森本洋平会長ブログ.com
10/09/07(火) 主権在報?
◆御無沙汰しております。この暑さで思考能力がマヒしているみたいで、ブログを書くネタはいっぱい あったのに書く気にならず、ズルズルサボっていました。
◆しかし、どうしても書かなくてはならないだろう、民主党の代表選挙が衆目の的になっているようです。民主党にとっては通常の代表選挙なのですが、「菅総理」と「小沢前幹事長」というお二人が立候補し、マスコミからは党を二分するかのような報道がされ、激しい選挙戦が行われております。
◆勿論、連合兵庫は今回の代表選挙については、投票に関して統一見解を出さないこととしております。一方でこの選挙が民主党内部の権力闘争にならないことを願っております。ただ、今回の代表選挙を見ていて不思議に思うのは、マスコミや評論家などの論評があまりにも選挙を煽っていないかということです。
◆無理やり対立構造に持っていこうとしているのではないかと思えてなりません。政治運営については官僚主導政治をやめて、政治主導で行うとはいうものの、何かマスコミ主導になっていないだろうかと疑問に思います。歪曲的な報道は厳に慎み政策論議に焦点を合わせた報道を期待しておきたいと思います。
◆今回の代表選挙に入る前に、民主党長老の渡辺恒三衆議院議員は「瓜田に履を入れず、李下に冠を正さず」と言われました。瓜田で靴を履き直す真似は瓜を盗もうと見える、李の下で冠を直すことは李を盗もうとしているかに見える、要は人に疑われるようなことは慎め、と言ったのだと思います。一方で日本における司法の考え方である、「疑わしきは罰せず」という考え方とどう比較するべきか。
◆そして、どうにもならないことだが、この代表選挙は実質的に日本の総理大臣を選ぶ選挙でもあります。いかに議員内閣制であるとはいえ、実質日本の総理大臣を選ぶ選挙でありながら、国会議員・地方議員・党員・サポーターにしか投票資格がなく一般国民は参加出来ないというのは如何なものかと思います。
◆日本の総理が短命でコロコロ変わると批判され、国際的信用が無くなっていると言われるのも、こういったことが原因の一つかも知れません。そろそろ日本も大統領制への移行を検討をする時期にきているのではないかと感じています。
◆今日の言葉 「暑さ忘れて影忘る(あつさわすれてかげわする)」
苦しい時が過ぎると、助けてくれた人の恩を忘れてしまうこと。厳しい暑さが過ぎてしまうと、涼しかった木陰や物陰のありがたさを忘れてしまうという意味。
政治家も私たちも同じで、経験を重ね不自由が無くなってくると、昔の苦しさを忘れて誘惑に負けることがある。不自由を常と思う気持ちが大事ですね。
(森本洋平)