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09「女性セミナーIN多可」を開催

2009女性委員会『女性セミナーIN多可』

「多可町」の男女共同参画について交流

◆連合兵庫女性委員会では、年間活動方針の一環として、例年、兵庫県内の 091017semina0686.jpg 各自治体を訪れ、それぞれの地域の男女共同参画施策について意見交換をし、あわせて、その地域ならではの特色ある伝統文化などに触れながら、セミナー参加者の異業種交流を深めてきました。

◆今年で8回目となる今回は、10月17日(土)に、参加者53名で兵庫県北播地域の『多可町』を訪れ、多可町の男女共同参画について意見交換をしたのち、多可町の誇る日本一の手すき和紙『杉原紙』の研究所ほかを見学し、さわやかな秋の一日を過しました 091017semina0723.jpg

◆今回のセミナー開催については、連合北播地域協議会をはじめ、地元多可町の町議会議員の皆さま、および多可町役場の皆さまのご尽力により実現いたしました。この場をかりて、御礼を申し上げます。

◆当日は天気が心配されましたが、雨に降られることもなく、参加者たちは、午前8:30すぎにJR姫路 091017semina0680.jpg 駅をチャーターバスでセミナー第1部の会場となる『エコミール加美』に向けて出発。約1時間30分をかけ  て現地に到着しました。

◆10時30分より始まったセミナー第1部は、西嶋:女性委員会事務局長(兵教協)の司会・進行で幕をあけ、本セミナーの趣旨説明のあと、主催者を代表して永井:女性委員会委員長(UIゼンセン)があいさつに立ちました。

 

 

 主催者代表あいさつ

連合兵庫女性委員会
091017semina0689.jpg 委員長 永井 幸子

◆本日のセミナーは、お天気が心配されましたが、このように大勢の方々にご参加いただき、うれしく思っております。
 また、このセミナー開催については、連合北播地域協議会をはじめ、多可町の関係者の皆さんにご協力をいただきましたこと、こころより感謝致します。

◆今年は、夏の衆議院議員に始まり、選挙の年となっております。
本日お世話になります多可町でも来月に選挙を控えておられますし、その他の自治体でも、これから選挙がおこなわれるところが多数あるようです。 

 ある候補者のこんな言葉を耳にしました。
「私は、地元生まれの地元育ちです。だからこそ、地元のみなさんのことは私が一番よく分っております。」
 しかし、地元といっても様々な生活形態の人々が暮らしているので、それぞれのニーズを把握していくことは、たいへん難しいことだと思うのです。

◆このことは、私たち労働組合の活動においても同じことが言えます。
私たちも、組合員の様々なニーズをさぐり、声にならない声を聞きながら、それを政策として提案・実現していかなければなりません。
それは、たいへん困難ですが、一番大切なことだと思います。

 もちろん、自分たちの思いが伝わらない、要求していることと違うと嘆く前に、私たち一人ひとりが声をあげていくことも必要です。
働く人たち一人ひとりの思いや声を真摯に受け止め、それらを市・町・県・国に伝える橋渡しをするのが、労働組合の役割ではないかと思います。

◆連合兵庫女性委員会の「女性セミナー」では、毎回、自治体を訪問しておりますが、このような場は、自治体と労働組合をつなぐよい機会です。
 
本日のセミナーでは、多可町における男女共同参画について詳しいお話がお聞きできると思います。それに加えて、セミナー参加者の皆さんの異業種交流を深めていただくために、午後には楽しい体験行事も予定しております。

 そろそろ紅葉も始まったさわやかな季節です。今日一日のセミナーを実りあるものにして下さい。

 

◆つづいて、本セミナーのためにかけつけて下さった来賓の方々のご紹介と挨拶にうつり、地元多可町を代表して、戸田町長より歓迎のご挨拶をいただきました。

 地元歓迎あいさつ

多可町長 戸田 善規

本日はようこそ多可町へお越しくださいました。 091017semina0696.jpg

◆多可町は、平成17年に旧中町、旧加美町、旧八千代町の3町が合併して誕生しました。人口は約25000人、町の面積は185平方キロメートルで、そのうち山林の面積が約80%を占めております。

◆さて、男女共同参画についてですが、男女共同参画条例については、旧加美町では制定しておりました。
 
その時には、住民の皆さんが中心となって条文作成から熱心に取り組んでいただいた経緯がありましたので、多可町としても早く条例をつくりたいとの声があがっております。

 ただ、条例は、作ればよいというものではありませんし、中身と実効性がなければなりません。多可町においても、まちづくり基本条例とあわせて男女共同参画に関する条例について、住民のみなさんと十分に議論を重ねていくことが重要だと考えております。

