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部落解放研究31県集会

誰もが互いに尊びあえる人権社会をつくろう

部落解放研兵庫県集会に連合兵庫も協力 101121kaihoukenn31syuukai0001.JPG

◆11月21日(日)、兵庫県市川町 『市川町文化センター』で 『部落解放研究第31回兵庫県集会』が開催されました。

◆この集会には連合兵庫からも実行委員会に参加し、集会当日には森本洋平:会長が来賓あいさつ、土肥淳二:事務局長代理が分科会講師を務めました。

◆集会冒頭、大谷強:実行委員長につづいて来賓あいさつに立った森本:会長は、

ごあいさつ

連合兵庫会長  森本洋平 

◆厳しい社会状況のもとで、差別のない社会をつくるために取り組んでおられる皆さんに深く敬意を表します。近年は情報化社会ということで、インターネットが隆盛を極めていますが、それにともなってインターネットを使った差別事件が続発し、大きな社会問題となっています。人々の理解が進み、英知が開かれて、このような卑劣な事件が一日も早く根絶されることを願ってやみません。

◆連合兵庫は労働者のあつまり、労働組合のあつまりとして、労働の現場における差別の防止、撲滅のために日々努力を重ねています。労働の現場という範囲にしぼっても多様な差別がまかりとおっていますが、雇用形態がパートだとか、派遣だとか、フルタイムの正社員とは異なるというだけで、労働条件に大きな格差が生じている。こうした矛盾を解消していくために、連合兵庫では 『非正規労働センター』を開設し、働く人々自身が自らの権利を理解し、不条理な差別に抵抗していけるようサポートしています。また正規雇用の労働者であっても人権侵害に遭遇する可能性はあり、わたしたちは労働の尊厳、人権の尊厳は、いかなる場合であっても最重要なものであるとの認識で、差別される人も差別する人もいあない、全ての人が人間として尊重され、誇りをもって生きていける社会づくりへ努力を積み重ねているところです。

◆この日本が、人権が尊重され、あらゆる差別が解かた社会となり、世界から尊重される社会となるよう、ともに力を合わせて頑張っていきましょう。 

と述べ、満場の参加者から共感の拍手をおくられました。

  また、森本:会長のあいさつにつづいて、井戸:兵庫県知事のメッセージが代読されました。

 

◆来賓あいさつのあと、全体集会に入り 『特別報告:兵庫県非差別部落女性の実態調査から』を岸田章子:部落解放同盟兵庫県連合会女性部長がおこない、『記念講演:貧困から見える日本の姿-子どもと野宿者を中心に』を生田武志:野宿者ネットワーク代表がおこないました。

◆そのあと、集会は5分科会と2学習会にわかれ、参加者はそれぞれが希望する会場へ分散していきました。◆そのうち、第4分科会では連合兵庫の土肥:事務局長代理が講師をつとめました。

【第4分科会】  非差別部落青年の実態調査から

          司  会  森蔭  守 (部落解放兵庫県民共闘会議)

   ①  部落青年ワーキングプアの仕事と生活 -実態調査から見えてきたもの-

                              講  師  福原宏幸 (大阪市立大学教授)

   ②  『主体的に選択』 できない 『働き方の多様性』

                              講  師  土肥淳二 (連合兵庫事務局長代理) 101121burakukaihou31syuukai0002.JPG

「非正規雇用労働について、それは 『働き方の多様化』 という労働の進化である面は無視できないにしても、圧倒的多数の非正規雇用労働者は『非正規』であることを『自ら望んで主体的に選択』したものではなく、とにかく働いて収入をえるためには『非正規』しか選択肢がなかった。つまり、それを選んだのではなく、そこへ追い込まれた、という実態がある。しかも、雇用形態や働き方の違いだけでなく、そこには『正規雇用』との間に大きな格差がある。しかも、いったん『非正規』になってしまったら、『正規雇用』になる道はふさがれてしまっているのが現実だ。この実態は、あきらかに差別であると言わざるをえない。連合兵庫は、『すべての働くものの連帯で、希望と安心の社会を築こう!』というスローガンのもと、社会正義の理念にもとづいて取り組みを進めているところです」

以上