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第81回兵庫県メーデー
すべての働く者の連帯で安心・安全・公平な社会を!
第81回兵庫県メーデー神戸中央大会ひらく
◆連合兵庫は、5月1日、兵庫県労働者福祉協議会、連合兵庫神戸地域協議会、神戸労 働者福祉 協議会とともに実行委員会を構成し、神戸市中央区の『大倉山公園野球場』で第81回兵庫県メーデー神戸中央大会を開催しました。
◆五月晴れのもと連合組合員を中心に約1万人があつまり、『メーデー宣言』『特別決議・希望と安心の社会づくりをめざす決議』を採択、すべての働く者が安心・安全・公平な社会システムのもとで生活の安定と幸せを追求していける世の中づくりを誓い合いました。
◆ 式典終了後には参加者全員でデモ行進をおこない、働く者の連帯と連合運動の意義をアピールしました。
◆また、式典に先立ち、会場に隣接する『兵庫県解放運動無名戦士の碑』へのメーデー献花式を執り行い、連合兵庫役員や連合OBなどが白菊をささげて運動の諸先達に敬意を表するとともにご冥福を祈りました。
第81回兵庫県メーデー スローガン 【メインスローガン】 ☆ すべての働くものの連帯で「平和・人権・労働・環境・共生」に取り組み、労働を中心とする福祉型社会と自由で平和な世界をつくろう! ☆ 社会の底割れに歯止めをかける!雇用を確保・創出する政策制度を実現し、働く者の生活を守ろう! |
◆第81回兵庫県メーデー神戸中央大会は、定刻11時、松田計俊:実行委事務局長(連合兵庫副会長)の開会宣言によってファンファーレが響くなか幕をあけました。
◆式典冒頭、主催者を代表して森本洋平:実行委員長(連合兵庫会長)があいさつに立ち、まず無名戦士の碑への献花式の報告をおこなうとともに、この1年間に物故された仲間の方々の御霊に対して、会場全体で黙祷を捧げることを呼びかけました。
主催者あいさつ
森本洋平:実行委員長
おはようございます。 ◆メーデーに先立ち、先ほど無名戦士の碑に献花をしてまいりました、諸 先輩のご貢献によりメーデーを行うことができます、又、この一年間に職場の多くの仲間が私傷病によりお亡くなりになっています。
◆そういった方々の御霊に対し、哀悼の意を表し黙祷を捧げたいと存じますので、全員ご起立・脱帽の上、ご協力をお願い申し上げます。 黙祷はじめ。・・・・・・黙祷おわります。ありがとうございました。
◆本日ここに、第81回兵庫県メーデー・神戸中央大会の開催を会場に結集された皆様と、全ての働く仲間とともに祝いたいと思います。 また、公私とも大変ご多忙な中ご臨席賜りました、井戸兵庫県知事、矢田神戸市長、松本民主党兵庫県連代表、今西社民党兵庫県連合代表、浜上兵庫・高齢退職者連合会長、坂本部落解放同盟兵庫県連合会委員長、労働者福祉事業団体ご代表、をはじめご来賓の皆様に、主催者を代表して心より御礼申し上げます。
◆2010春季生活闘争も大きな山場を越えました。最新の集計結果を見ますと、賃金カーブ維持分で昨年対比100円程度下回っていますが、中小共闘では逆に昨年比100円程度上回っている結果となっております。
◆また、今回の春闘は政権交代後、初めての取り組みであり大変大きな意味が込められた取り組みです。それは、今まで以上に連合として、社会的責任と社会的期待に応えなければならないということです。
◆すでに22年度予算も成立いたしました。経済・雇用対策、労働者派遣法や雇用保険法の改正、社会保障制度改革、仕事と生活の両立支援など、私たちが求める政策制度課題の実現が着実に図られるものと期待しておきたいと思います。
◆連合は昨年実現した政権交代を機に、2006年より取り組んでまいりました、「ストップ・ザ・格差社会キャンペーン」を新たに衣替えして「希望と安心の社会づくりキャンペーン」に取り組みます。 「底割れ」状況の日本に終止符を打ち、「持続可能な経済・雇用状況」にするため、キャンペーンへの皆様方のご協力をお願いいたします。
