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2010年度対県要請回答説明会
高齢者が安心できる社会保障実現のために
兵庫高退連が2010年度対県要請回答説明会ひらく
◆兵庫高齢・退職者連合は9月21日(火)、連合兵庫2F大会議室で、昨年11月11日に兵庫県に対して行った「患者中心の医療サービスの確立」「介護等の社会福祉サービス利用者の権利擁護の 推進」「年金制度」の政策・制度の充実を求めた要請に対する回答の説明会をおこないました。
◆説明会には、兵庫県から岩根:産業労働部政策労働局長をはじめ、健康・医療の担当者ら5名が出席。兵庫高退連は浜上:会長をはじめ役員25名が出席しました。
◆説明会は、連合兵庫の土肥:事務局長代理の司会ですすめられ、冒頭、土肥:事務局長代理が本説明会の趣旨説明をして会の幕をあけました。そのあと、岩根:局長、浜上:会長が、それぞれあいさつを述べ、本題の兵庫県からの健康・医療・介護などを中心とした福祉施策の説明に移りました。
【兵庫県からの施策説明】
◆1.「地域医療確保の取り組みについて」説明◆
兵庫県健康福祉部健康局医務課 橋本:主幹
1.保健医療計画の推進について 2.医師確保の取り組みについて 3.医療提供体制の整備について 4.統合・再編とネットワーク化について
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◆2.「地域包括ケアについて」説明◆
兵庫県健康福祉部社会福祉局高齢社会課 藤原:課長補佐兼高年保健福祉係長
1.兵庫県の高齢化の見通しについて 2.介護保険導入の経緯・意義について
3.兵庫県における介護保険の状況
4.地域包括支援センターについて 5.地域包括ケアとはどういうものか 6.自助・互助・共助・公助の役割分担で、地域包括ケアを支える 7.これからの地域包括ケア体制について |
【質疑応答】
◆県からの説明を受けたあと、質問タイムに入り、兵庫高退連側から
◆「介護予防活動が盛んだが、その効果のほどはどうか?」
◆「県立病院の赤字について報道されていたが、見通しはどうか?」
◆「ケアマネジメントというか、どういうときに、どういうサービスが受けられるのかが、少々分かりにくい嫌いがある。一般の人にとっても分かりやすい案内パンフレットの作成を要望したい」 などの質問・意見がありました。
◆それに対して県側から、
◆「介護予防の効果は現在検討中だが、集まっているデータからすると一定の効果があると言える。ただ、そうした活動に参加してくる人は意欲のある人なので、データそのものにバイアスがかかっている可能性はある。今後、時間をかけて丁寧に検証していきたい」
◆「介護サービスに関する案内パンフレットについては、簡単明瞭なスタイルのものへと改良を考えている。また、介護サービスについて知りたいことがあれば、地域包括支援センターのほうへ相談していただければと思う。各市町の介護保険課でも対応している」
◆「県立病院の赤字については、一時的な要因によるものや、改善見通しの立っているもの、あるいは収益増に転じているものなど、明るい見通しの立っている面も多い。ただ、この件については、本日は直接の担当者が来ていないので、持ち帰って尋ね、これ以上にお伝えしなければならない要素があるようでしたら、あらためてご報告したい」
◆「特養の入所待ちの問題についてもご質問をいただいたが、直接の担当ではないので、持ち帰って確かなお答えをしたい」 などと、答えました。
◆閉会にあたり、兵庫高退連の高原:事務局長があいさつに立ち、「短時間だったが、スライド資料なども用意していただき、たいへん分かりやすく説明していただいた。こんごとも県民の福祉向上へ、お互い力を合わせていきたいと思います。本日はありがとうございました」 と締めくくって、2010年度対県要請回答説明会の幕を閉じました。