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2010春季生活闘争総決起集会
すべての労働者と連帯し雇用と生活を守ろう!
2010春季生活闘争・政策制度要求実現総決起集会
◆連合兵庫は3月6日(土)、神戸市中央区の東遊園地に構成組織・地域協議会から役員・組合員約2500名をあつめ、『2010春季生活闘争・政策制度要求実現総決起集会』をひらきました。また、集会には民主党各級議会議員が多数駆けつけ、激励の言葉を述べるとともに、今夏の参院選挙に兵庫県選挙区より再び立候補予定の『みずおか俊一』参議院議員が連合兵庫の支援決議に対する感謝と決意の言葉を述べました。
◆また、この集会に先立って、連合兵庫官公部門連絡会が労働基本権確立をめざして『2010春季生活闘争勝利総決起集会』を開催、なら びに交通運輸部門連絡会が「行過ぎた規制緩和 を是正し、安全輸送と生活を守ろう」を合言葉に車両パレードをおこない、市民に連合の主張をアピールしました。
◆さらに、集会にあわ せて女性委員会(永井:委員長(UIゼンセン同盟))が、3月8日の国際女性デーにむけて全国的取組みに呼応し、神戸三宮のセンター街入り口で、女性デーの意義や男女共同参画の推進を訴えたアピールビラ を配布しました。
小山:集会議長 |
◆決起集会は、土肥:事務局長代行の司会で幕をあけ、集会議長に小山:神戸地域協議会副議長(兵教協)を選出。「すべての労働者に春季生活闘争の成果が及ぶよう、国民的たたかいとして取組み、賃上げ・雇用確保を勝ち取っていこう!」と議長就任あいさつをのべ、つづいて主催者を代表して森本:連合兵庫会長があいさつに立ちました。
主催者あいさつ 連合兵庫会長:森本洋平 ◆連合兵庫2010春闘総決起集会に結集された仲間の皆様、寒い中大 変ご苦労様です、連合兵庫の森本です。主催者を代表し、会場に終結された全ての働く仲間の皆さんに連帯のご挨拶を申し上げます。 ◆2010春闘も、いよいよ最大の山場を迎えようとしています。 ◆今年の春闘は昨年の8月に政権交代が実現して、初めて取り組む春闘であり、労働組合としてより一層の社会的責任と全ての働く仲間の期待に応えなくてはならない、極めて重要な春闘であります。 ◆従って、連合は今まで以上に、その社会的責任を自覚した要求内容として、雇用最重点、賃金カーブ維持という極めて的を絞った、最低限の取り組み内容としており、全ての働く者の声の代弁者として、不退転の決意で交渉に臨みたいと考えております。 ◆そのような意味で、今年の春闘を一言で言うならば、「市場原理主義から決別し、経済社会の復元を目指す」という、今日までの春闘とは大きく変化させた、まさに春闘取り組みの舵を大きく切る、ターニングポイントにするべく構築されています。 ◆今、日本はデフレ経済の影響で、われわれ労働者の雇用と生活は、危機的状況にあります、にも係わらず経営側は「総額人件費抑制」の姿勢を崩さず、「定昇凍結」「賃金水準の見直し」まで主張するなど、経営者としての社会的責任を放棄する発言を繰り返しています。 ◆このような経済・雇用状況を生み出した原因は、前政権の「新自由主義経済」運営による失政であり、行き過ぎた規制緩和と過度の競争社会の追及で、日本社会は「底割れ」の状況となっています。 ◆今、求められているのは利益中心・株主中心主義から、働く者を大切に し、連帯と協力のぬくもりのある社会への転換であって、安心・安定の社会作りです。そのためにも社会を構成する勤労者・生活者への「着実な人への投資」が求められていると思います。 ◆そのために、連合は今春闘で「三つの歪の是正」に取り組んでまいりたいと考えています。 ◆一つは、内外需バランスの歪の是正です、過度の外需依存型経済から、内・外需バランスのとれた経済運営に是正することです。 ◆二つには、配分の歪の是正です、株主重視、内部留保優先配分から、生産性原理にもとづいた適正な原資配分への是正です。 ◆三つには、雇用の歪の是正です、正規労働者と非正規労働者の人員推移を見れば一目瞭然であり、この状況を是正することにあります。 ◆このことは、連合運動として目標に掲げる、「労働を中心とした福祉型社会」の実現に向け、その牽引役としての役割を果たしていこうとする考え方からであります。 ◆さらに、景気回復・デフレ脱却・雇用危機克服に向けた、新年度予算案や、税制改正・労働者派遣法・雇用保険法の改正、雇用創出や安心の社会保障改革、仕事と家庭の両立支援など、政策制度課題の実現と合わせて、「労働条件闘争と政策制度実現」の取り組みを「車の両輪」として、総合生活改善闘争を強力に進めてまいります。 ◆一方で、国民が期待しているのは、将来不安を払拭し安心して働き暮せる社会の実現であり、自律的で持続可能な経済成長をはかることであります。 ◆そのためには政局が再び混迷することのない安定した政権でなければなりません。その意味からも今年夏に施行される第22回参議院選挙は大変重要な位置づけとなります。 ◆ご案内のように、非常に厳しい状況が予想されますが、今期からの新たなキャンペーンである「希望と安心の社会づくり」を目指し、連合兵庫は信念をもって取りくんでいくことを申し上げておきます。 ◆兵庫県選挙区から民主党は2名の公認候補者を立てての戦いとなりますが、私たち連合兵庫は一昨年11月に「水岡俊一」一本で推薦し戦いに臨むことを確認しております。 ◆今日も出席していただき後ほどご挨拶を受ける予定ですが、民主党公認、兵庫選挙区組織内候補「水岡俊一」候補と、各産別推薦の比例区候補の完全勝利を果たすために、私たち働く仲間一人ひとりが社会を変えるんだという意識をもって行動を巻き起こすことを提起しておきたいと思います。 ◆以上、今日まで「反転攻勢」してきたことが実感できる年とするため、2010春闘を全力で戦うことと、来る参議院選挙の「水岡俊一」必勝に向けて、絶大なるご支援をお願い申し上げまして、連帯のご挨拶とさせていただきます。共に頑張りましょう。ありがとうございました。 |
◆そのあと、辻:連合兵庫事務局長が情勢報告をおこない、「経営側は賃金カーブ自体は絶対的な ものではなく、賃金水準の見直しも必要だ、と主張しているが、これは全く経営者としての社会的責任を放棄した発言だ。しかし、企業業績はピーク時より低位にあるとはいえ、前年を上回っていることは確実で、状況は1年前より好転している。わたしたちは今春季生活闘争において、すべての働く人々の雇用と生活を守り、景気回復につなげていかなければならない。さらに政策制度の面でも、景気回復・デフレ脱却・雇用危機克服にむけた予算措置や、税制改正、 労働者派遣法・雇用保険法の改正、雇用創出や社会保障改革、仕事と家庭の両立支援などを進めるべく政府と政策協議しながら、『賃金・労働条件改善』と『政策制度要求実現』を『車の両輪』として、運動の相乗効果を高めながら総合生活改善闘争としてのたたかいを進めていかなければならない」と述べ、満場の賛同を得て情勢報告として確認されました。
◆国会情勢報告として松本剛明:衆議院議員(民主党兵庫県連代表)が登壇、新政権として予算案策定の経過報告をはじめ、 今夏の参院選挙にかける民主党の意気込みを披瀝、とくに参院選挙では兵庫県選挙区(定数2)に対して2人の公認候補を擁立することと、現職である水岡俊一:参議員の必勝を第一目標として取り組んでいくという方針を説明しました。
◆2010春季生活闘争決議について、松村:神戸地域協議会議長(情報労連)が決議文を朗読提案。組合旗を打ち振っての賛意表明で、採択されました。
連合兵庫2010春季生活闘争決議(案) 2010春季生活闘争は、いよいよ最大の交渉局面を迎える。 デフレ経済下におけるわれわれ労働者の雇用と生活は危機的状況にあり、不安は増すばかりである。しかしながら、経営側は、「総額人件費抑制」の姿勢を一層強めており、「定昇凍結」「賃金水準の見直し」まで主張するなど、経営者としての社会的責任を放棄している。 今春季生活闘争の課題は、私たちの生活と雇用を守り、景気をしっかりと回復させることである。これ以上の賃金水準の低下は断じて阻止しなければならない。企業業績は、ピーク時に比べてまだまだ低い水準にあるものの、前年を上回っていることは確実である。「状況は1年前より好転している」ことに確信をもち、「賃金カーブの確保」を最低限の取り組みとし、不退転の決意で交渉を強めていく。 また同時に、非正規労働者を含め、すべての労働者を労働条件交渉・協議の枠内に入れ、2010春季生活闘争をすべての働く者の闘いとすべく取り組み展開することを提起している。これは、労働運動にとって必須の課題である。 