森本洋平会長ブログ.com
10/07/13(火) 誠実な政権運営を
◆こんにちは、参議院選挙期間中ご無沙汰しておりました。サッカーワールドカップもスペインの優勝で幕を閉じ、タコ占いが8戦全勝という結果だったそうです、足の数と同じではありませんか。大相撲名古屋場所も何とか開催に漕ぎ着けたみたいですが、初日に満員御礼が出なかったということや、多くの警察官の警備を見ていると何とも複雑な思いがいたします。
◆以前にも書いたと思うのですが、中国の古い言い伝えのような話があります。
目の前にあるのに、良く見えない、掴めそうで掴めない、何か言っているのに判りにくい、色が付いているのに見えにくい。これは人の心だそうです。
◆今回の参議院選挙の結果を見る限り、菅総理の消費税10%発言が相当大きな影響を与えたと評論されています。菅総理は選挙後に消費税問題を出すことは国民を騙すことになるので、選挙戦に入る前に敢えて発言したと言われました。
◆しかし、菅総理は国民(特に庶民)の気持や、消費税が国民に理解されるだろうと、どうして判断したんだろうかと考えてしまいます。物言わぬ庶民に消費税を理解していただくには相当の時間と法案の相当詳細な設計、そして将来の日本の財政状況など、説明しなければ到底理解されるとは思われません。
◆菅総理は市川房江さんと共に、草の根運動をしてきた政治家です。一般の勤労者、生活者の庶民感覚を良くご存じだと思うのですが、今回に限っては庶民の心をつかみ損なったのではないでしょうか。歌の文句ではありませんが、「人の心は紙風船、壊れやすくて空っぽで、お尻叩かれ右左」、如何にして国民の心を掴むのか、宰相たるもの「例えば」の話は通用しないと思いますが如何でしょうか。
風雲急を告げるようなことのないよう、誠実な政権運営をお願いいたします。
◆今日の言葉 「長者の万灯より貧者の一灯(ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう)」
物や金の多さより、誠意と真心のほうが大切という意味。金持ちが儀礼的にたくさんの灯で出迎えるより、貧者の真心がこもった一灯で出迎えるほうが尊いということ。鳩山前総理が言われた「雨天の友」に通ずる言葉と思います。
(森本洋平)