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連合近畿ブロック女性リーダーセミナーを開催
提案力を身につけて、労働組合運動に女性の視点を活かそう!
第15回連合近畿ブロック女性リーダーセミナーを開催
◆連合近畿ブロックでは、女性組合員のリーダーとしての立場と役割を学び、こ
れからの労働運動に必要な感覚と提案・主張の力をつけるために、各地方連合会の女性組合役員および女性組合員を対象としたセミナーを企画しています。
◆第15回目となる今回は、9月3日(金)~4日(土)の二日間にわたり、平安遷都1300年を迎えた古都奈良を会場に開催され、連合兵庫からの6名を含む総勢30名が参加しました。
◆最初は緊張していた参加者たちでしたが、セミナーの内容が進むにつれてお互いに打ちとけていき、和気あいあいとした雰囲気の中で、それぞれの職場や組合についての情報交換や課題を共有し、交流の輪を広げていました。
(セミナーの詳細ついて掲載しておりますので、ご覧下さい)
◆セミナーの第1日目は、連合大阪の永野由紀さん(女性委員会事務局担当)の司会・進行ですすめられ、連合奈良の女性委員会委員長である吉村聖子さんより開会のあいさつののち、セミナーの趣旨説明がありました。
◆つ
づいて、セミナーの内容にうつり、自分も相手も尊重しながら、自分の意見を主張できるコミュニケーション能力を高めることを目的とした、恒例の「アサーティブトレーニング講座」が、講師に牛島のり子さん(NPO法人アサーティブジャパン事務局長)を迎えて始まりました。参加者たちは、最初緊張した様子でしたが、講師の巧みな話術に引き込まれ、部屋全体を使ったロールプレイを繰り返すうちに、お互いをニックネームで呼び合いながら、積極的に講座に取り組んでいました。
◆講座の最後に、それぞれの職場の現状、問題になっていること、改善していきたいことなどを話し合う中から、『職場の上司が、部下に対して連絡事項を的確に周知してくれない』ということをロールプレイのテーマとして取り上げ、相手の立場を尊重しながら自分の意見を提案するにはどのようなアプローチが有効なのかについて意見を出し合いました。
◆セミナーの二日目は、前連合大阪事務局長の脇本ちよみさんを講師に迎え、『次
世代へのメッセージ ~ 労働組合への女性参画を進める ために ~』と題した基調講演がありました。
講演の中で脇本さんは、ご自身のこれまでの仕事と家庭生活を振り返りながら、労働組合運動をつうじて得たさまざまな体験や出会いについて分かりやすい言葉で語りかけ、参加者たちはユーモアを交えた話しぶりに引き込まれていきまし
た。
◆また、男女平等・男女共同参画についての国際的な動きについてもふれ、さまざまなデータを示しながら、大きな転換期を迎えている社 会の在り方や労働運動のゆくえについて、私たち後輩にむけて熱いメッセージを送って下さいました。
◆つづいて、脇本さんの講演内容をふまえ、「なぜ女性参画は進まないのか」をテーマに、参加者たちは4つのグループに分かれ、課題解決ためには何が必要なのかを話し合いました。
昼食休憩のあと、それぞれのグループごとに討議をする中で出た意見を思い思いに模造紙
にまとめたものを示しながら、意見発表を行いました。
◆グループ発表の中で、女性参画が進まない要因として共通していたことは、仕事の上でも生活の上でも根強く残る、男女の役割分担意識をはじめとした固定観念を変えていくことが必要だということでした。
◆また、女性自身の意識の中にある「甘え」を指摘する声も聞 かれました。ほかに、男性には、ワークライフバランスをすすめるためにも、家事や育児など家庭生活や地域活動に積極的に取り組んでほしいこと、仕事と生活を充実させるための法律や施策などについて、知りたいときに簡単に情報が得られるようインターネット上に検索サイトを設置してはどうかといったアイディアも出ました。
◆すべ
てのグループ発表が終わり、セミナー二日目の「まとめ」のためにマイクをとった脇本さんは、「古いパターン化した労働運動ではなく、先ほどのグループ発表にもあったインターネットを活用するなど、これからの若い世代にむけた新しいアピール方法で進めていくべきである。そのためには、女性を含めた新しい考えをもった人材が組合活動に参画することが低迷している運動を活性化させることになる。」と述べました。
◆最後に、組合運動は『恩おくり』であり、先輩たちが勝ち取ってきたものを私たちがしっかりと受け継ぎ、社会の一員として今自分ができることに精一杯取り組み、次世代をになう人たちに繋いでいくことを確認し合い、二日間の全日程を終えました。