森本洋平会長ブログ.com
09/09/10(木) 社会は疲弊している
◆総務省から、4月~6月期の労働力調査(速報)が発表されました。それによりますと非正規雇用者数は47万人 減の1685万人となり、2003年以降で最大の減少幅、正規雇用者数の29万人よりも下落幅が大きいとのこと。
◆一方で、近畿の完全失業率は6.3%で、前年同月比1.8ポイント悪化した。近畿の完全失業者は17万人増の64万人、就業者数は29万人減の958万人。有効求人倍率は前月と同じ0.45倍で、17ヶ月ぶりに横ばいになった。
◆また、厚生労働省によると、4月時点の生活保護受給世帯数は120万世帯で、3月から1万1千世帯以上増加し、初めて120万世帯に達した。1992年度の59万世帯の2倍を超えている。特に昨年秋以降伸び率が著しいとのこと。
◆政府の、景気は底を打って今後回復に向かうだろうとの予測は信じられるのか。
新自由主義なる経済運営は何だったんだろうか、余りにも大きな犠牲を出してしまったのではないだろうか。自公連立政権の責任は大きいと思う。
◆小泉政権で構造改革の目玉閣僚であった、竹中平蔵さんはどのように見ているんでしょうか。この度、目出度くどこかの会社の役員になられたとお聞きしているが、今の日本の状況に対して何と言い訳をされるのでしょうか。
◆「格差のある社会は、活力のある社会だ」と言って、行き過ぎた規制緩和で私たちの生活は壊されてしまいました。金融工学なる言葉さえ生み出した経済運営は、余りにも現実と乖離した社会と、痛みだけを残してしまいました。
◆日本経済を立て直すことは至難の業でしょうが、民主党の新政権に期待したいと思うと同時に、拙速に結論を求めるのではなく、じっくり腰を落ち着けて将来に「夢と希望」の持てる政策実現を望んでおきたいと思います。
◆今日の言葉 「水は方円の器に従う(みずはほうえんのうつわにしたがう)」
人は、周りの環境や交友しだいで、よくも悪くも感化されてしまうということ。「方円」とは四角と丸のことで、水は器の形に合わせて四角にも丸にも変化することから、このように言われている。「韓非子より」(人は善悪の友による。)