森本洋平会長ブログ.com
10/05/18(火) 感性を磨く
◆周りの環境もあって、私は子どものころから色んなゲームを教えていただきました。小 学校低学年で11歳年上の兄から将棋を教えてもらい、中学校に入ってから近所の豆腐屋のおじさんに囲碁を教えていただきました。同時に兄弟で麻雀をやるようになり、ついでに花札も覚えた記憶があります。
◆社会人になってからは、ギャンブルも一通り体験だけはいたしました。結論からいえばギャンブルは「運」や「ツキ」に大きく左右されるということです。
それに引き換え、将棋や囲碁は自分の責任で次の一手を考えることになります。自分の実力と判断力によって勝負が決まります。また、相手の打つ手がどのような考え方で打たれたのか、読みの感性が試されることとなります。
◆将棋でいえば、詰めにいくときは大駒を犠牲にして詰めるという感性が必要だろうし、今は攻めるときか守るべきときかの判断力も必要、加えて対戦相手の心理状況を読みとる観察力も必要ではないかと思います。
◆最近の鳩山総理の言動をみていると、どうも感性の鈍さというか、判断力の遅さが気になります。普天間問題に続いて宮崎県での口蹄疫への対応など、もう少し鋭い感性でもって素早い対応が必要だったのではないでしょうか。
◆勿論、悪気があって遅くなっているわけではないと思いますが、危機管理と合わせて何か事象が発生すれば、どのような対応が必要なのか直感的な対応が非常に重要となります。ちなみに囲碁・将棋などでも直感的に感じて打った一手は、ほとんど正解の場合が多いのも感性の問題ではないでしょうか。
◆政権公約の80%以上を検討処理し、20%の法案化も実施されました。事業仕分けも大きな評価を得ているのに、あまり目立ちません。国民に訴え得るような感性のある政治を進めていただけますようお願いしておきたいと思います。
◆今日の言葉 「易者身の上知らず(えきしゃみのうえしらず)」
他人の易はよくみるが、自分の身の上については、まったく判らないことの喩。
時々、美味い投資話の電話がかかってくるが、良い話と分かっていれば自分で投資すればいいのに、何故他人に投資させようとするのか、ご用心ご用心。
(森本洋平)