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09連合兵庫・地協合同政策研究集会を開催
地域活性化にむけて『地方分権』を学習・議論!
09連合兵庫・地協合同政策研究集会ひらく
◆連合兵庫と各地域協議会、連合兵庫政策フォーラムは、連合がめざす『労働を中心とした福祉型社会』を実現するため、さまざまな角度から政策課題について研究することを目的として
、政策研究集会を開催しました。
◆昨年の神戸市での開催にひきつづき2回目となる今回は、7月12日(日)と13日(月)の二日間にわたって但馬地域の神鍋高原「名色ホテル」を会場に、約90名の仲間たちが、目前にせまった「政権交代」への期待を胸に熱い議論をくりひろげ、仲間同士の連帯をおおいに深めました。
連合兵庫事務局長代理 土肥 淳二
本研究集会には、連合兵庫フォーラムの各級議員の方々をあわせ、86名の出席を得ています。 |
◆次に、政策フォーラム代表幹事の森本連合兵庫会長が、主催者を代表してあいさつに立ちました。
主催者あいさつ 政策フォーラム代表幹事 森本 洋平 ◆昨年は神戸地協、今回は但馬地協のお世話で開催します。ここへ参ります道中に改めて感じましたが、やはり兵庫県は広大で、日本の縮図と評されているように瀬戸内から日本海側までたいへん多様な自然・文化・生活があります。各地域の特性などについても自由に議論していただきたいと思います。 ◆わたしとしましては会長就任直後より1つの希望を持っておりまして、それはこの連合兵庫フォーラムを機能強化し、議員の皆さん方との意見交換をつうじて地方としての政策立案能力を高めて行きたいと考えています。 ◆中央では政権交代が現実味を帯びてきていますが、果たしてマニフェストの現実性についてはどうなのでしょうか?そうした点についても、連合兵庫フォーラムは一定の役割を果たしていけるのではないかと思っています。 ◆消費税問題をどう見るか。地方としては交付税が欲しいし、そのための財源が必要です。また、高速道路無料化についても、環境への影響は? 安全性は? 原油確保の問題はどうなっていくのか? 問題はそう単純なものではないように思います。 ◆さらに、地方では盛んに地方分権ということが言われているが、いったい何をもって地方分権と言うのか。地方でできることは地方でやろうというのが基本姿勢だが、たとえばハローワークなどは正に地方的問題を取り扱っているわけで、こういうものは地方に移譲してもらったほうが良いのではないか。 ◆税源・財源・権限移譲だけで良いのか。国の出先機関との関係はどうするのか。地域の行財政改革の進め方も課題としてある。今回の会合だけでは議論しきれないが、こうした諸問題について当フォーラムとしても方向性を見出していきたいと考えていますので、今後とも皆さん方のご協力をお願いいたします。 ◆さて、中央の政局は混迷をきわめ、麻生内閣は末期的症状を呈しています。折から本日は東京都議会選挙の投開票日にあたっており、世論調査では民主党支持32%・自民党支持21%と報じられ、民主党の第1党躍進は確実視されています。麻生首相の腹の内は読み切れませんが、どうやら8月選挙の可能性が高いようです。今夜はテレビに釘付けで安眠できそうもありませんね。 ◆なにはともあれ、この2日間、みっちり勉強と議論を積み、それぞれの地域へ戻られたあとは政権交代選挙に熱い熱い戦いを展開していくことになります。政権交代で『国民の生活が第一の政治』を実現するため、地方の力を発揮していきましょう。 |
◆つづいて、開催地である但馬・丹波ブロックを代表して、連合兵庫但馬地域協議会の岩崎議長が歓迎のあいさつを述べました。
開催地歓迎あいさつ 連合兵庫但馬地域協議会 議長 岩崎 清吾
◆ここ但馬は面積は東京都とほぼ同じ大きさで、山深い地域であり、人口は185,000人で全県民の約3.3%の方がこの地に住んでおられるということになります。降雨量が多く、降雪季には住民はたいへん苦労します。 ◆ただ苦労や不便も多いが、そのぶん温泉をはじめレジャーや観光資源に恵まれており、好適地を数え上げれば枚挙に暇がない状況です。 ◆地域協議会としての地域活動では、4名の推薦議員と連携し、域内行政への政策制度要請などを進めており、現在はとくに来るべき衆議院総選挙において梶原康弘さんを勝利せしめるため全力で頑張っているような状況です。 ◆県下全域から連合兵庫仲間や推薦議員の方々にお集まりいただいておりますことに感謝し、但馬地協を代表して心から歓迎の意を表します。 |
◆さらに、今回の開催地、但馬・丹波地域(兵庫県第5区)を地盤として戦う、連合兵庫推薦の衆議院議員候補者の梶原康弘さんが駆けつけ、間近にせまった解散総選挙に向けての意気込みを語りました。
ごあいさつ
前衆議院議員 ◆県下各地からのご参集、まことにご苦労様です。この但馬地域は、大阪府と県境を接しているところもあれば、反対側では鳥取県と接しているという、たいへん広大な地域ですが、皆様もここに着かれる道中で広さと言うものを実感していただけたのではないかと思います。
