森本洋平会長ブログ.com
10/05/06(木) 流汗悟道
◆ゴールデンウィークの4日に、福井県の永平寺にお参りに行きました。自分自身信心深いほうでも なく、どちらかといえば無宗教に近い部類ですが、森本家が曹洞宗ということもあるのでしょうか、結果的に10年に1度ぐらいお参りしているような気がいたします。60歳の還暦でもあり、何かの因縁でしょう。
◆お参りの後で、屋根瓦修理の寄付を事務所で済ませ、掛けてある額をいつものように眺めてみました。そこには「流汗悟道」と書かれてあって、来るたびに違った思いで考えさせられるのは、人生経験の長さによるのかと思います。
◆経営者協会OBの「和田年弘」さんも、この言葉を座右の銘にされていると、お聞きしたことがあります。直訳すれば、「自ら汗を流すことによって、その道を悟ることが出来る」と読むのだと若い頃は思っていました。
◆どこかの企業精神には、「流汗悟道」とは、真実をつかむには、自ら額に汗して成し遂げなくてはならない、知識は知識でしかなく、真実はその知識を実践し感じることで会得されるものだ、という趣旨の解説をされています。
◆なるほど、奥深い言葉だと思いながらも、もっと深い意味があるのではと考えさせられます。国を動かす、組織を動かす、人を動かす、それは自ら先頭に立って実践し、自分の五感で体験することで、相手の心が見え、何が真実か掴めるということかと思います。しかし、何が真実なのか、中々見えてきません。
◆普天間基地問題に対する、総理の言動が大きな話題になり、批判されています。総理の感性の問題なのか、指導力・判断力の問題なのか、何となく軽いように見受けられます。自ら先頭に立って、どのように汗をかいてきたのか、十分な説明がされるべきだと思います。難しい問題だからこそ、今からでも遅くないので誠心誠意問題解決のために、その真実を追究すべきだろうと思います。
◆今のままであれば、普天間基地問題だけでなく一事が万事、総理自身の信用失墜に繋がりかねません。せっかく国民の意思として、政権交代を実現させていただいたのですから、もう少し政権を大切にしていただきたいと思います。
◆今日の言葉 「臭い物に蠅がたかる(くさいものにはえがたかる)」
悪臭に蠅が好んでたかることから、悪いものには悪い仲間が集まる喩。
ちなみに、自ら大きいと書いて、臭いという字ができている。政治家の方々も自を大きく見せるような、臭いといわれることのないよう注意すべきですよ。
(森本洋平)