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第5回セイフティネットワーク研修会

安心・安全な職場!働く者の心の健康を!

第5回セイフティネットワーク研修会をひらく 

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◆連合兵庫安全衛生委員会は(財)兵庫勤労福祉センターと共同して、12月1日(火)~2日(水)の2日間、第5回セイフティネットワーク研修会を『尼崎ホテルポップインアミング』で開催しました。

◆連合兵庫所属の労災指導員をはじめ、構成組織や地域協議会の労働安全衛生担当者など49名の参加を得て、講演・分科会・工場見学で労働安全衛生についての知識を深めました。

 

 

 

◆土肥:連合兵庫事務局長代理が司会をつとめ、冒頭にセイフティネットワーク研修会の趣旨を説明しました。次に、来賓としまして連合総合労働局雇用法制対策局の金田:部長と、兵庫労働局の家本:安全課長よりご挨拶をいただきました。 

 

 

連合兵庫 土肥淳二:事務局長代理 

昨年の経済雇用状況の悪化もなかなか改善の兆しがみえていない中、今年は昨年と比べると更に悪くなって skensyukai02.jpg いるのではないかといわれております。
最近の厚生労働省の発表では、派遣労働者の数が増えてきておりそんな中労働基準法が改善され、さらには派遣法についても改正議論がはじまってきている状況であります。 
非常に先行き不透明感がまだ脱しきれない状況の中で、先般、連合兵庫として兵庫県に対して「緊急雇用対策」の要請書を知事に提出しましたが、兵庫県が今一番の問題としているのが「自殺者に対する対策」であるとのことでした。全国では年間3万人以上といわれている自殺者ですが、兵庫県では震災以前は600~700人だったのが、今では1000人を切ることがない状況になっているとのことであります。
そんな現状をふまえて、今日の大きなテーマであります「メンタルヘルス」の問題は自殺という行為につながる大きな問題であります。
メンタルヘルス対策については、この労働安全衛生に関わる研修会や、春に開催しております兵庫県経営者協会と連合兵庫共同の研修会の中でもテーマとして取り上げてきました。
本日の研修会で再度この問題について考えていっていただければと思います。

 


連合 総合労働局 雇用法制対策局:金田光弘部長 

このような地方  の研修会に参加させていただくのは初めてで、皆様と一緒に学んでいきたいと思っております。  skensyukai03.jpg
昨年秋から今日までの間にアメリカの金融危機による世界同時不況ということによって、我が国はいまだ深刻な経済雇用危機から回復できておりません。
雇用・就労環境も大きく変化しつつあり、また生産調整等で賃金や総労働時間にも影響がでているという状況であります。しかし、環境に変化があったとしても労働者が働く現場の安全がおろそかになることは許されません。
連合本部としてもこの間、政府に対して労働災害の要望やメンタルヘルス対策の一層の充実ということを求めてきています。さらに、労災補償基準適用の拡大の他、労災防止指導員の活動の活性化についても要求をしてきています。
先般10月に各構成組織や地方連合会から約140名の参加で「全国セイフティネットワーク集会」を開催しました。その中では、リスクアセスメントやメンタルヘルス対策等、おもに災害発生を予防する観点での講演や分科会を行うとともに、災害が発生したときの対応や労災の認定等の認識を深めあってきました。
今回の研修会を通じて、安全衛生についての理解を深めていただくとともに、連合本部・各構成組織・地方連合会の連携を深め、安全衛生活動の活性化や推進の向上にむけて取り組んでいきたいと思っています。  


兵庫労働局 安全課長:家本和宜氏

日頃から兵庫県内で働く労働局の皆様の命と健康を守るためにご尽力いただき感謝申し上げます。労災の skensyukai04.jpg 発生状況は、全国的に兵庫県は減少傾向であります。
しかし、死亡事故等も発生しているということで、労働局は「年末建設業死亡労働災害撲滅運動」を展開しているところです。ストップザ建設死亡災害を合言葉で、各監督署はこれから年末にかけて安全衛生指導を集中的に行い、こういう状況であるということを皆様にぜひご理解いただきたいということでこれからもすすめていきたいと思っております。

兵庫労働局では、24年度にむかって死亡災害件数を20%減少させ40人以下にとどめたいということと、急病4日以上の災害については4500人以下にとどめたいと考えております。
その切り札として、リスクアセスメント制度を導入していただきたいです。昨年度から各事業所にアンケート調査を実施させていただいておりまして、その結果約半数の事業所でリスクアセスメント制度を導入していただいている状況であります。
このリスクアセスメント制度を導入していただければ、必ず労災は減少していくと思いますので、皆様の事業所におかれましても安全衛生活動のひとつとしてぜひ導入していただきたいと思っております。 

 <1日目>

■講演   

『企業におけるメンタルヘルス対策』

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講師

長見 まき子 氏

(関西福祉科学大学大学院福祉学研究科・健康福祉学部 健康化学科・潤教授)


■分科会

  skensyukai06.jpg Aグループ

『心の健康問題・労災長期休業』

講師

西野 方庸 氏

(連合大阪労働安全衛生センター)

 

 

 

Bグループ

『県内における労働災害状況』

講師

高岡 拓史 氏

(兵庫労働局安全 skensyukai07.jpg 課安全専門官)

 『労災防止指導員のあり方と心得』

講師

市川 佳子 氏

(連合本部雇用法制対策局局長)

森本 秀雄 氏

(連合兵庫組織担当部長)

 

 

 

 

<2日目>

 

●工場見学 skensyukai08.jpg

◆朝食を済ますと直ちにバスで移動し、西宮市にある『森永乳業株式会社』の視察にむかい、有井:近畿工場長から歓迎のあいさつをいただきました。

『会社概要の説明』久世:近畿工場製造部長

『労働安全衛生の取り組み』波多野:安全担当の説明をいただきました。

◆説明会のあとグループごとに工場内をまわり、乳製品ができるまでの工程を見学させていただきました。 skensyukai10.jpg

◆一通りの  見学を終え、昼食後に意見交換会を行いました。各グループにわかれて、工場見学をした中で「参考になる点」「改善したほうがいい点」をそれぞれ3点ずつあげて、発表しあいました。ある班からは、「積み荷の高さ」を改善されてはとの意見があり、それに対して会社側から「十分 skensyukai09.jpg に認識しております。しかし工場の敷地面積は昔から変わらないが、新しい機械等が導入され、空きスペースが少なくなってきているのが現状です。ご指摘いただき  ましたことを再度会社内で話し合い改善にむけて取り組んでまいります」との返答がなされるなど、有意義な意見交換会となりました。

 

◆閉会にあたって、森本:連合兵庫組織担当部長が「職場にもどり、2日間の日程で学んだことを皆さんに伝えていってください」と締めくくりにあいさつを述べ、全プログラムを終了しました。