さらに、景気回復・デフレ脱却・雇用危機克服に向けた予算措置や、2010年度税制改正、労働者派遣法・雇用保険法の改正、雇用創出や安心の社会保障改革、仕事と家庭の両立支援など、政府との政策協議の充実をはかりながら、「2010春季生活闘争における賃金・労働条件改善の取り組み」と「政策・制度実現の取り組み」とを「車の両輪」として、運動の相乗効果を高めつつ、総合生活改善闘争を強力に進めていく。 2010春季生活闘争も、いよいよヤマ場を迎える。連合兵庫・構成組織・地域協議会が一体となり、連合本部・構成組織・共闘連絡会議を中心に、納得できる回答を引き出す闘いを進め、その成果を未組織労働者の賃金・労働条件へと波及させるとともに、法定最低賃金の水準引き上げに繋げよう。 「ニッポンの原“働”力・連合」は、すべての働く者とその家族の幸せの実現に向け、職場・地域から構成組織・地域協議会の総力を挙げて最後まで闘い抜くことを決議する。 2010年3月6日 連合兵庫2010春季生活闘争・政策制度要求実現総決起集会 |
◆第22回参議院選挙必勝決議について、大槻:連合兵庫副会長(自治労)が決議文を朗読提案。組合旗・幟を振っての賛意表明で採択されました。
第22回参議院選挙必勝決議(案) 規制改革・構造改革の名の下に進められた、労働・生活の場での行き過 ぎた規制緩和と市場原理主義の弱肉強食の経済活動は、将来の生活不安だけではなく、今日の生活もままならない多くの労働者を生み出している。 また、社会保障制度の負担増と給付削減が繰り返され、医療、年金、介護、公的扶助、子育て支援等をはじめ、雇用不安に対するセーフティーネットは機能不全に陥っている。 昨年夏の第45回衆議院選挙における政権交代は、民主党を中心とする新しい政権に、これからの日本、安定した雇用システムや安心できる社会保障の仕組み、内需主導型の経済システムの再構築、安心と安全、そして公正と連帯を重んじる社会の実現を期待したものである。 今、国民、県民が期待しているのは、将来不安を払拭して、安心して、働き暮らせる社会保障制度の充実であり、その結果としての自立的で持続可能な経済成長をはかることである。 政策と政治の転換は、政局が再び混迷することのない政権の安定の中でしか生まれないのは明らかであり、今夏の参議院選挙は大変重要な位置づけになる。 連合兵庫は、組織内候補である、兵庫選挙区「水岡 俊一」予定候補、および産別推薦の比例区予定候補の必勝を果たすために、私たち組織された労働者一人ひとりが意識をもって、社会を、政治を、変える行動を職場・地域から巻き起こすことを今集会の名において決議する。 2010年3月6日 連合兵庫参議院選挙勝利・政策制度要求実現総決起集会 |
◆参議院選挙必勝決議を受けて、兵庫県選挙区(民主党公認)予定候補者:「みずおか俊一」さんが決意表明に登壇。
「先日、民主党本部で公認を決定していただいた。これをもって本格的に再選いただくための活動を展開していくことが出来ます。それぞれの産別ご出身の10名の連合組織内比例代表予定候補者と力を合わせ、全員当選して新政権の安定基盤を築き、必ずや皆様方のご負託にお応えしてまいります。こんどの政権交代は平成維新とも呼ばれ、明治維新と比較されることがありますが、あの時の明治政府も最初は不慣れもあってなかなかスムーズには政治運営が出来なかった。が、しかし、そうであっても誰一人、徳川幕府の時代に後戻りしたいとは思わなかった。したがって、この民主党を中心とした新政権も、多少のもたつきなどあっても時代を後戻りさせることなく、明るい未来にむかって前進していきたいと思っています。国民の生活が第一の政治をモットーに邁進して参ります。よろしくお願いいたしま
す」
と力強く述べて、満場の歓声を浴びました。
◆集会の掉尾を飾って多禰:青年委員会副委員長(基幹労連)と青年委員会幹事会メンバーのリード による『連合兵庫2010春季生活闘争勝利! 政策制度要求実現!連合推薦の参議院選挙候補者の完全勝利!』アピール行動シュプレヒコールを全参加者でおこない、◆つづいて、森本:会長がリードして参加者全員でガンバロー三唱。各闘争勝利を誓い合いました。
ともに生きる社会の創造へ公共サービス基本条例の制定を
連合兵庫官公部門連絡会総決起集会ひらく