◆三町が合併してできた多可町には、さまざまな特色がありますが、宮中の歌会始めにも使用されております日本一の手すき和紙と名高い「杉原紙」、また、日本一の酒米「山田錦」発祥でもあります。さらに、「敬老の日」発祥の町としても有名です。

 このように個性豊で魅力的な多可町で、今日一日を有意義にお過ごし下さい。

◆つづいて、地元連合を代表して、連合北播地域協議会の山本議長があいさつを述べました。

 連合北播地域協議会代表あいさつ

議長 山本 賢一

◆民 091017sejima0698.jpg 主党が政権与党となってから1ヶ月になり、現政府のかかげる補正予算が90兆円を越え、赤字国債の発行もやむをえないなど、難しい政権運営を余儀なくされています。
 
しかし、国民の鳩山政権への支持率は70%と高水準となっており、民主党政権への期待は大きいことがうかがえる。
 
国民の思いに応えるためにも、私たち連合は、民主党の支持団体として力をあわせていきたい。

◆さて、本日の連合兵庫女性委員会「女性セミナー」は、8回目の開催と聞いている。
 
「男女共同参画」がテーマということだが、私の出身組合であるJP労組では、男女が半々ですすめていくものではないかと考えているので、この「女性セミナー」は、女性の皆さんばかりということで、私としてはもっと男性を参加させた方が中身が充実するのではと感じた。
 
「男女共同参画社会」については、乗り越えなければならない壁がまだまだ多くありますが、これからも継続して、実現のための運動をすすめ、男女がお互いに平等について考え、職場や地域を変えていくことが大切ではないかと思う。

◆本日は、多可町からお二人の方より男女共同参画についてお話をいただくということだが、是非、率直な意見交換をしていただきたいし、このセミナーで得たことを、みなさんの組合活動にも活かして下さい。

 セミナーにご出席いただいた皆様(敬称略)

多可町    町長   戸田 善規

多可町企画情報課   西川 陽子

多可町議会       竹本 克之

              廣畑 幸子

連合北播地域協議会 議長 山本 賢一          

◆つぎに、多可町の男女共同参画施策についてのお話と意見交換に入りました。

■セミナー第1部 多可町の男女共同参画施策について■

◆多可町の男女共同参画計画について

 多可町役場企画情報課主査(男女共同参画担当)
 西川 陽子さん

091017semina0703.jpg 1.多可町の男女共同参画事業の推進について2.町民意識・実態調査の結果から
3.これからの男女共同参画事業の推進について

◆平成18年度に住民の皆さんが中心となって「多可町男女共同参画推進計画検討委員会」を設置。
 
計画策定のための協議をすすめていくなかで、平成19年の9月に、町民に対して意識調査を行い、その結果にもとづき、平成20年3月に、むこう10年間の推進計画を決定した。

■多可町男女共同参画計画の基本理念と基本目標■

   基本理念:一人ひとりが輝く男女共同参画社会の実現をめざして

   基本目標1 男女共同参画社会の実現に向けた意識の変革

   基本目標2 男女共同参画社会を担う人材の確保・養成

   基本目標3 働く場における男女共同参画の推進

   基本目標4 生活の場における男女共同参加・参画の推進

   基本目標5 女性がすこやかにすごせる社会の形成

   基本目標6 男女がともに安心して暮らせる生活環境の整備

◆住民意識調査から見えてきた多可町のすがた

  ・男性優位の考え方が根強く、女性の能力を発揮する機会が少ない
  
・女性自身の社会参画への意識・責任感が低い
  
・男女共同参画推進に関する研修の情報が不足している
 
などが挙げられる。

◆行政として、男女共同参画に対する意識啓発のための研修会の実施や、学校行事などへの男性の積極的な参加促進、家事サービス・育児サービスの充実などに努力していくことが必要だ。

◆多可町は、従来、三世代同居率が高かったが、時代とともに年々減少し、それに加えて人口減少という問題もある。

◆計画があるのに、なぜ条例が必要なのかと聞かれることがあるが、地域の皆さんに男女共同参画について常に意識してもらえるような条例を、住民と行政、議会が一体となってつくっていきたい。

◆男女がともに、地域における責任を分かち合う社会実現のため、男女共同参画条例の制定をめざして、これからも住民の皆さんを中心とした協議をすすめていきたいと考えている。

◆そのためにも、これから継続してすすめていく事業として、男女共同参画に関する講演会や、子育て中の女性を対象とした再就職セミナーの開催、女性のチャレンジ広場の開設をめざしている。

◆多可町議会議員の立場から

多可町議会議員 廣畑 幸子さん 

◆私と「男女共同参画」との出会いは、『育夫』という言葉を知った時 091017semina0708.jpg だった。
 
男性も、家事や身のまわりのことなど、自分のことは自分で出来るように「自立」しなければならない。
 
男性の「自立」が、男女共同参画につながっていると思う。

◆また、日々の生活の中で、「ご主人」「奥さん」という呼び方にも、男女共同参画について考えさせられる。私はできるだけ、「夫さん」と呼ぶようにしているが、まだまだ違和感をもっておられる方もいるようだ。

