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連合兵庫ユニオン第5回定期大会

『組織拡大強化・雇用維持安定』をめざして!

連合兵庫ユニオン第5回定期大会ひらく

 

 

◆連合兵庫ユニオンは、12月5日(土)・6日(日)に、城崎の「まつや」で第5回定期大会をひらきました。

◆役員、代議員あわせて41名が出席し、この1年間の活動について報告と総括をおこなうとともに、向後1年間の活動方針を決定、あわせて新年度役員を選出しました。

◆大会は元田副委員長(東播ユニオン)の司会で、小林執行委員(但馬ユニオン)が議長をつとめ、冒頭、松島委員長(明石ユニオン・日工)・辻事務局長(連合兵庫)があいさつにたちました。

 

 

 

松島 雅也:ユニオン委員長 

 

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 日本国内の景気という面では徐々に上向いているというものの、最近になって急激な円高や株価の低下で二番底が危惧されております。われわれ中小にとっても非常に厳しい状態が続いており、景気の回復が実感できるような状況ではないと思います。

 鳩山政権には、積極的に労働環境や社会環境を含む生活環境の改善取り組みをすすめていただきたいところです。連合兵庫ユニオンとして民主党政権に期待する事は、中小におけるさまざまな環境改善に一刻も早く取り組んでいただき、中期的な視点から日本の進路のあり方を正していかなければ、日本の発展はないものと思うところであります。

 連合兵庫ユニオンも現在23組合844名の加盟組織となっております。まだまだ十分な活動ができていないと反省をしているところですが、年間を通じてできる限り、地協を通じて単組まわりもさせていただきたいという思いから、今年も何単組か訪問させていただきました。連合兵庫の方針を基調として、地域で顔の見える活動をしてまいりたいと考えております。 

 去る10月28日に連合兵庫の結成20周年記念の第12回の定期大会が開催され、向こう1年間の方針が決まりました。それを受けて、連合兵庫ユニオンの基本方針も本日のこの大会で議論をお願いしたいと思っております。

 これからはじまる春季生活闘争については、連合方針としては早々とベアの統一要求の見送り方針が打ち出されました。格差社会からの脱却を運動の重点に置き、組織強化の活性化や勤労者・生活者の安心安定・ワークライフバランスの実現にむけた取り組みを行っていかなければならないと考えています。

 連合兵庫ユニオンは、連合本部の方針に基づき、企業の枠を超えて働く仲間の連帯と団結で、労働条件や職場環境の改善・組織拡大に取り組んで参ります。 

辻 芳治:連合兵庫事務局長

 

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 連合は結成して20周年ということで、20年間の連合運動の中で結成時に目標としたことがどれだけ進んだのかということと、何ができていないのか等、そんなこともプロジェクトをつくり取りまとめをし、これからの連合運動を考えていくうえでの提言をまとめました。

 連合兵庫としては、まだまだ展開しきれていない状況ですが、結成時から長年の悲願でもあった「政権交代」が実現したことも全体で確認をしあいながら、これからの連合運動の発展にむけて新たなステージへの一歩を歩みだしたところです。

 その大きなキーワードになるのは、このユニオンの結成の目的でもあります「組織拡大強化」というところであります。ここ数年、雇用の多様化ということで非正規労働者が全雇用労働者の4割近くになろうとしています。連合は非正規労働者の組織化に力を入れていますが、まだ5%程度の組織率しかないということと、中小零細企業で働かれている皆様は、全雇用労働者の約半数にあたる約2500万人いますが、そうした中小零細企業に対する組織率は1.1%という状況であります。トータル的な組織率は全国的に18.1%で、兵庫県下でも20.4%となっています。

 産別、単組の事情で産別加盟にならない皆さんを中心にユニオンをつくっています。将来的には産別加盟をしていただこうということですが、20周年の提言では少し違った方向も検討が必要だという認識ですので、ご説明させていただきます。 

<連合への加盟形態の検討>

「単組の連合直加盟」については、産別の存在意義と求心力を低下させるとして慎重な議論が必要である。ただし、一定の規模が圧倒的に多く(100名未満の組織率1%)、従来の延長線上ではどこまでカバーできるのか、また、こうした企業にとって産業別組合の必要性はどの程度あるのか、組合費負担の公平性も含め、連合への加盟形態についての検討は避けては通れない課題と考える。(本部資料参照)

進んでいない中小零細の皆さん方の組織化をさらに進めるということからすれば、この視点の検討も避けて通れないという認識になっている状況であります。

連合を結成した目的は、働く者の立場にたった政策制度の実現ということでした。そのために政治を変えなくてはと、この間進めてきたわけですがこの20年の節目にその政権交代が実現しました。これはゴールではなくてスタートラインであり、その政策の実現力を高めるために民主党とどう向き合うのか、連合兵庫はもとより各地協で認識を持ちあいながら、県下各地の行政などに対してもアプローチしていかなくてはならないと考えております。 

