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森本洋平会長ブログ.com

10/09/22(水) 政治の真価を

◆お久しぶりです、やっと暑さも峠を越えたようで、睡眠不足から解放されそうです。そういえば23日 20100921yuuyake002.JPG は秋分の日「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくいったものです。一般的には昼と夜の長さが同じになる日ですが、御先祖様に感謝する日でもあると云われ、稔りの秋を実感する季節でもあります。

◆民主党代表選挙も終わり、菅新政権が始動いたしますが、現下の経済・雇用状況は改善が待ったなしの状況です。ねじれ国会をどのように乗り切るのか、しっかりと政策論議を行い国家・国民のための政治を期待しておきたいと思います。

◆いつも云う事ですが、多数だけの論理で政治が行われるとすれば、国会議員など必要ありません。評論家か大学教授に任せておけばいいことです。与野党で丁々発止の政策論議を行い、歩み寄って、妥協点を見出し、政策実現に繋げてゆく、これが議員の仕事であり議会制民主主義の目指すところだと思うのです。

◆そんな思いでいるところへ、尖閣諸島沖での中国漁船と海上保安庁巡視船の、衝突事故のニュースが飛び込んできました。両国の冷静な対応を期待したいと思いますし、ナショナリズムを煽ることだけは避けていただきたいと思います。

◆とは言いつつも、前回の毒入り餃子事件で同様な感じがしていたのですが、いつのころからかは判りませんが、中国当局の対応が非常に先鋭的になってきているのではないかと気になって仕方がありません。

◆確かに、戦争という不幸な出来事があり、日本に対する潜在的な問題意識があることは理解しますが、最近の中国の対応はどうみても子供の喧嘩のように思えてなりません。四千年の歴史の中で築き上げてきた、世界にも稀なスケールの大きさと、儒教精神に基づく仁義の考え方は何処へ行ったのでしょうか。もっと、どっしりとした、相手を包み込むような言動をしていただきたいと思います。そのような度量がなければ世界のリーダーにはなれないと思います。

◆今日の言葉 「長蛇を逸す  (ちょうだをいっす)」

  大物を惜しくも取り逃がすこと。上杉謙信が武田信玄を討ちもらした事を謳った詩。頼山陽の川中島「鞭聲粛々夜河を過る 暁に見る千兵の大牙を擁するを   遺恨なり十年一劍を磨き 流星光底長蛇を逸す」より抜粋。武田信玄は巳年生まれであったことから、頼山陽が長蛇に喩えたといわれている。

(森本洋平)