◆私は、大阪の天王寺からこの多可町に結婚とともに移り住んだが、知り合いのいない中で、さびしい思いをしていた。
 
そんな中、自分の子どもを通じて地域とのかかわりあいを持つようになった。
 
子どもが幼いときの「親子劇場」の運営にはじまり、学校にあがるようになると、PTAのコーラスなどにも参加し、どんどん自分の世界が広がっていった。

◆さまざまな会に顔を出す中で、せっかく参加するのだから何か発言しようと心がけていたところ、PTAの役員を引き受けることになり、それがきっかけで議員に立候補しないかというお話をいただいた。
 
地域では、まだまだ男性社会だったので、女性が議員になるということについて、実績のない自分が選挙に出ることに対して消極的な意見も多かった。
 
しかし、自分に声をかけて下さるということは、今自分が一番輝いている時ということなのではと感じ、平成11年度の世に言う「マドンナ旋風」の年に、立候補を決意した。

◆議員になるまでは、政治のことにはあまり関心をもっていなかった。
 
だが、女性議員として大きなことは出来なくても、地域の身近な住民からの声を聞き、それを議会や行政に反映させていくことが大切だと思い日々活動している。
 女性が自ら行動し、小さなことからでも関わっていくことで、遠い存在と思われがちな政治の世界が変わっていくのではないかと思う。

◆今日参加の皆さんも、地域の議員の方々にどんどん質問をし、注文をつけて下さい。それが議員を育てていくのです。

■意見交換■

質問:多可町男女共同参画計画の6つの基本目標の中で、一番力を入れて取り組んでおられる点は。
また、男女共同参画施策について、企業や労働組合との連携などはどうなっているのか。

答え:男女共同参画をすすめていくには、女性の理解が大切だと考えているので、基本目標4の「生活の場における男女共同参加・参画の推進」に力を入れている。具体的には、女性の再就職を支援する取り組みとして、女性の再就職セミナーを開催し、好評を得ている。企業や労働組合との連携については、これからすすめて行きたいと考えている。

質問:3つの町が合併して多可町になり、廣畑議員のほかに女性議員は増えたのか。

答え:多可町になった時の選挙で、女性議員は3名となった。来月の選挙では、同じく女性議員3名が立候補の予定だ。新人候補者もいるが、残念ながら男性だ。

◆スケジュールの関係で、意見交換の時間が十分に取れませんでしたが、セミナー会場と同じ施設内でおこなった『昼食懇親会』の場で、竹本議員、廣畑議員をはじめ、多可町の西川さん、北播地協の山本議員にも加わっていただき、ざっくばらんな雰囲気の中で交流を深めました。

 

■セミナー第2部 伝統和紙『杉原紙』見学・紙すき体験■

◆多可町には、多くの特産品や伝統工芸品がありますが、竹本議員より日本一の手すき和紙といわれる『杉原紙』の研究所をご紹介いただき、研究所の方々の親切な説明と指導のもと、参加者たちは、紙すき体験に挑戦し、世界にたった一枚のオリジナル和紙づくり を楽しみました。

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多可町伝統工芸品 「杉原紙」について

(多可町HPより)

091017semina0751.jpg ◆日本一の手すき和紙といわれる『杉原紙』の歴史は、7世紀後半にさか のぼり、奈良時代後半には「播州紙」として登場しました。
鎌倉時代には幕府の公用紙に用いられ、室町時代中期からは、広く一般にも使われるようになりました。
江戸時代半ばには、浮世絵や版画などにも使われました。

◆その後、明治時代の産業転換で機械化 091017semina0753.jpg がすすみ、一時は紙すきは途絶えてしまいましたが、杉原紙の美しさを後世に残そうと、昭和47年に町営(旧加美町)杉原紙研究所を設立し、伝統復活に成功しました。
現在では、毎年おこなわれている「宮中歌会始」の儀にも使用されており、兵庫県指定重要無形文化財・兵庫県指定伝統的工芸品となっています。

 

◆紙すき体験を終えた一行は、多可町を離れる前に、地元の素材をふんだんに使用した手作りアイスクリーム直売所に立ち寄り、多可町特産の酒造好適米「山田錦」をつかったジェラートなど、思い思いに舌鼓をうちました。

◆最後までおつきあいいただいた竹本議員、現地集合の参加者たちとお別れたしたあと、チャーターバスの一行は、早朝から終日にわたったセミナーを振り返りながら、解散地点のJR姫路駅への帰途につきました。