◆つづいて小澤:ユニオン事務局次長が活動経過報告・会計報告を、後藤:ユニオン会計監査が会計監査報告をそれぞれおこない、満場の拍手で承認されました。

 小澤:ユニオン事務局次長 後藤:ユニオン会計監査

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◆取りまく情勢
(内容省略)
◆活動報告
(内容省略)
◆ユニオン加盟状況 
(内容省略)
◆会計報告
(内容省略)
 

 

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■会計監査報告
(内容省略)

 


◆つぎに「審議事項」に入り、第1号議案「2010年度活動方針(案)」を森本:ユニオン事務局長が提案、要旨次の内容が満場の拍手で決定しました。
  

森本:ユニオン事務局長 

 

 

 

■第1号議案[活動方針] 

 

2010年度活動方針(案)について

 

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  アメリカ発の金融危機による世界同時不況の影響で、企業業績は悪化し、非正規労働者の雇い止めが進み、その波は正社員の雇用にまで及んでおり、中小企業の多くが厳しい状況下で、合理化や倒産も多発している状況である。

 

 

 今こそ私たちは団結と連帯を強め「組織の拡大と雇用と生活の安定」に向けて取り組みを強化し、労働組合の力で職場を守り、格差社会を是正させなくてはならない。

 

 

 連合第11回定期大会の方針を受けて、連合兵庫は第12回定期大会で「組織の拡大強化」「政策要求の実現とワーク・ライフ・バランス社会の実現」「最低賃金の大幅な改定、労働条件の向上、ワークルールと雇用のセイフティネットの構築」「男女平等社会の実現」「参議院選挙の態勢強化」等の方針を決定した。

 

 

 連合兵庫ユニオンは、新しい時代の労働運動の発展を目指し、連合の進路に基づき、企業の枠を超えて働く仲間の連帯と団結で、共に力をあわせて労働条件、職場環境の改善に向けて取り組みを図ると共に組織拡大に向けて各地協・地域ユニオンと連携をとり積極的な活動を展開する。

 

 

【連合兵庫ユニオンの具体的な活動の推進について】

 

 

1.雇用の確保と労働諸条件改善の取り組みについて

 

 

 県内の景気動向は底を打ったと言われているが、依然として厳しい状況が続いている。数字の上では一部持ち直しが見られるものの、とりわけ中小企業はなかなか実感が持てないのが実態である。

 

 雇用情勢も一段と厳しい状況であり、中小企業で働く労働者の集まりであるユニオン加盟組織においても、多くの企業が厳しいコストの削減で、労使は厳しい状況下におかれ、雇用と生活不安が増大している。

 

 雇用不安は労働者にとって、生活不安に直結するもので、自らの職場を守り、企業の健全化(格差是正に向けて労使で働き方のルールを確立)に向けた取り組みが必要で、「雇用の維持安定」「労働条件の向上」の確立を図っていく。

 

 

①経営者に対して労働条件、雇用、経営施策(M&Aを含めて)等、労使における事前協議制度の確立をはかる。

 

 

②企業の経営施策を点検するため、経営分析などの活動を加盟組合が取り組めるよう弁護士、社会保険労務士などの専門的なアドバイスができる体制つくる。

 

 

③2010年春季生活闘争をはじめ、退職金改定、労働時間短縮闘争等に取り組むとともに各地協ユニオンと連携をはかり、加盟組織・組合員の労働諸条件の維持向上に向けて取り組む。

 

 

④加盟組合の賃金体系の整備、年齢による不当な格差改善に向けて「地域ミニマム運動」に取り組む。

 

 

2.組織の拡大・強化に向けた取り組みについて

 

 

 パート、派遣、契約社員の占める割合は全雇用労働者の3分の1にも増大し、職場の組合員の占める割合が全従業員の四分の三のラインを割れ、更には過半数割れを起こしている組合があると言われているが、組織率の低下はそのこと自体が組織の力の低下になり、その力量や法的資格は大きく下がり、組織の適切な対応が必要である。

 

 

 組織拡大・強化は最も重要な課題であり、地域労働運動の強化と発展に向けて、地場の未組織企業、当該業種の関連企業、パート、派遣労働者、有期労働契約者等の非正規労働者の組織拡大は重要である。

 

 

 連合兵庫、各地協・地域ユニオンと今後も連携をはかり取り組む。

 

 

3.組織の充実に向けた取り組みについて

 

 

 地域に根ざした運動をめざし、各地協・地域ユニオンと連携して地域活動の強化と加盟組合の相互交流と連帯に向けて取り組む。

 

 

①賃上げ、一時金闘争にあわせて各地協・地域ユニオンと連携して、各加盟組合を定期的に訪問し、情報交換をしていく。

 

 