◆連合本部は鳩山政権との政策協議の場を設定して、政策実現に取り組むこととしておりますが、連合兵庫も民主党兵庫県連と同じように政策協議の場を設定いたしました。
◆また、政策課題実現のためには民主党の安定政権が必要となります。 連合兵庫は連合推薦比例区11名と兵庫選挙区の「水岡俊一」の必勝を期して取り組んでまいります。すでに一部の週刊誌などでは、参院選の予想も出ていますが、非常に厳しい予想となっています。
◆6年前は議員資格を頂く選挙でしたが、今回は6年間の実績が評価される選挙となります。ご案内のように「水岡俊一」は野党時代から教育・福祉問題に取り組み、高校授業料無償化についても議員立法として取り組み、今の通常国会で実現することができました。
◆「人間の尊厳」「労働の尊厳」の守り手として、共に力を合わせて「安心と希望の社会作り」に取り組むことをお誓い申し上げ主催者を代表してのご挨拶とさせていただきます。
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◆来賓あいさつ
井戸敏三:兵庫県知事 ◆平成15周年は震災15周年の反省と回想からはじまりました。15年間、復旧・復興に邁進してきましたが、もういちど災害対策について真摯な検討をすすめているところです。安心安全で元気な兵庫づくりに頑張っていきます。 ◆偉大な社会運動家である賀川豊彦先生が100年前に神戸で活動を始められましたが、先生が主唱された互助の精神を、いまいちど世の中に広めていく必要があるのではないでしょうか。競走至上主義は破綻することが証明されました。1人1人が人間の絆を大切にする世の中づくりをすすめていきましょう。
◆スローガンにある「すべての働く者の連帯で、平和・人権・労働・環境・共生に取り組む」ということは、人間社会にとって大変重要なことだと思います。 ◆15年前、震災でダメージをうけたが、復旧・復興に頑張ってきました。安心・安全は暮らしにとって重要な要件で、市民生活の基盤を保障するために真剣に取り組んでいきたい。 ◆日本は閉塞状況にあると言われるが、人々は展望を切り開こうと頑張っています。人々の暮らしがベースになり、日本に住んでいる幸せを感じるような世の中づくりをすすめていきたい。 松本剛明:民主党兵庫県連代表 ◆新しい政権がスタートして7ヶ月になります。期待が大きいだけに、いろいろご批判もいただいているが、マスコミの調査ではマニフェストの85%に着手し、うち20%が達成されていると言われています。おおむね3年で100%に到達するペースです。 ◆民主党の仲間は1人1人が賢明に頑張っているが、中でも水岡さんは文教委員として、高校無償化など政策・法案づくり、議会対策など大活躍し、成立に漕ぎ着けています。 ◆昨年実現した歴史的な政権交代の実を結ばせるよう、皆様方にご推薦いただいている水岡俊一:参議院議員のたたかいに、是非とも温かいご支援をいただいて、新政権の安定化を実現させていただきましょうお願いいたします。 【来賓紹介】 ◆今西:社民党兵庫県連合代表、嶋田:近畿労金兵庫県本部長、酒井:全労済兵庫県本部長、浜上:兵庫高齢・退職者連合会長、坂本:部落解放同盟兵庫県連合会委員長 ◆国会・県会・市会議員、多数。 |
◆メーデー宣言採択 (提案者=渡辺智教:神戸労福協会長)
メーデー宣言(案) われわれは本日、第81回兵庫県メーデー・神戸中央大会を迎えた。 いま、日本社会は、デフレ傾向が長期化するとともに、小泉政権時に市場原理主義的な政策が推し進められた結果、社会的公正や安心・安全という社会の岩盤が揺らぎ、格差が拡大し貧困が増加している。 われわれが求めているものは、あらゆる人々が公正で公平な権利が保障される社会の構築である。 政権交代が実現した今こそ、社会全体の価値観の転換を図り、すべての労働者に対して雇用と生活、健康、安心、安全のためのセーフティーネットが張り巡らされ、誰もが希望と安心が持てる社会を構築するための政策を実現していくとともに、政策・制度実現を提案・要求する連合の責務を今まで以上に受け止め、「希望と安心の社会づくり」に向けて全力をあげていかなければならない。 