森本洋平会長ブログ.com
10/01/21(木) 公約実現へ
◆いよいよ、150日間に及ぶ第174回通常国会が開会いたしました。予想どお りというか、予定どおり というか、政治資金問題のやりとりが先行していて、肝腎の経済・雇用対策の論議が少ないように思えてなりません。
◆たしかに政治資金問題は政治不信をまねきかねない非常に重要な問題です。加えて現職国会議員などが逮捕されることは極めて遺憾と言わざるを得ません。今は事実関係が明らかにされるよう捜査を見守りたいと思いますが、同時に民主党の適切かつ捜査への全面的な協力を期待しておきたいと思います。
◆民主党は「国民の生活が第一」を掲げて政権交代をなしえたのですから、今国会でその真価がとわれることとなります。新しい社会の創造と持続可能な日本社会を実現するための将来像を示さなければなりません。そして国民の期待に応えるべく生活の安定と安心・安全な社会づくりをめざさなくてはなりません。
◆是非とも、政府と与野党の皆さんには、建設的な政策論議で国民の負託に応える国会としていただきたいと思います。連合は「労働を中心とした福祉型社会」の実現を目指して、「経済対策」「雇用対策」「社会保障政策」を三本柱として引き続き政策制度課題の実現に取り組んでまいります。
◆今国会の提出予定の政府法案は、約60本と絞り込んでいるようですが、その中には私たちが求めていた政策課題も多くあります。「地方分権に向けた法案」「高校授業料の無償化」「雇用保険法の改正」「子供手当ての支給」「労働者派遣法の一部改正」などなど、目が離せない法案が多くあります。
◆予算案の年度内成立を目指して論戦が行われると思いますが、政治資金問題で国会が空転しない限り2月中旬から3月一杯が大きな山場になると思います。
仕事の関係で国会のテレビ中継を見ることは中々出来ないと思いますが、新聞やテレビニュースに注目しておきたいと思います。
◆勿論、この間に春闘も始まります、日本経団連の2010年版「経営労働政策委員会報告」も出されました。相変わらず総額人件費抑制という従来の発想から抜け出てなく、ミクロの論議に終始しているようです。このような使用者側の考え方に負けることなく、しっかりと取りくんでまいります。
◆今日の言葉 「百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)」
話を何回も聞くより、自分の目で一度見る方が正確にわかるという意味。
知識として知っていても、それが真実かどうか実践してみれば納得できるもの。CDやDVDなどは、「百見は一聞に如かず」ということになるのでしょうか。
(森本洋平)