②各地協の活動をメインにメーデー、春季生活闘争決起集会、平和行動に積極的に参加し行動していく。

 

 

③加盟組合員相互の交流と連帯を深めるため、「単組課題発表会」を実施する。また、家族を含めてのイベントを企画検討する。

 

 

④労働にかかわる法律改正等の学習会を実施する。

 

 

⑤情報の共有化を図るため「ユニオンニュース」を発行する。

 

 

⑥連合兵庫が毎年実施している「組織拡大実務者研修会」に積極的に参加する。

 

 

⑦連合兵庫の各種活動に積極的に参加していく。

 

 

⑧連合兵庫が推薦する各級議員選挙に対し、支援・支持していく。 

2005年11月20日躍進大会決議事項

 

 

[連合兵庫ユニオンの活動の基本と目標]

 

 

1.連合兵庫ユニオンは、連合兵庫の方針を踏まえて活動をすすめる。

 

 

2.連合兵庫ユニオンは、連合兵庫と連携し加盟組織・組合員の雇用の確保、賃金・労働時間など労働諸条件の維持・向上の実現に努める。

 

 

3.連合兵庫ユニオンは、定期的な労働諸法規などの研修をすすめ、産業構造・雇用形態の変化に対応する労使関係の構築を通じ、明るい職場づくりをめざす。

 

 

4.連合兵庫ユニオンは、構成組織・組合員間の交流・連帯をはかり、組織基盤の強化に努める。

 

 

5.連合兵庫ユニオンに個人で加盟する組合員は、それぞれが所属する企業単位の労働組合の結成をめざす。

 

 

6.連合兵庫ユニオンは、未組織労働者をはじめとする勤労者の労働問題に対する定期的な相談活動を行う。

 

 

7.連合兵庫ユニオンは、連合兵庫各地域協議会と連携し、地域活動に積極的に参加する。

 

 

8.連合兵庫ユニオンは、連合未加盟労働組合、未組織労働者との交流・連携をすすめ、連合兵庫ユニオンへの参加をはかる。

 

 

9.連合兵庫ユニオン加盟の企業単位の労働組合は、産業別労働組合への加入をめざす。 


◆第2号議案「2010年度予算案(内容省略)」、第3号議案「2010年度新役員の選出」について、森本:ユニオン事務局長が提案しました。

 

 

 <2010年度連合兵庫ユニオン役員> 

 

 

 

◆執行委員長◆

松島 雅也 (連合明石地協ユニオン・日工労組)

 

◆副執行委員長◆

松村 英洋 (連合神戸地域ユニオン・委員長)

清宮  豊 (連合北阪神地協ユニオン・委員長)

今村 英輝 (連合尼崎地域ユニオン・委員長)

畠中 光広 (連合西阪神地協ユニオン・委員長)

西村 勇人 (連合北播地協ユニオン・委員長)

古町 俊一 (連合明石地協ユニオン・副委員長)

元田  昇 (連合東播地協ユニオン・委員長)

高野 年信 (連合姫路地協ユニオン・委員長)

日谷 聖一 (連合西播地協ユニオン・委員長)

岩崎 清吾 (連合但馬地協ユニオン・委員長)

萩野 文夫 (連合丹波地協ユニオン・委員長)

澤西  勝 (連合淡路地協ユニオン・委員長)

金海 秀和 (連合兵庫JTUCユニオン・委員長)

土肥 淳二 (連合兵庫・事務局長代理)

伊藤 弘孝 (連合兵庫・副事務局長)

 

◆事務局長◆

森本 秀雄 (連合兵庫・組織部長)

 

◆事務局次長◆

小澤 雄司 (連合兵庫・組織担当)

 

◆執行委員◆

松井 信五郎(連合神戸地域ユニオン・事務局長)

草野 和昌 (連合北阪神地協ユニオン・事務局長)

橋本 武男 (連合尼崎地域ユニオン・事務局長)

西尾 賢一 (連合西阪神地協ユニオン・事務局長)

長谷川 英明(連合北播地協ユニオン・事務局長)

鎌田 好博 (連合明石地協ユニオン・事務局長)

山口 光一 (連合東播地協ユニオン・事務局長)

吉田 春夫 (連合姫路地協ユニオン・事務局長)

井上 昭彦 (連合西播地協ユニオン・事務局長)

小林 芳晴 (連合但馬地協ユニオン・事務局長)

大西 正樹 (連合丹波地協ユニオン・副委員長)

戎井 拓司 (連合淡路地協ユニオン・副委員長)

 

◆会計監査◆

岸本 浩一 (連合東播地協ユニオン・ハリマ化成労組)

後藤  登 (連合姫路地協ユニオン・三菱姫路地区連絡協議会)

 

 ◆最後に松島:ユニオン委員長が閉会のあいさつを述べ、全員で「がんばろう」を三唱して、大会の幕を閉じました。  

 

 

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