一方、世界の平和を実現する重要な年を迎えている。5月にはニューヨークで核拡散防止条例の再検討会議が開催される。また、日米安保条約改定50年の今年、永年の課題である米軍基地の「整理・縮小」と「日米地位協定」の抜本改定に全力を上げるとともに、核兵器廃絶と世界の恒久平和実現、人権侵害救済のため、訴え、行動していく。 メーデーは国際連帯の日である。国際労働組合総連合(ITUC)は、環境破壊や人権侵害、紛争やテロをなくすとともに、政府や経営者に労働者の権利を尊重させるための闘いを呼びかけている。われわれもその呼びかけに応えていく。
今こそ、すべての働くものの連帯で、「社会の底割れに歯止めをかけ、雇用を確保・創造する政策制度の実現と自由で平等な世界の実現」を目指し、すべての労働者がともに立ち上がることを訴える。 2010年5月1日 第81回兵庫県メーデー・神戸中央大会 |
◆特別決議採択 (提案者=松村英洋:連合兵庫神戸地協会長)
特別決議 「希望と安心の社会づくり」をめざす決議 労働者を取り巻く状況は依然として厳しい状況下にある。完全失業率は5%前後で高止まり、有効求人倍率も過去最低水準が 続いている。 非正規労働者が雇用労働者の1/3以上となり、不安定雇用・低賃金労働者の問題は拡大し、ワーキングプアや生活保護世帯が増加するなど、雇用・所得の二極化・格差は更に拡大した。そのため、相対的貧困率は上昇し、貧困問題が大きな社会問題となると同時に、こうした非正規労働者は、雇用保険や社会保険などのセーフティネットがカバーしきれていないのが現実である。 2009年8月、衆議院選挙において「政権交代」「国民の生活が第一」を掲げた民主党が圧倒的な勝利をおさめ、9月には3党連立の鳩山政権が発足した。 今、日本に求められているものは、安定した雇用システムや安心できる社会的セーフティネット機能を基盤とした内需主導型の経済成長システムの確立である。 政権交代が実現した今こそ、社会全体の価値観の転換・パラダイムシフトをはかり、国民に対して雇用と生活、健康、安心、安全のためのセーフティネットが張り巡らされた社会的、地域的サービスを提供し、誰もがチャレンジできる希望の持てる社会を構築するための政策を実現していかなければならない。
われわれは、そのため、次の取組みを全力で推進する。 政策と政治のより確かな推進なくして公正と連帯を重んじる社会の展望は開けない。 次期参議院選挙はその大きな試金石となることは言うまでもない。 われわれは、兵庫選挙区「水岡俊一」予定候補者をはじめ、連合の推薦する全ての比例区候補者全員必勝を期し、政権交代による成果を確立し、働く者の政策を実現していく。 組織された労働者一人ひとりが意識をもって、推薦候補者必勝を果たし、社会を、政治を、変えていくことをここに宣言する。 2010年5月1日 第81回兵庫県メーデー・神戸中央大会 |
◆水岡俊一:参議院議員 決意表明
水岡俊一:参議院議員 ◆いまから6年前のメーデーで、この場でご支援をお願いし、勝利への第1歩を踏み出しました。大きな勇気を与えていただいたことを憶えています。 ◆あれから6年。政権交代も実現し、皆様方の思いのこもる政策を次々と実行に移しているところです。子ども手当て、高校無償化、農家の個別保障、等等、勤労者・国民の夢の実現に邁進していますこの政権を守ってください。
◆労働を中心とした福祉型社会の建設という、皆様の理念を実現するため、ともに力を出し合って頑張っていきたいと思います。 |
◆松田:実行委事務局長が閉会あいさつを述べ、式典の幕を閉じるにあたって森本:実行委員長が登壇。「ガンバロー三唱で心合わせ力合わせし、春季生活闘争と参議院議員選挙に勝ち抜こう」と述べてガンバロー三唱のリードをとり、参加者全員で唱和して式典を終えました。
◆式典終了後、ただちにデモ行進に移り、JR元町駅山側の解散地点に向けて行進。すべての働く者の連帯を呼びかけ、安心・安全・公平な社会づくりをアピールしました。
(以上)