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近畿ブロック女性リーダーセミナーを開催
だれもが働き続けられる職場にするため女性自ら発信していこう!
第14回近畿ブロック女性リーダーセミナーを開催
◆連合近畿ブロックでは、労働組合における女性の参画の必要性と、女性役員としての立場や役割について学ぶことを目的に、連合女性委員会の役員や労働組合の女性を対象としたセミナー を企画しています。
◆14回目となる今回のセミナーは、7月11日(土)に連合大阪を会場に開催され、連合兵庫女性委員会の役員3名を含む約30名が参加しました。
セミナーは2部構成ですすめられ、第1部では、『連合』という組織についての説明と、長年、労働運動にかかわってこられた連合の元女性役員の講演があり、つづく第2部では、参加者たちが4つのグループに分かれて、『労働組合の女性参画をすすめるためには』をテーマに、グループ討議と意見発表をおこないました。
◆セミナーの第1部は、連合滋賀事務局の坂口さんの司会・進行ですすめられ、セミナーの趣旨説明のあと、連合大阪の脇本事務局長が、『連合って・・・何をしているの?』と題して、労働組合に関する基礎知識とともに、日本国内の労働運動を代表する組織である『連合』の組織と役割、活動内容についての説明をおこないました。
◆説 明の中で脇本事務局長は、『一人では解決できない、働く上でのさまざまな悩みについて力になってくれるのが労働組合であり、労働組合の一番の役割は、だれにとってもよりよい職場をつくっていくこと。そのためには、連合のようなナショナルセンターと、皆さんの所属している企業別の労働組合とが連携していくことが重要となってくる。組合の女性役員として、自分が問題提起できることは何かを考えて行動してい下さい。』と述べました。
◆つづいて、連合大阪の副事務局長を経て、連合の副事務局長も歴任された林 誠子さんよる、『自分のため、家族のため、社会のために男女平等社会の実現を』と題した講演にうつりました。
◆林さんは講演の中で、自身の労働運動に携わった年月を振り返り、「1979年に国 連総会で採決された『女子差別撤廃条約』の中に、同一価値労働は同一賃金が権利として示されたことに大きな希望を見出して、その後の労働運動の糧としてきた。女性が労働組合活動をしていくことに対しては、まだまだ課題も多く難しい面もあるだろう。皆さんは、労働組合の役員である前に、一人の労働者であることを忘れてはならないし、本業である仕事をしっかりとした上で、労働組合活動をすることが大切だ。役員に抜擢されたからといって、自分の能力を過信してはいけない。自分に力が足りないと感じたら、努力をして力をつけ、労働組合で自分がしたいこと、自分のためになることを見つけて下さい。そして、何に取り組むにしても「方針」を立てて、段階をふんですすめていくことが、次のステップにつながるのです。」 と述べ、参加者たちは、林さんの経験にもとづいた貴重なお話に、 熱心に耳を傾けました。
◆林さんは、講演の最後に、多忙な日々から引退した後に始めたガーデニングの話に触れながら、『花を育てることも労働運動と同じで、土壌を耕し、肥料を加え、種をまく。絶えず気を配りながら世話をし続けなければならない。ダメになる種もあるが、忘れたころに芽を出すこともある。でも、種をまかなければ、何も始まらない。皆さんも、他人任せではなく、自分から動いて下さい。』と、熱いエールを送り講演を終えました。
◆昼食休憩をとったのち、セミナーの第2部に入り、連合大阪事務局の永野さんの司会・進行で、『労働組合 の女性参画をすすめるためには』をテーマに、4つのグループに分かれてグループ討議をおこないました。
◆グループ討議では、参加者が所属する労働組合の活動の様子についての情報交換や、組合活動をすすめる上での課題について活発な議論が交わされ、『労 働組合への女性の参画をすすめることも大切だが、労働組合の活動そのものをもっとアピールしていくことが必要ではないか』 『総合職であっても、仕事をする上で、女性のみに負担がかかる業務が存在している 現状がある』 『男女共生委員会を設置しているが、委員会としてどのような取り組みが効果的なのか悩んでいる』 などの意見が出されました。
◆最後 に、連合大阪女性委員会の高瀬事務局長がセミナーのまとめと閉会あいさつに立ち、『本日 のセミナーを通じて、第1部でお話をいただいた林さんが、ご自身の意志で始めた労働運動が実を結び、今日の私たちの活動につながっていることを実感できたと思う。労働組合運動は、人と人とのつながりが大切だという共通認識をもち、今の自分にできることは何なのかということを見つけていこう。そして、今日のセミナーで学んだことを、仲間に広めて下さい。』と述べ、終日にわたったセミナーを締めくくりました。