◆このところの自民党の内紛は見苦しいものがありますが、東国原宮崎県知事の引っ張り出し工作などは他所事ながら情け無いばかりです。ただし、目前の衆院選挙については政権党の自民党であり、決して簡単な戦いとは考えていません。
◆今日は神鍋までお越しいただきましたが、ここは素晴らしい土地です。しかし、経済状況は厳しく、仕事がない、高齢化が進んでいる、など課題を多く抱えてもいます。政権交代を実現し、地方の隅々まで希望の光が届く政治を行って行きたいと念願しています。
◆もうすぐ選挙です。 |
◆ 第1日目プログラム ◆
講演:県政報告1『再生ひょうごの実現へ(新行革プラン)について』
兵庫県議会 民主党・県民連合議員団 幹事長:藤井 訓
博
『兵庫県の財政について 』
震災による県財政への影響
三位一体改革による地方交付税の大幅削減
地方財政健全化法の制定
健全化判断比率の状況
新行革プランの策定
新行革プランの実施
財政フレームの修正と2009年度予算の編成
今後の財政見通し
講演:県政報告2『民主党・県民連合2009年度基本活動方針について』
兵庫県議会 民主党・県民連合議員団 政務調査副会長 上野 英一
2009年度活動計画について
2009年度政務調査活動計画について
『2010年度に向けた連合の政策制度の取り組み』
連合兵庫 副事務局長 森脇 久夫
2010~2011年度 政策・制度 要求と提言について
・5つの政策理念
「連帯」 「公正」 「規律」 「育成」 「包摂」
・厚みのある中間層を基盤とした社会の構築
・日本版グリーン・ニューディール政策の実行
2010年度 連合の重点政策について
・政府の「経済財政改革の基本方針2009」に対する連合の方針
・連合の8本の各論からなる重点政策のうち、3つの最重点運動課題
「非正規労働者等の就労支援、均等待遇の確保」
「連合の180万雇用創出プラン」等の実現
「ワーク・ライフ・バランス社会の実現」
・継続課題 「確定申告・還付申告」の取り組み、「連合エコライフ21」の実践
2010年度 連合の重点政策 今年度の追加項目
「中小企業政策」 「環境政策」 「食料・農林水産政策」 「消費者行政」
「ワーク・ライフ・バランス」 「政治改革」 「国際政策」
『連合の地方分権政策について』
連合
本部 経済政策局次長 森原 琴恵
地方分権改革推進委員会の動向について
「地方分権についての連合の考え方」について
・趣旨
・検討状況とスケジュール
・地方分権議論の経過と連合の考え方
・地方分権についての連合の考え方
◆ 第2日目プログラム ◆
講演:地方議会報告『コウノトリ舞う豊岡市の街づくり』
豊岡市議会議員 伊賀 央
豊岡市の概観
豊岡市の中貝市長像について
豊岡市議会について
コウノトリ舞う豊岡市の取り組み
・コウノトリをイメージリーダーにしたさまざまな取り組み
環境経済戦略と経済成長戦略
・急がれる周辺過疎エリア対策
・医療を取り巻く現状
地域協議会活動報告:『連合神戸地域協議会の平成20年度年間主要活動』
連合兵庫神戸地域協議会 事務局長 松井 信五郎
神戸地協の年間運営スケジュールと特徴的な活動の紹介
・青年女性委員会活動
・勤労市民学習会(神戸市との共催)
・政令指定都市地協連絡会(全国18の政令指定都市地協と連携)
・市政懇談会
・神戸県民局、経営者協会との連絡会
・ファミリーフェスタの開催
・神戸市の施設見学会
・クリーンキャンペーンの実施
・神戸市姉妹都市等との国際労働交流事業
地域協議会活動報告:『連合神戸地域協議会 フォーラム神戸活動報告』
連合兵庫神戸地域協議会 議長 松村 英洋
・フォーラム神戸結成までの経緯
・フォーラム神戸 3つの雇用問題専門委員会活動報告
「雇用創出・安定委員会」 「高齢者・若年者雇用委員会」
「障害者雇用委員会」
委員会構成:地協役員3、神戸市会議員3、兵庫県会議員2 の8名
◆プログラムの最後に、連合兵庫の辻事務局長が政策研究集会のまとめと閉会あいさつを述べ、2日間の日程を終了しました。
閉会あいさつ 連合兵庫事務局長 辻 芳治 ◆参加者の皆さんが二日間にわたった研修に、熱心に取り組んで下さったことに感謝申し上げます。
◆昨日の会長のあいさつにもあったように、われわれが目指す社会を実現にむけて、連合兵庫は、政策・制度の立案や、要求・提言活動に力を入れていきたいと考えております。
◆今回は、「地方分権」をキーワードに開催しましたが、連合兵庫の各地域協議会と構成組織の連携を密にするためにも、このような研修会を重ねていきたい。
◆連合兵庫は20周年という節目をむかえており、これまでに積み重ねてきた活動に加え、今後の労働運動を推進するにあたり、政治の場面への働きかけを強く打ち出していく必要がある。
◆いよいよ政権交代のチャンスが近づいてきました。 |