◆連合兵庫総決起集会に先立ち、3月6日(土)、官公部門連絡会(大槻:委員長(自治労) )が、現在の日本の閉塞状況から脱却するには付け焼刃の景気浮揚策では充分でなく、従来の財政構造改革路線を完全に転換し、環境・エネルギー、教育や医療を中心とした公共サービス部門に戦略的な投資をおこない、経済構造を大転換させるとともに、配分構造を是正し、社会システムを再構築していくことが最重要として、『公共サービス基本条例』の制定をもとめて部門連絡会として総決起集会を開催しました。
◆森本:連合兵庫会長あいさつ
激励あいさつ 連合兵庫会長:森本洋平 ◆大変ご苦労様です。今年も総決起集会に大きなご協力をいただき御礼申し上げます。
◆今年の春季生活闘争は政権交代後初めての春闘ということで、その社会的責任と期待は極めて大きい。 ◆1990年代のバブル時期は後に「失われた10年」と言われましたが、続く2000年からの10年間は競争至上の新自由主義により「壊された10年」となってしまいました。 ◆したがって、2010年はまさに「世直し春闘」として社会復元の春闘にしたいと考えます。 ◆念願の政権交代は成りましたが、この民主党を中心とした新政権には、従来の自民党とは違う、国民主体の政権運営をしてほしいと強く願っています。 ◆政策も、「財政構造改革」路線をから脱却し、環境・医療・教育・エネルギーなど戦略的な投資で、経済構造と配分構造を是正すべきです。
◆昨年「公共サービス基本法」が成立した、この流れを止めさせない。 |
◆決議
ともに生きる社会の創造をめざして 公共サービス基本条例の制定を求める決議(案) 「本当の国民主権の実現」と「内容の伴った地域主権」を政策の二本柱として発足した鳩山内閣は、マニフェストに掲げた政策の推進等、業界・団体への利益配分を優先してきた自民党を中心とする政権とは異なる、国民を主体とした政権運営に乗り出した。 日本の現在の危機から脱却するには、当面の景気浮揚策だけでは充分ではなく、従来の財政構造改革路線を完全に払拭し、環境・エネルギー、教育や医療をはじめとした公共サービスなどに戦略的な投資を行い、経済構造を大きく転換するとともに、ゆがんだ配分構造を是正し、社会的な枠組みを再構築していく以外ない。民主党を中心とした新政権のもとで、労働を中心とした高度福祉社会という明確な将来像をすえ、その実現に向けた政策を一刻も早く確立していく必要がある。 われわれは、格差社会からの脱却と、共に生きる社会の実現を目指し、2010春季生活闘争を皮切りに、次の闘いに全力を上げる中で、公務・公共サービスのあり方をはじめとした日本社会の将来を創造する活動をすすめる。 1.すべての公共サービス労働者の生活の維持・確保と格差の是正をはかる 2.良質な公共サービスの実現に向け、そのあり方を再構築する。とりわけ、公共サービス基本法の制定を受け、すべての自治体において「公共サービス基本条例」の制定をめざす。 3.公務員制度の抜本改革と公務における労使・労働関係の改革を推進する いま、大きな歴史的転換期を迎えようとしている。 すべての公共サービス部門にたずさわる当該労働組合として、効率と競争最優先の価値観から、公正と連帯を重んじる社会の実現をめざす連合の取組みに結集し、働きがいのある人間的な労働を中心とする「ともに生きる社会」の創造と、それを支える公共サービスの実現にむけて総力を上げることをここに宣言する。 2010年3月6日 公共サービス基本条例制定!連合兵庫官公部門連絡会総決起集会 |
行き過ぎた規制緩和の是正をもとめ交運労協が車両パレード
◆行過ぎた規制緩和によって過当競争が生み出され、生き残り競争を強いられた企業によって安全運行がなおざりにされる危険を回避するため、運輸行政の見直し、制度の是正をもとめ、兵庫県交運労協(平田:議長(都市交))がトラック・タクシーなど30台を連ね、神戸市内をパレード走行し連合兵庫・交運労協の主張をアピールしました。
激励あいさつ 連合兵庫会長:森本洋平 ◆大変ご苦労様です。今年も総決起集会に大きなご協力をいただき御礼 申し上げます。
◆今年の春闘は政権交代後初めての春闘ということで、その社会的責任と期待は極めて大きいものがあります。 ◆1990年代のバブル時期は後に「失われた10年」と言われましたかが、続く2000年からの10年間は競争至上の新自由主義により「壊された10年」となってしまいました。
◆行き過ぎた規制緩和と競争主義によって交通運輸も潰された。
◆昨年政権交代し「タクシー適正化・活性化特別措置法」が成立。
◆政権側組織として、責任と期待を自覚し、政策実現に取り組んでいきたいと思います。 |