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連合兵庫ユニオン単組課題発表会

組合員の雇用と生活・幸せづくりをめざして!

連合兵庫ユニオンが第3回単組課題発表会を開催

◆連合兵庫ユニオンが、3月28日(日)に各地域協議会ユニオンの代表 tansokadai01.jpg 者とその加盟単組代表ら約25名をあつめ、加古川プラザホテルで「第3回単組課題発表会」をひらき、日頃の組合活動についての意見交換と交流を行いました。

◆課題発表会は、森本ユニオン事務局長(連合兵庫)の司会進行で進められ、まず最初に主催者を代表して松島ユニオン委員長(日工労組)があいさつにたちました。

 

 

松島:ユニオン委員長 

 

 

・日本経済もデフレ環境から脱却できない状況で、企業業績の悪化は雇用不安をまねき、また雇用不安は消費意欲の減退をまねいている tansokadai04.jpg

・とくに中小にとっては、物が売れない・利用されないということは、企業の業績を直撃していると思っている。

・対策についても企業側に軸をおいた取組みをされているが、消費の改善を考えると、消費者側に軸をおいた対策をとっていかねばならない。

・先般兵庫県の県政フォーラムで井戸知事の話を聞く機会があり、重点施策としては「デフレ対策」「地域の技術再生」をめざし、一般行政の経費としては中小企業の支援対策や、緊急雇用対策等への対応がすすめられている。

・しかしながら、これらの政策はまだまだこれからであり、一刻も早く消費の拡大やサービスの事業の振興、ものづくりに貢献していってほしい。

・この4月より「保険料」「介護料」「厚生年金料」等があがることが予想され、実質の可処分所得を非常に圧迫するので、この春闘の賃上げについては可処分所得の回復をめざした取組みをしていただきたい。

・本日の講演「改正労働基準法のポイント」においても、4月以降改正されるので、労使の協議をもって春闘の中で会社・経営者側と交渉していき、労働環境の改善に取組んでいただきたい。

◆つづ tansokadai05.jpg いて来賓として、連合兵庫の土肥事務局長代理があいさつにたち「連合兵庫としては、‘10春季生活闘争の中で今の賃上げ妥結状況・協約改定状況がどうなっているのかということを、広く皆様に情報として現状を発信していかねばならない。」と冒頭あいさつがあり、ひきつづき「中小労組における春闘状況報告」を表やグラフを用い、詳しく説明がなされました。

 

[講演] tansokadai03.jpg

 

講演

『改正労働基準法のポイント』

講師

前川 敏幸 氏

[社会保険労務士・行政書士] 

◆目的

 今回の労働基準法改正は、長時間労働を抑制して、労働者の健康確保、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を確保することが目的。年間総労働時間の目標1,800時間はほぼ達成されたが、ここ数年は横ばいが続いている。また30代男性で週60時間以上の比率が20%を占めるなど、健康上の問題だけでなく、子育てがしにくい環境にあることから少子化の観点からも問題がある。との議論が起こり、改善を図るために改正を行った。

 当初政府案は、月80時間以上の時間外割増率を50%以上にするというものであったが、国会で審議する過程で月80時間はほとんど過労死基準に近いとの議論があり、月60時間に修正され成立された。

 改正の目的は長時間労働の抑制である。また年次有給休暇の時間単位取得は、年次有給休暇の取得率を向上させ、ワーク・ライフ・バランスを達成させるとの目的がある。  

◆今回の改正ポイント

tansokadai07.jpg ①限度基準を超える時間外労働の割増率を引上げるよう努めること。

②月60時間を超える時間外労働の割増率を50%以上とすること。

③割増率50%以上とする代わりに休暇を与えることでもよい。

④労使協定により年次有給休暇を時間単位で取得することができる。  

tansokadai06.jpg ◆つづいての課題発表では、当日参加の各地域ユニオン加盟組合から『業種内容』『今春闘の取り組み状況』『労使における課題』についての報告がありました。その中でも、春闘の取り組みについては、満額回答で妥結済みの組合もある中で、まだ交渉を続けている組合もあり、それぞれの状況の中での闘いについて報告がありました。 tansokadai02.jpg

◆ある単組では「今年  に入り組合を結成し、現在6名で活動を行っている。女性の組合員が1人もおらず、これからの課題としては労組のホームページをたちあげ、女性社員の組織化をめざし最低でも組合員20名組織していきたい。」等、組合活動をすすめていく中での課題について意見交換をおこないました。

 

◆締めくくりとして、森本ユニオン事務局長が「各単組の取り組み状況や課題について皆さんで認識を共有することができ、大変有意義な時間となった。次回、秋ごろには労働安全の研修会もしていきたい。」と述べ、発表会の幕を閉じました。