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森本洋平会長ブログ.com

10/10/21(木) 爽秋の候

◆テレビニュースで予算委員会の模様がダイジェストで報道されていたが、尖閣問題で政府の対応 101020akikesiki00005.JPG が弱腰外交だとの批判に、仙石官房長官が「柳腰」外交だと答弁し、翌日の自民党の質問者からは「柳腰」という言葉を辞書で調べると、女性に特化した言葉であると批判していました。

◆予算委員会で何の論議をしとるのか。中学校の国語の授業じゃあるまいし国会で論議する内容には程遠い感じがして、情けなくなりました。しかも「柳腰」の言葉なんて辞書で調べなくても大凡の想像がつきます。政策論議の貴重な時間を何と心得ているのか、与野党の猛省を促しておきたいと思います。

◆爽やかに金木犀の甘い香りが風に運ばれてきます。20日からは神戸の相楽園では恒例の菊花展が開催されるようで、やっと秋らしい季節の気配が感じられるようになってまいりました。各地で秋祭りが行われ、灘のけんか祭りも15日を中心に実施されたようです。自然の恵みと豊作に感謝する季節でもあると思います。

◆そんな思いにも関わらず、夏の猛暑は意外なところで大きな問題を生んだようです。松茸が大豊作と伝えられる一方で、どんぐりなどの出来が悪く、冬眠に備えて食い溜めの必要がある野生の熊が、餌不足で人里近くに出没し、昨日のニュースでは北海道の街中に親子熊が出てきて、処分されたと報道されていました。

◆おりしも、名古屋ではCOP10が、18日から29日までの日程で開催されています。日本語の正式名称は「生物多様性条約第10回締約国会議」と言われ、国際条約を結んだ国が集まる会議です。目的は多様な生物や生息環境を守り、その恵みを将来にわたって利用するために結ばれた条約とのことです。

◆193の国と地域がこの条約を締結しており、ラムサール条約やワシントン条約だけでは保全出来ないことから、新たな包括的な枠組みが提案されています。

◆しかし、このコップ10にも国と国との利害関係が表面化しているようで、一筋縄で議長国の日本としてまとめるのは難しいように感じられます。願わくは何らかの妥協点を見出していただき、結果として国際的な緊張が少しでも改善されることを祈っておきたいと思います。

◆今日の言葉 「五風十雨(ごふうじゅうう)」

  農作物にとって大変良い気候のことを言う言葉。五日目ごとに風が吹き、十日目ごとに雨が降る意味。ひるがえって、世の中が平和であることのたとえ。
  日本国内だけでなく、国際的にも「五風十雨」であってほしいものです。

(森本洋平)